40代・50代からの自分軸の見つけ方
40代・50代になると、ふと立ち止まって考えることがあります。
「このまま今の仕事を続けてよいのだろうか」
「家族を優先してきたけれど、自分は本当は何をしたいのだろう」
「これから先の人生を、どのように過ごしたいのだろう」
若い頃のように、選択肢が無限にあるようには感じられないかもしれません。
一方で、これまで積み重ねてきた経験があるからこそ、若い頃には選べなかった道を選べる時期でもあります。
40代・50代は、人生の終盤ではありません。
これまでの歩みを振り返りながら、これからの生き方を組み直していく時期だと私は考えています。
迷いが生まれるのは、次の段階へ進もうとしているから
迷いがあると、
「自分には決断力がない」
「何をしたいのか分からない」
「今さら変えるのは遅い」
と思ってしまうことがあります。
しかし、迷いは必ずしも悪いものではありません。
これまでのやり方が、現在の自分に合わなくなってきたときにも迷いは生まれます。
例えば、以前は仕事の成果や周囲からの評価が大切だった人が、年齢を重ねるにつれて、
「無理をせずに働きたい」
「人に喜ばれることをしたい」
「自分の時間をもっと大切にしたい」
と思うようになることがあります。
価値観が変化したのに、昔の基準のまま生きようとすれば、違和感が生じるのは自然なことです。
迷っている自分を否定するより、
「自分の中で、何が変わり始めているのだろう」
と考えてみることが、次の一歩につながります。
自分軸は、最初から明確にあるとは限らない
「自分軸を持ちましょう」とよく言われます。
しかし、自分軸は、突然見つかる答えではありません。
これまでの経験や選択を振り返り、
「私はどんなときに力を発揮してきたのか」
「何をしているときに自然体でいられたのか」
「どのような場面で苦しくなりやすかったのか」
を一つずつ整理することで、少しずつ見えてくるものです。
例えば、誰かを支える役割を長く担ってきた人がいるとします。
本人はそれを「誰にでもできること」と思っているかもしれません。
しかし、周囲の話を丁寧に聞き、状況を整理し、必要な行動を取れることは、その人が持つ大切な能力です。
反対に、責任感の強い人ほど、頼まれたことを断れず、自分の負担を増やしてしまうことがあります。
強みと弱みは、別々に存在するとは限りません。
同じ性質が、状況によって長所にも負担にもなるのです。
占いは、自分を見るための別の視点
自分のことは、自分が一番よく知っているようで、意外と分からないものです。
長く続けていることや、自然にできることほど、自分では価値に気づきにくいからです。
占いには、自分を普段とは異なる角度から眺める役割があります。
西洋占星術、数秘術、姓名判断、九星気学などは、それぞれ違う方法で、その人の性質や人生の傾向を読み解きます。
複数の占術を組み合わせると、
何度も共通して表れる性質
社会で見せやすい面
心の内側で大切にしていること
仕事や人間関係で生かしやすい強み
負担を抱えやすい場面
これから意識したいテーマ
などが整理しやすくなります。
占いが、自分の人生についてすべての答えを出してくれるわけではありません。
しかし、
「自分には、このような傾向があるのかもしれない」
「だから、同じ場面で迷いやすかったのかもしれない」
「これからは、この強みを意識してみよう」
と考えるきっかけにはなります。
「何が起こるか」だけでなく「どう生きるか」を考える
占いというと、
「いつ転職すればよいか」
「これから良いことが起こるか」
「運気は上がるのか」
といった未来予測を思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、今後の流れを知ることも一つの使い方です。
ただ、未来の出来事だけを知っても、自分が何を大切にしたいかが分からなければ、判断に迷うことがあります。
反対に、自分の本質や価値観が整理されていると、同じ出来事が起きても選び方が変わります。
例えば、転職の機会が訪れたとき、
「条件がよいから選ぶ」のか、
「自分の得意なことを生かせるから選ぶ」のか、
「生活とのバランスを優先して選ぶ」のか。
正解は人によって異なります。
その人が何を大切にしたいかによって、選ぶ道も変わるからです。
占いを活用するときは、
「未来に何が起こるか」
だけでなく、
「その未来を、自分はどのように生きたいか」
まで考えることが大切です。
40代・50代だからこそ、これまでの経験を生かせる
40代・50代には、すでに多くの経験があります。
仕事、結婚、子育て、人間関係、転職、失敗、別れ、挑戦。
一見遠回りに見えた経験も、後になって別の場面で役立つことがあります。
若い頃には短所だと思っていた性質が、年齢を重ねることで強みに変わることもあります。
慎重さは、判断力になります。
頑固さは、信念になります。
人に合わせすぎた経験は、相手の気持ちを理解する力になることがあります。
大切なのは、これまでの人生を否定して、新しい自分になろうとすることではありません。
これまで身につけてきたものの中から、
「これからも大切にするもの」
「そろそろ手放してよいもの」
「これから新しく育てたいもの」
を選び直すことです。
答えを決めてもらうのではなく、自分で選べる状態へ
占いは、人生の答えを代わりに決めるものではないと私は考えています。
「この仕事を辞めるべき」
「この人とは別れるべき」
「必ずこの道を選ぶべき」
と決断を固定するものではありません。
本質や強み、繰り返しやすい傾向、これからの流れを知ることで、自分自身が納得して選べる状態をつくる。
それが、占いの一つの活用法です。
迷いが完全になくならなくても構いません。
「私はこれを大切にしたい」
「今はこの方向へ進んでみよう」
「合わなければ、また見直そう」
と思えるようになるだけでも、前に進みやすくなります。
40代・50代は、これまでの人生を整理しながら、これからの自分を選び直せる時期です。
複数の占術から見えてくる本質や人生の傾向が、自分らしい一歩を考えるためのヒントになればと思っています。