「NOと言えない人」が苦しくなる理由|家族・仕事・友人のお願いを断れないあなたへ

「NOと言えない人」が苦しくなる理由|家族・仕事・友人のお願いを断れないあなたへ

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「これ、お願いしてもいい?」

そう言われた瞬間。

本当は少し疲れている。
今日は自分のことをしたい。
予定だってある。

それなのに、口から出るのは、

「いいよ」
「大丈夫」
「私がやるよ」

という言葉。

そして、その場では笑っている。

でも心の中では、

また断れなかった。

そんな小さなモヤモヤが残っている。

あなたにも、そんなことはありませんか。

子どもから、

「送っていって」
「これやって」
「今日必要だから買ってきて」

夫から、

「これお願い」
「ついでにやっておいて」

親から、

「ちょっと来てくれない?」
「あなたしか頼めないの」

友人から、

「話を聞いてほしい」
「少し手伝って」

そして職場では、

「これもお願いできる?」
「あなたならできるよね」

一つひとつは、大したことではないのかもしれません。

でも、それが毎日重なっていく。

気がつけば、

自分の時間だけが、どんどん削られていく。

「私がやればいい」が積み重なっていく

あなたは、きっと優しい人なのだと思います。

人が困っていると放っておけない。

誰かが大変そうなら、助けてあげたい。

場の空気を悪くしたくない。

嫌われたくないというより、

できることなら、相手を嫌な気持ちにさせたくない。

そんな人なのかもしれません。

だから、

「まあ、私がやればいいか」

と思う。

一回くらいなら。

今回だけなら。

そうやって、ずっと引き受けてきた。

けれど気がつくと、

「今回だけ」が、

いつものことになっています。

あなたが笑っているから、誰も気づかない

ここが、いちばん苦しいところです。

頼んだ側は、あなたがそんなに無理をしているとは
思っていないことがあります。

なぜなら、

あなたが笑って、

「いいよ」

と言っているから。

相手から見れば、

「快く引き受けてくれた」

という出来事です。

でも、あなたの中では、

「本当は嫌だったけれど、断れなかった」

という出来事になっている。

同じ一つの「お願い」なのに、

二人の中では、まったく違うことが起きています。

そして、ある日こんな気持ちが出てくる

「どうして私ばっかり?」

「少しくらい自分でやってよ」

「私だって疲れてる」

「誰か、私のことも気にしてよ」

そう思ってしまう。

そして今度は、

そんな自分に罪悪感を持つ。

「こんなことを思うなんて、私は心が狭いのかな」

「家族なんだから、やってあげて当然なのに」

「もっと優しくしないと」

でも違うのです。

あなたは意地悪になったのではありません。

ずっと我慢してきた気持ちが、ようやく表に出てきただけ。

「いい人」でいることと、「自分をなくすこと」は違う

人に優しくすることは、素敵なことです。

家族を支えることも。

困っている人を助けることも。

友人の話を聞くことも。

仕事を手伝うことも。

でも、

いつも誰かを優先して、

自分の気持ちを後回しにし続けたら、

最後に残るのは誰でしょう。

たぶん、

疲れ切ったあなたです。

子どものためなら、何でもしてあげたい

親なら、そう思うこともあります。

子どもが困っていたら助けたい。

喜ぶなら、できるだけ叶えてあげたい。

でも、

何でもしてあげることだけが愛情ではありません。

「今日はできないよ」

「それは自分でやってみよう」

「お母さんにも予定があるよ」

そう伝えることも、

子どもにとって大切な学びです。

お母さんにも気持ちがある。

お母さんにも疲れる日がある。

お母さんにも、

NOと言う権利がある。

それを知ることは、

いつかその子が誰かと関わる時にも役に立つのではないでしょうか。

家族だからこそ、言わないと伝わらないことがある

夫婦でも同じです。

「これくらい分かってほしい」

と思ってしまいます。

毎日一緒に暮らしているのだから。

私が忙しいことくらい。

疲れていることくらい。

これ以上頼まれたら嫌になることくらい。

分かってほしい。

でも、人は意外と、

言われなければ分かりません。

こちらは、

「こんなに我慢しているのに」

と思っていても、

相手は、

「頼めばいつもやってくれる」

と思っているだけかもしれないのです。

職場でも、同じことが起きる

仕事ができる人ほど、

仕事が集まることがあります。

責任感の強い人。

途中で投げ出さない人。

人の仕事まで気にしてしまう人。

そして、断らない人。

最初は感謝されます。

「助かった」

「さすがですね」

そう言われる。

でも、それが続くと、

いつしか、

「あの人ならやってくれる」

に変わることがあります。

あなたが頑張れば頑張るほど、

あなたの負担だけが増えていく。

こんな皮肉なこともあります。

どうしてNOと言えないのでしょう

もしかすると、

断ることそのものが怖いのではなく、

断った後に相手がどう思うかが怖いのかもしれません。

嫌われたらどうしよう。

冷たいと思われたらどうしよう。

役に立たない人だと思われたら。

面倒な人だと思われたら。

関係が悪くなったら。

そう考えると、

自分が少しくらい我慢した方が楽に思えてしまう。

でも、その「少しくらい」が、

何年も積み重なることがあります。

本当に怖いのは、NOと言うことではなく

私は、

NOと言うことよりも、

自分の気持ちが分からなくなってしまうことの方が怖い

と思っています。

「本当は何がしたい?」

と聞かれても分からない。

「今日はどうしたい?」

と聞かれても、

誰かの予定ばかりが先に浮かぶ。

自分のことを考えることに、

なぜか罪悪感を覚える。

そこまで来ると、

ずっと周りの人の人生を手伝っているような感覚になることがあります。

でも、

あなたの人生の主人公は、

本当はあなたです。

いきなり「NO」と言わなくてもいい

ずっと断れなかった人に、

「今日から嫌なことは全部断りましょう」

と言っても、難しいと思います。

だから最初は、

すぐにYESと言わない。

それだけでもいいのです。

「ちょっと考えてから返事するね」

「予定を確認してみる」

「今日は難しいけど、ここまでならできるよ」

「今は手がいっぱいだから、あとでもいい?」

YESかNOか。

その二つだけではありません。

あなたには、

条件をつけることも、

時間をもらうことも、

できる範囲を伝えることもできます。

誰かを大切にする中に、自分も入れてほしい

人を大切にできる人ほど、

自分のことを忘れてしまうことがあります。

子どもを大切にする。

夫を大切にする。

親を大切にする。

友人を大切にする。

職場の人にも迷惑をかけないようにする。

その優しさの輪の中に、

どうか一人だけ、

入れ忘れないでほしい人がいます。

あなた自身です。

「いいよ」と言う前に、

ほんの数秒でいい。

自分に聞いてみてください。

私は、本当はどうしたい?

今日は疲れている。

今日は一人になりたい。

これはやりたくない。

今回は手伝いたい。

その答えは、その時々で違っていいのです。

大切なのは、

誰かの気持ちを考えるのと同じくらい、

自分の気持ちにも耳を傾けること。

あなたがNOと言ったからといって、

悪い母親になるわけではありません。

悪い妻になるわけでもありません。

役に立たない部下になるわけでも、

冷たい友人になるわけでもありません。

むしろ、

自分を大切にできるようになることで、

誰かに向ける優しさも、

「我慢」ではなく、

本当の優しさになっていくのかもしれません。

いつも笑顔で、

「大丈夫」

と言ってしまうあなたへ。

本当は大丈夫じゃない日くらい、

あっていいのです。

誰かのお願いを一つ断ることよりも、

自分の心の声を、ずっと断り続けないでください。
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