皆さん、こんにちは!
Microsoft 365の利活用支援をさせていただいている、naoshi56と申します。
近年、Microsoft 365を社内の業務基盤としている会社からのDX推進のご相談を本業も含めて多くいただいております。また、AI技術の台頭によりAX推進の相談も増えております。
■DXとAXの違い
DX:アナログな業務のデジタル化や、データ活用による効率化全般を指す
AX:デジタル化された環境でAI技術に特化したより高度な効率化全般を指す
AXはDXの次のステップとも言われており、まだまだ環境が整っていない会社も多いことから、流行に流されずにご自身が所属する会社のIT環境をしっかりと確認したうえで、最適な方法でDX・AX推進することをお勧めします。
当方もAX推進については、まだまだ勉強中なのでご支援できるようになりましたらお知らせさせていただきます!
本ブログでは、Microsoft 365環境下でのDX推進の一手段である「API連携」を使った業務効率化の事例を紹介させていただきます。
■API連携とは?
API連携とは、異なるシステムやアプリケーション同士をAPI(Application Programming Interface)でつなぎ、データや機能を互いにやり取りして活用する仕組みのことです。
<仕組み>
リクエスト(要求): 利用側のシステムから、連携先のシステムへ必要なデータや処理を要求します。
レスポンス(応答): 要求を受けた提供側のシステムが処理を実行し、その結果を返します。
※近年ではシステムがWeb化・クラウド化していることもあり、各システムベンダーが異なるシステム間をつなぐための「Web APIアプリ」を用意していることが多くなっており、API連携しやすくなっております。
■Microsoft 365でのAPI連携設定
※API連携設定はMicrosoft 365のテナント管理者が実施できる作業です。
※本設定を行う場合は自社の管理者に事前にご相談ください。
Microsoft 365を社内の業務基盤としている会社ではメール、チャット、予定、会議データ、ファイル、ユーザーデータ、組織データ 等がMicrosoft 365に蓄積されています。これらのデータを別のシステムやアプリケーションから読み取ったり、操作するにはEntra IDへの「アプリの登録|エンタープライズ アプリ」の各種設定が必要となります。
各ベンダーが提供しているWeb APIアプリは「エンタープライズアプリ」から登録が可能です。また、ベンダーから提供がない場合は「アプリの登録」から独自にアプリを作成することが可能です。
<アプリの登録|エンタープライズ アプリの役割>
<アプリの登録>
<エンタープライズ アプリ>
■APIのアクセス許可について
APIのアクセス許可とは、APIがMicrosoft 365の各種データに対してどのような処理や操作を要求するかを決めるための設定です。アクセス許可の種類には以下の2つがあり、それぞれの特徴を理解して、使い分ける必要があります。
<種類>
委任: Microsoft 365内でユーザーに予め付与されている権限の範囲で各種データへアクセスや操作できる許可レベルです。
アプリケーション: アプリケーション本体に付与されている権限で各種データへのアクセスや操作ができる許可レベルです。
※ベンダーが提供するWeb APIアプリでは予め必要なアクセス許可の種類が設定済みであり、Entra ID側ではアプリ登録時にアクセス許可に対して管理者の同意をすることで、Web APIアプリの利用を許可することになります。
<アクセス許可の設定例>
<委任とアプリケーション許可の違い>
■API連携の活用事例
上記のようにMicrosoft 365と様々な外部サービスをAPI連携させることで、既に存在するデータを活用したシームレスな連携が可能になります。
また、Microsoft 365の中だけでも様々なアプリケーションが存在しており、特にPower AutomateやPower AppsとGraph APIを連携させた業務自動化は非常に効果のあるDX施策となります。
<Power PlatformとGraph APIの連携事例>
① Power Appsで申請フォームを作成
② Power Automateで申請承認フローを作成
③ 承認された申請に基づきPower AutomateフローからGraph APIアプリを
呼び出して各種自動処理を実施
【自動処理事例】
・アカウント作成|削除|変更
・権限付与|剥奪|変更
・Teamsチーム作成|削除|変更
・SharePointサイト作成|削除|変更
※Power PlatformとGraph APIの連携では、上記のようなMicrosoft 365の管理業務における効率化が可能であり、ひとり情シス、少数精鋭体制において効果が発揮されます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし、上記のような業務効率化やDX推進をご検討される場合は以下のサービスからご相談ください。