こんにちは。千代です。
以前は強く望んでいたことなのに、今は少し違う未来を思い描いている。そんな自分に気づいたとき、戸惑うことがあるかもしれません。龍に向けて願いを言葉にしたことがあれば、「途中で変えてしまってよいのだろうか」と気になる場合もあるでしょう。
今日は、新しく龍が観えたという報告ではありません。一度言葉にした願いと、その後に変わっていく気持ちを、どう扱うかについてのお話です。以前の自分を否定せずに、今の望みを確かめ直す余地はあってよいと、私は考えています。
あのときの願いも本当だった
願いが変わると、前に語ったことまで嘘になったように感じるかもしれません。けれど、今とは違っているからといって、そのときの思いが不誠実だったとは限りません。
たとえば、庭いっぱいに花を植えたいと考えていた人が、実際に手入れをする時間を知って、窓辺の一鉢を育てたいと思うようになったとします。これは説明のための例ですが、花を好きだった気持ちは変わらなくても、暮らしに合う形は変わっています。
広い庭を思い描いた日も、一鉢を選び直した日も、どちらもその人の時間です。「最初から小さく考えるべきだった」と、過去の自分を責める必要はありません。やってみて初めて分かることも、日々を過ごすうちに大切になることもあります。
以前の願いを、間違いとして消すのではなく、その時点の望みとして置いておく。そうすると、今の気持ちを付け加える場所ができるのではないでしょうか。
龍の気持ちを決めつけない
「願いを変えたら龍ががっかりするのでは」と感じても、それは心配として浮かんだ考えであって、龍の気持ちを確認できたということとは別です。謝らなければ悪いことが起きる、と結びつける根拠もありません。
龍観術では、観えたことと観えないことを分けて伝える姿勢を大切にしています。願いが変わったというお話だけから、龍が怒っている、試している、離れようとしていると決めることはできません。分からないところを、怖い物語で埋めずにいたいと思います。
また、龍に向けて心の中で伝えた願いを、変更できない契約のように扱う必要はないと考えています。願ったことを実現できるかどうかで、ご自身の価値が決まるわけでもありません。
何か伝え直したいなら、「今はこう思っています」と、自分の言葉にしてみてもよいでしょう。それは許可をもらうための儀式ではなく、今の気持ちを整理する一つのやり方です。
変わった部分を小さく確かめる
願いを見直すとき、すべてを捨てるか、そのまま続けるかの二つに分けなくてもかまいません。変わったのは、望むものそのものなのか、時期なのか、取り組み方なのか。少しずつ分けてみると、残しておきたいものが見つかるかもしれません。
先ほどの花の例なら、「花のある暮らし」は残したまま、「庭全体を手入れすること」は手放しています。規模が小さくなったから願いも弱くなった、と測る必要はありません。自分で世話のできる一鉢を選ぶことにも、その人の意志があります。
ただ、思いが変わったことと、すでに誰かと交わした現実の約束は分けて考えたいところです。人と一緒に進めている予定なら、相手への説明や相談が必要な場合もあります。龍に伝え直したことで、それらが済んだことになるわけではありません。
自分の気持ちを確かめる時間と、相手と話す時間。それぞれを省かずに進められるとよいと思います。
まだ決めきれないままでも
古い願いには戻れないけれど、新しい願いもまだ言葉にならない。そんな途中の時期もあるでしょう。すぐに次の目標を掲げて、空欄を埋めなくてもかまいません。
「今は考え直しているところです」。今日はそこまで言えれば十分なこともあります。迷っている時間を、龍とのつながりが薄れた証拠として扱う必要はありませんし、答えを急ぐために鑑定を重ねなければならないわけでもありません。
龍に伝えた願いが変わったら、まずは今の自分の話を聞いてみてください。何が大切になり、何が暮らしに合わなくなったのか。その変化に気づくことは、以前の願いへの裏切りとは違うと思います。
過去の言葉を大切にしながら、今日の言葉も置いておく。願いを持つ自分に、そのくらいの余地を残しておけたらと思います。