生成AIパスポート|第1章「AIの3つのブーム」:中心技術と下火の理由のすり替え対策

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生成AIパスポートの第1章で、ほぼ毎回のように出題されるのが「AIのブームの歴史」です。3つのブームそれぞれの「中心となった技術」と「下火になった理由」を問う問題は、単なる年代暗記では解けません。試験が狙うのは、ブームと理由の組み合わせを入れ替えた選択肢を見抜けるかどうかです。

■3つのブームを1枚で整理する

第1次ブームは1950〜60年代、中心技術は推論と探索、下火になった理由はトイ・プロブレムの限界です。第2次ブームは1980年代、中心技術はエキスパートシステム、下火になった理由は知識獲得のボトルネックです。第3次ブームは2010年代〜、中心技術は機械学習・ディープラーニングで、現在進行中です。

この表の「中心技術」と「下火の理由」の2列が、ひっかけの主戦場です。

■第1次ブーム:推論と探索、トイ・プロブレムの限界

第1次ブームの中心は、推論と探索の技術でした。迷路やパズルのような、ルールがはっきりした限定された問題は解けるようになりました。しかし現実の複雑な問題には対応できず、ブームは下火になります。

ここで覚えるキーワードが「トイ・プロブレム」です。おもちゃのような小さな問題、という意味で、「限定された問題しか解けなかった」ことの言い換えです。選択肢に「トイ・プロブレム」が出てきたら、第1次ブームと結びつけてください。

■第2次ブーム:エキスパートシステム、知識獲得のボトルネック

第2次ブームの中心はエキスパートシステムです。専門家の知識をルールとして書き込み、診断や判断をコンピュータにさせる仕組みでした。一時は実用化も進みましたが、知識を人手でルール化する作業と、その更新があまりに大変で、下火になりました。

ここで覚えるキーワードが「知識獲得のボトルネック」です。知識を獲得する(=ルール化する)作業がボトルネックになった、という意味です。「ボトルネック=作業が詰まる場所」と読み替えると覚えやすいでしょう。

■ひっかけの型:ブームと理由の入れ替え

このテーマの鉄板のひっかけは、2つのブームの「下火の理由」を入れ替えるものです。

「第1次ブームが下火になったのは、エキスパートシステムの知識獲得が困難だったからである」は誤りです。知識獲得のボトルネックは第2次ブームの理由です。「第2次ブームが下火になったのは、トイ・プロブレムしか解けなかったからである」も誤りです。トイ・プロブレムの限界は第1次ブームの理由です。

問題文が「第◯次ブーム」と言った瞬間に、「中心技術は◯◯、下火の理由は△△」と表の行を1行だけ思い浮かべる習慣をつけると、入れ替えに引っかからなくなります。年代の数字(1950年代、1980年代、2010年代)も、行とセットで覚えておくと、年代を問う問題にも対応できます。

■確認問題(3問)

問1 第2次AIブームの中心となり、その後下火になった主因として最も適切なものはどれか。1. 推論と探索/現実の複雑な問題に対応できなかったこと 2. エキスパートシステム/知識の獲得と更新が困難だったこと 3. ディープラーニング/計算資源が不足したこと 4. 自然言語処理/データ量が不足したこと

問2 「迷路やパズルのような限定された問題は解けても、現実の複雑な問題に応用できなかった」ことが下火の理由となったブームはどれか。1. 第1次ブーム 2. 第2次ブーム 3. 第3次ブーム 4. いずれでもない

問3 次のうち、AIのブームの歴史に関する説明として誤っているものはどれか。1. 第1次ブームの中心技術は推論と探索である 2. 第2次ブームではエキスパートシステムが中心となった 3. 第3次ブームは機械学習、とくにディープラーニングの実用化が牽引した 4. 第2次ブームが下火になったのはトイ・プロブレムの限界である

■解答

問1:2。知識獲得のボトルネックは第2次ブームの理由です。1は第1次ブームの説明で、ブームの対応づけを問うひっかけです。
問2:1。トイ・プロブレムの限界は第1次ブームの理由です。
問3:4。トイ・プロブレムの限界は第1次ブームの理由で、第2次ブームの理由は知識獲得のボトルネックです。

■まとめ

第1次ブーム=推論と探索/トイ・プロブレムの限界。第2次ブーム=エキスパートシステム/知識獲得のボトルネック。第3次ブーム=機械学習・ディープラーニング/現在進行中。ひっかけは「下火の理由の入れ替え」が鉄板。ブーム名を聞いたら表の行を1行だけ思い浮かべる。

第1章の残りの頻出論点(AI・機械学習・ディープラーニングの包含関係、教師あり/教師なし/強化学習の見分け方、過学習の対策)は、『生成AIパスポート 直前7日ドリル』(ココナラで販売中)のDay 1で、練習問題12問と一緒に整理しています。

※本記事は生成AIパスポートの公式シラバスに準拠したオリジナルの解説記事で、公式問題ではありません。試験の出題内容を保証するものではありません。
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