― お金は空から降ってこない。必ず、人の手が運んでくる ―
はじめに:金運という言葉が、いちばん人を遠ざけている
「金運を上げたい」
そうおっしゃる方に、私はときどき、少し意地の悪い質問をします。
「そのお金は、どこから来ると思っていますか」
多くの方が、少し黙ります。そして、こうおっしゃいます。
「……宝くじとか、臨時収入とか」
わかります。「金運」という言葉には、そういう響きがあります。空のどこかに運の蛇口があって、それをひねると自分のところにお金が降ってくる、という感じ。
でも、少し落ち着いて考えていただきたいのです。
あなたがこれまでの人生で受け取ったお金は、一円残らず、誰かの手から渡されたものではありませんか。
給料は、会社の誰かが「この人に払う」と決めたお金です。売上は、お客さんが「この人から買う」と決めたお金です。お祝いも、贈り物も、全部そうです。
空から降ってきたお金は、一円もありません。
お金は必ず、人が運んできます。
ここを出発点にすると、「金運」という言葉の意味が、まるで変わってきます。
※この記事は、特定の収入や金額を保証するものではありません。お金にまつわる考え方の、一つの視点としてお読みください。感じ方には個人差があります。
一.運ではなく、「通り道」の話
同じ水道の元栓につながっていても、ストローとホースでは、通る水の量がまるで違います。
水圧は同じです。違うのは、通り道の太さだけです。
私は、金運とはこれのことだと思っています。
運がいい人・悪い人がいるのではありません。お金が通りやすい人と、通りにくい人がいる。それだけです。
そして通り道は、生まれつき決まった太さのまま固定されているわけではありません。詰まらせることもできるし、広げることもできます。
だから私は、金運を「上げる」という言い方をあまりしません。通す、あるいは詰まりを取る。感覚としては、そちらの方がずっと近いのです。
二.通り道を詰まらせる、三つのもの
長く鑑定をしていて、詰まりの正体はだいたい三つに集約されると感じています。
詰まり①:決められない
これが、いちばん多いかもしれません。
「もう少し考えます」
「また今度で」
「タイミングを見て」
一つひとつは、慎重で誠実な態度です。でも、機会の方は待ってくれません。
人からの誘い、仕事の依頼、人の紹介。これらには、必ず賞味期限があります。三日以内に返事が来るのと、三週間後に来るのとでは、相手の熱がまったく違います。
そして、こういうことが起きます。
返事の遅い人には、次から声がかからなくなる。
相手は怒っているわけではありません。ただ、無意識に「この人は動かない人だ」と学習して、リストから外れていくだけです。
決断の遅さは、その場では何も失っていないように見えます。失われているのは、まだ来ていなかった未来の話なので、本人には見えません。ここが恐ろしいところです。
詰まり②:受け取れない
褒められたときに、「いえいえ、そんな」と打ち消していませんか。
奢ってもらいそうになると、「悪いので」と財布を出す。贈り物をもらうと、すぐに同額のお返しを考える。
謙虚さは日本の美徳です。でも、行きすぎた遠慮は、入口を自分の手で閉めている状態でもあります。
人は、喜んでもらえた相手に、また何かをしたくなります。逆に、渡すたびに困った顔をされ、断られ、すぐにお返しをされると、「この人には渡さない方がいいのだな」と学びます。
受け取ることは、わがままではありません。相手の「渡したい」を成立させてあげる行為です。
ここが変わるだけで、通り道はかなり広がります。
詰まり③:人に会っていない
お金は人が運んでくる——この一点に立ち返ると、当たり前の結論が出てきます。
人と会っていない期間は、お金の入口が閉じています。
苦しいときほど、人は閉じこもります。理由もはっきりしています。人に会うとお金がかかるし、うまくいっていない自分を見られたくないからです。
その気持ちは、本当によくわかります。私も同じでした。
でも、家の中で悩んでいる時間には、誰もお金を持ってきません。持ってくる人が、そこにいないからです。
大勢に会えという話ではありません。一人でいいのです。
三.いちばん大事な話:金運とは、人からどう思われているかの合計
ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。
お金が必ず人の手を通ってくるということは、こういうことです。
あなたの金運とは、「あなたにお金を託したい」と思っている人の数と、その気持ちの強さの合計です。
厳しい言い方に聞こえるかもしれません。でも、逆に言えば、これほど希望のある話もありません。
なぜなら、それは変えられるからです。
・頼まれたことを、きちんとやる
・返事を早く返す
・受け取ったら、心から喜ぶ
・相手が困っているときに、思い出す
派手なことは、ひとつもありません。地味です。地味ですが、これを三年続けた人の周りには、必ず「あの人に頼みたい」という声が溜まっていきます。
そして、その声が溜まった状態のことを、後になって人は「あの人は金運がいい」と呼びます。
金運は、人格の話ではありません。状態の話です。
だから、今日から変えられます。
四.では、「運」は存在しないのか
