ポンド円は儲かるのか?

ポンド円は儲かるのか?

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マネー・副業
FXの通貨ペアにはいろいろありますが、どの通貨ペアを選ぶのかが正解かはさておき(もちろん正解はあります)、最も派手に損益が出てくる通貨ペアといえばポンド円です。大口顧客に話をきいてみると、ポンド円を取引する理由として真っ先に上がるのが「値幅が大きい」ことです。値幅が大きく派手な値動きをすることで、うまく行けば資金があっという間に増え、失敗すれば資金があっという間に減ります。FXの魅力は「レバレッジによって資金効率が高められること」と信じている個人投資家は、たいてい派手に動くポンド円に行きます。
実際にポンド円で億単位の利益を上げている個人投資家に、「どうしてそんなに儲かるのか」と聞いたことがあります。「自分には相場がわかるから」という答えが返ってきました。

イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの有名な言葉があります。
「Everyone has his day, and some days last longer than others.直訳すれば、「誰にでも自分の日があり、なかには他の日より長く続くものもある」。もう少しわかりやすい日本語にするなら「誰にでもうまく行く日があり、そんな日が長く続くこともある」
なんとも含蓄のある言葉です。

おそらくポンド円で億単位の利益を上げた個人投資家はそれなりにいると思いますが、その利益を残せた人はおそらく皆無に近いはずです。
先ほどの「自分には相場がわかる」と豪語した個人投資家も、ある時からおそらく全く相場がわからなくなったのでしょう。それまでの利益をすべて綺麗に吹っ飛ばしました。
FX会社の顧客データをスクリーニングして、含み損の大きな顧客をリストアップすると、巨額の含み損を抱えている顧客は圧倒的にポンド円を取引しています。

FX会社時代に実際にお会いした顧客の中にとても印象深い方がいました。Aさんとしましょう。
Aさんは起業したゲーム会社を上場させた資産家の経営者で、FXを初めて数か月でしたが、大きな証拠金を入れてポンド円で既に数千万円の利益を出していました。
お会いしてお話を聞きたいと連絡をすると、「オフィスにぜひ来てください」と仰っていただきました。お邪魔して、初めてゲーム会社のオフィスを案内していただき、その後会議室でFXの話を始めると、Aさんの口から思ってもいなかった言葉が飛び出しました。
「会社経営って大変なんですよ、社員のことをいつも考えなければいけない、それに比べてFXは一人でできるじゃないですか、それなのにこれだけの利益を出せるなら会社経営よりよほど効率がいい、FXを本業にしようと思います」
ちょうどその頃、私は自動売買の顧客層を広げるプロジェクトに従事しており、ゲーム会社を上場させたAさんがガチで自動売買を始めたらどんなものができるのかとても興味がありました。(Aさんは、当時自動売買の存在さえ知りませんでした。)
しかし、Aさんが自動売買に手を出すことはありませんでした。
取引記録を見る限り、Aさんは「いつ仕事をしているのだろう?」とこちらが心配になるくらい、一日中ポンド円を取引していました。この調子でいけばすぐに利益は億を超えそうに見えましたが、ある日を境にAさんは全然勝てなくなりました。積み上げた利益は半分程度に減少しました。
Aさんの素晴らしいところは、そこで何かに気がついたのでしょう。取引頻度を一日あたり数十回から数回に減らし(ゼロの日もありました)、取引金額も文字通り桁違いに小さくなりました。そのおかげで半分に減ったとは言え、数千万円の利益を残すことができました。そして、おそらくその後「FXを本業にしたい」などとは二度と思わなかったことでしょう。

なぜポンド円のトレードで成功した個人投資家がその後ことごとく失敗するのか?
理由はいくつかありますが、「レバレッジ=投資効率が良い」という誤解が大きいと思います。
実は「レバレッジ=投資効率が良い」という恩恵に預かれるのは、個人投資家ではなくFX会社の方なのです。

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