AIに「やりたいこと」を渡すと、答えがズレる

AIに「やりたいこと」を渡すと、答えがズレる

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IT・テクノロジー
なんかしっくりこない、と思ったことはないか。

AIに質問した。答えは返ってきた。でも、どこか他人事みたいで、そのまま使える気がしない。言い方を変えたり、プロンプト(AIへの指示文)を工夫したりしてみたけど、微妙なズレは消えない。

私もそうだった。「自分のAIの使い方が下手なんだろう」とずっと思っていた。でもそうじゃなかった。渡すものが間違っていただけだった、と最近気づいた。

先に自己紹介

AIを使って制作代行(LP・ホームページ・業務ツール)をしています。

前回の記事で正直に書いたが、商談で6件全滅したところです。それなりに丁寧に対応したつもりで、AIも使って提案文を作っていました。でも全部、空振りで終わりました。

その原因を考えているうちに、ひとつ気づいたことがあります。それがこの記事のテーマです。

「AIに頼めば答えが出る」——それは本当だ。でも。

AIに指示を出せば、答えは返ってくる。これは事実だ。

ただし、出てくる答えの質は、渡したものに引っ張られる。欲求を渡すと、欲求のまま返ってくる。

欲求と需要は違う、という話

先日、あるセミナーで、こういう言葉に出会った。

「欲求と需要は違う」

そのとき、頭の中でパチッとはまった感覚があった。商談が全滅した理由も、AIの答えがいつもズレていた理由も、これだったんじゃないかと。

欲求をAIに渡すと、何が起きるか

欲求とは、「したい・欲しい・なりたい」という感情のことだ。

「受注したい」「フォロワーを増やしたい」「月100万稼ぎたい」——これは全部、欲求だ。

そしてこれをそのままAIに渡すと、AIは欲求に応えようとする。結果、「受注するには〇〇が重要です」「フォロワーを増やすには△△が効果的です」という、どこにでも書いてある一般論が返ってくる。

自分の話で言えば、「提案文を作って」と渡していたのは、「受注したい」という欲求だった。だからAIは一般的な提案文のフォーマットを返してきた。刺さらなかったのは当然かもしれない。

需要とは何か

需要は違う。「誰が・どんな状況で・何を欲しているか」——これが需要だ。

欲求と需要を並べると、こうなる。

欲求:「制作代行を受注したい」

需要:「副業でLP制作を始めたばかりで実績がまだなく、最初の1件を受注したい30代が、クライアントに信頼してもらいながら仕事を取る方法」

書き出してみると分かるが、全く別物だ。欲求は「自分が感じていること」で、需要は「状況の解像度を上げた事実」だ。

翻訳できるのは、人間だけだ

欲求を需要に翻訳するには、自分の状況・文脈・感覚が必要だ。

「今どんな立場で」「どんな制約があって」「何ができて何ができないか」——これを知っているのは自分だけで、AIには分からない。だから翻訳できない。

AIは受け取ったものを処理する機械だ。欲求を渡せば欲求を処理し、需要を渡せば需要を処理する。機械は正直だ。ところが私はずっと、機械に翻訳まで頼もうとしていた。

翻訳者は、人間にしかなれない。

まとめ——試してみる

「AIに頼んでも、なんかズレる」と感じているなら、まず確認してほしいことがある。

あなたは今、AIに何を渡しているか。欲求か、需要か。

私はこれから、需要を渡す習慣に変えてみる。AIへの指示の言葉を磨くより先に、渡すものの解像度を上げることに集中する。商談全滅の続きは、またここに書く。
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