ここまで読んで、「結局、努力の話じゃないか」と思われたかもしれません。
いいえ。運は、確かにあります。
ただ、私が見ている運の正体は、たぶん少し違います。
運は、量に宿ります。
十回声をかけて、一回うまくいく人がいるとします。この人が百回声をかければ、十回うまくいきます。周りから見ると、後者は「運がいい人」に見えます。
でも、確率は変わっていません。変わったのは、母数だけです。
運がいい人を観察していると、共通点があります。
・打席に立つ回数が多い
・断られることを、大事件だと思っていない
・小さく試して、すぐやめて、また試す
つまり、運とは「試行回数」の別名であることが、かなりあります。
そして先ほどの「決められない」に戻ります。決断が遅い人は、打席に立つ回数そのものが少ない。だから、運が回ってくる確率も低くなる。
すべてがつながっています。
五.それでも、「時期」というものはあります
ここまで、努力と行動の話をしてきました。
でも、私が四柱推命を使い続けているのには、理由があります。
同じ人が、同じ努力をしても、結果がまるで違う時期が確かにあるからです。
海に満ち潮と引き潮があるように、お金の流れにも、その方ごとのリズムがあります。動くとよく進む時期と、動いても力が抜けていく時期。
だから私は、こうお伝えしています。
引き潮のときは、通り道の掃除をする。満ち潮のときに、勝負する。
先ほどの三つの詰まり——決められない、受け取れない、人に会わない——を整えるのは、実は引き潮の時期にこそ向いた作業です。派手さはありませんが、次に潮が満ちたとき、太い通り道を持っている人と、詰まったままの人とでは、通る量が違ってきます。
ただし、自分の時期は、渦中にいる本人がいちばん見えません。苦しいときは永遠に続くように感じ、うまくいっているときも永遠に続くように錯覚するからです。
六.今日からできる、通り道の掃除(五つ)
精神論で終わらせたくないので、具体的に書きます。
① 三日以内に返事をする
内容ではなく、速さです。断るときも早く断る。「悩んでいる」も、悩んでいると伝える。滞らせないことが、そのまま通り道の掃除になります。
② 「いえいえ」を捨てて、「ありがとうございます」で受け取り切る
打ち消さない。すぐにお返しを考えない。まず、喜ぶ。相手の顔が明るくなるのを、見てください。それが、次を呼びます。
③ 財布の中を、一度だけ空にする
全部出して、レシートを捨て、お札の向きを揃えて戻す。おまじないではありません。「見ていなかったものを見る」練習です。財布から目をそらしている人は、たいてい残高からも目をそらしています。
④ 月に一人、久しぶりの人に連絡する
用事はなくて構いません。「ふと思い出しました」で十分です。お金は人が運びます。連絡は、入口を一つ開ける行為です。
⑤ 小さいことを、三十秒で決める練習
昼食のメニュー。買うか買わないか。行くか行かないか。決断力は性格ではなく、筋肉です。小さいところで鍛えておかないと、大事な場面で動けません。
おわりに:あなたに渡したい人は、必ずいます
もう一度だけ、今日の話をまとめます。
金運とは、空から降ってくる運のことではありません。
あなたにお金を託したいと思っている人が、どれだけいるか。その人たちに、あなたの通り道が開いているかどうか。
これだけです。
だから、もし今うまくいっていなくても、それは「運のない人間」だからではありません。ただ、どこかが少し詰まっているだけです。詰まりは、取れます。
そして、これはお伝えしておきたいのですが——
あなたに渡したいと思っている人は、必ずいます。
家族かもしれない。昔の仕事仲間かもしれない。まだ会っていない誰かかもしれない。
その人が渡そうとしたときに、受け取れる自分でいてください。「いえいえ」と手を引っ込めずに、まっすぐ受け取ってください。
そこから、流れは動き始めます。
あなたの人生が、幸せで豊かでありますように。
エネルギーヒーラー 言霊太郎
※ 最後に、ひとつだけ
「では、自分の詰まりはどれなんだろう」と思われた方へ。
人はそれぞれ、生まれ持った通り道の形が違います。太く短い人、細く長い人、入口が広い人、出口が詰まりやすい人。そして、今が満ち潮なのか引き潮なのかも、人によって違います。
そこを生年月日から読み解いて、その方だけの一冊にまとめたものを『あなただけの財運の設計図』としてお作りしています。おかげさまで、920名以上の方にお届けしてきました(2026年9月時点)。
「いつ大金が入るか」を当てるものではありません。うまくいかなかったのは、あなたがダメだったからではなく、そういう時期だっただけ——そう思えるようになるための、地図のようなものです。
気になった方だけ、そっとのぞいてみてください。
▼『あなただけの財運の設計図』
【大切なお知らせ】
この記事は、心の整理と自己理解を目的としたものであり、金融・投資・法律の助言に代わるものではありません。また、特定の収入・財産の増加を保証するものでもありません。記載の考え方の感じ方には個人差があります。生活や返済でお困りの場合は、専門の機関にご相談ください。
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