CSSで余白を指定するとき、多くの人が最初に覚えるのは padding-top や padding-left、そして padding: 20px; などの書き方だと思います。
しかし最近では、
padding-inline
padding-block
という書き方を使う場面が増えてきています。
「普通のpaddingと何が違うの?」
「結局どっちを使えばいいの?」
と感じる人も多いと思います。
この記事では、padding-inline と padding-block の意味や使い方、従来のpaddingとの違いを初心者向けにわかりやすく解説します。
そもそもpaddingとは?
paddingは、要素の「内側の余白」を指定するCSSです。
例えば、
padding: 20px;
と書くと、上下左右すべてに20pxの余白が入ります。
従来のpadding指定
これまでは方向ごとに、
padding-top
padding-right
padding-bottom
padding-left
を使っていました。
例えば、
padding-left: 20px;
padding-right: 20px;
なら左右に余白が入ります。
padding-inlineとは?
padding-inline は、「横方向」のpaddingをまとめて指定できるCSSです。
例えば、
padding-inline: 20px;
と書くと、
padding-left: 20px;
padding-right: 20px;
と同じ意味になります。
つまり、
左右のpadding
横方向の余白
をまとめて指定できるということです。
padding-blockとは?
一方、padding-block は「縦方向」のpaddingを指定します。
padding-block: 30px;
これは、
padding-top: 30px;
padding-bottom: 30px;
と同じ意味です。
つまり、
上下のpadding
縦方向の余白
をまとめて指定できます。
まとめるとこうなる
CSS
意味
padding-inline
左右の余白
padding-block
上下の余白
実際の使用例
例えばよくあるコンテナなら、
.container{
padding-inline: 20px;
padding-block: 60px;
}
こう書けます。
意味としては、
左右に20px
上下に60px
の余白です。
かなり読みやすくなります。
なぜ最近よく使われるの?
理由は主に2つあります。
理由1:コードがわかりやすい
例えば、
padding-left: 20px;
padding-right: 20px;
より、
padding-inline: 20px;
の方が短くてわかりやすいです。
特に大規模サイトでは、コードの読みやすさがかなり重要になります。
理由2:書字方向に対応しやすい
実は inline と block は、「左右」「上下」を直接意味しているわけではありません。
正確には、
inline → 文字が流れる方向
block → 文章が積み重なる方向
を意味しています。
日本語や英語では通常、
inline = 横方向
block = 縦方向
ですが、縦書きレイアウトでは変わる場合があります。
つまり、国際対応や特殊レイアウトでも柔軟に使える設計になっています。
paddingと何が違う?
例えば、
padding: 20px 10px;
でも上下左右を指定できます。
ただし、
padding: 上下 左右;
という順番を覚える必要があります。
一方、
padding-inline
padding-block
は、
「どっち方向の余白なのか」
が名前だけでわかるのがメリットです。
最近のCSSではかなり使われている
最近のCSSでは、
margin-inline
margin-block
inset-inline
inline-size
など、「論理プロパティ」と呼ばれる書き方が増えています。
特にモダンなCSSを書く人ほど、この書き方を使う傾向があります。
どっちを使えばいい?
結論としては、
小規模なら従来のpaddingでもOK
保守性を上げたいならpadding-inline/blockがおすすめ
です。
特に、
コンポーネント設計
SCSS
BEM
モダンCSS
を使うなら、かなり相性が良いです。
まとめ
padding-inline と padding-block は、余白を方向ごとにわかりやすく指定できるCSSです。
padding-inline → 左右
padding-block → 上下
を意味します。
最近のCSSでは非常によく使われる書き方なので、今のうちに慣れておくと、コードが読みやすく整理しやすくなります。
特にチーム開発や長期運用では、「何方向の余白かがすぐ分かる」というのはかなり大きなメリットです。