イニシエーションの必要性

ひな祭り　五月人形　豆まき　恵方巻

七五三

もっと民族風習的になると

更に抜けた歯を屋根に投げる（昨今 傾斜がない屋根も多いが…）

ノイローゼ気味の受験生が

暗記したドリルのページを食べる

（山羊ならまだしも…）

笑い話にもならないが

日本のブードゥー教

呪いの藁人形などなど

私達の祖先はイニシエーション

儀式をとても重んじていた

その効能を信じていたし

その効能がもたらす成果を

感ずるだけの霊性を

まだ持ち合わせていたのである

一方 21世紀の最先端

現世の縁で生きる私達は

増々 加速する合理主義の中で生きている

仕事中はもとより、週末時間の有効利用など

無駄と思われることは極限までそぎ落とされる

時代の風の中で

誰しも薄っすらと気づいているのは

今に私達人間自体が、少なくとも

物理的にあらゆるシーンから

無駄と判断され排除されてしまうであろうこと

それでも便利さや快適さを

求め続けることを、やめられない

リズムに踊らされているのです

現世一代の自分という肉体的器を

与えられながら

それを、疎かにするという行為が

バーチャルの世界へ流入するエネジーのうねりの中で

己の霊性が高まって行くという

錯覚という褒美に

我を、失うことも出来るのですから

確かに便利な時代なのです。

くたくたに走り疲れた一日が

夜風まじりの西日の果てで

ただ霊性を、携えた肉体をいう

不便利さだけが、真実とならぬよう

祈りながら火照っていることに

気づいているでしょうに…

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