具体的に伝えても子どもが動かないとき|声かけ・タイミング・始め方の3つを見直す

具体的に伝えても子どもが動かないとき|声かけ・タイミング・始め方の3つを見直す

告知
ライフスタイル
「短く、具体的に伝えたほうがいい」
「やめてほしいことではなく、してほしい行動を伝える」

そう聞いて声かけを変えてみたけれど、子どもの反応はあまり変わらない。
そんな経験はありませんか。

「早くして」ではなく、
「ランドセルを持とう」
と伝えた。

「宿題をやりなさい」ではなく、
「まずノートを出そう」
と伝えた。

それでも動かない日が続くと、
「結局、何と言えば伝わるのだろう」
と悩んでしまいます。

けれど、具体的な言葉で動かなかったからといって、伝え方をすべて間違えたわけではありません。

子どもが行動を始めるときは、言葉の内容だけでなく、伝えるタイミングや始めるきっかけも関係することがあります。

今回は、具体的に伝えても子どもが動かないときに、見直したい3つの点を整理します。

具体的でも「最初の一歩」が大きすぎることがある

「具体的に伝えたつもり」でも、大人と子どもでは、言葉から思い浮かべる行動が違うことがあります。

たとえば、
「宿題を始めよう」
という声かけ。

「宿題」は具体的な言葉に見えますが、実際に始めるまでにはいくつもの行動があります。

・遊んでいるものを置く
・宿題を持ってくる
・机に座る
・筆箱を出す
・今日の課題を確認する
・最初の問題に取りかかる

どこから始めればよいか迷っている子にとっては、「宿題を始めよう」もまだ大きな指示かもしれません。

そのようなときは、
「算数のプリントを持ってこよう」
「ノートと鉛筆を机に置こう」
のように、最初にする動作まで小さくしてみます。

「片づけよう」で止まる場合も同じです。

「床のおもちゃを全部片づけよう」ではなく、
「まず、車のおもちゃを箱に入れよう」
と、物と場所を一つずつ伝えます。

大切なのは、すべての動作を細かく指示することではありません。

その子が迷わず始められる最初の一歩が、言葉の中に入っているかを確認することです。

言葉より「伝えるタイミング」が影響していることがある

同じ言葉でも、声をかけるタイミングによって受け取りやすさは変わります。

・動画を集中して見ているとき。
・遊びが盛り上がっているとき。
・学校や園から帰り、疲れているとき。
・別のことを考えているとき。

こうした場面では、声が聞こえていても、すぐに気持ちや行動を切り替えられないことがあります。

そこで同じ言葉を続けて重ねると、子どもが受け取る情報は増えていきます。

保護者も、
「さっきから言っているでしょう」
「どうして返事だけなの?」
と、少しずつ声を強くしたくなります。

すぐに動く必要がない場面では、行動を変える直前ではなく、少し前に予告する方法があります。

たとえば、
「この動画が終わったら着替えよう」
「あと5分でお風呂に入ろう」
「セーブできるところまで進んだら教えてね」
と、切り替える時点を先に伝えます。

声をかけた後、すぐに言い直さず、ひと呼吸待つことも一つです。
返事ができたことと、すぐに行動を始められることは、同じとは限りません。

言葉だけでなく「始めるきっかけ」が必要なことがある

言葉を聞くだけで動き始めやすい子もいれば、別のきっかけがあると始めやすくなる子もいます。

たとえば、
「自分で始める?最初だけ一緒にする?」
と選べると決めやすい子。

保護者が最初の一つだけ一緒にすると、その後は自分で続けられる子。
やることが目に見える場所に置かれていると、取りかかりやすい子。
タイマーや簡単な予定表があると、始める時間や終わりを理解しやすい子もいます。

これは、子どもをタイプに当てはめたり、性格を決めつけたりするためのものではありません。

これまで比較的動きやすかった場面を振り返り、
「どのような条件なら始めやすかったか」
を探すための視点です。

たとえば、次の方法があります。

・伝える前に近くまで行く
・選択肢を二つにする
・最初の一つだけ一緒に始める
・必要な物を見える場所へ置く
・やる順番を短く書いておく
・タイマーで開始や終了を知らせる

すべてを試す必要はありません。
その子の様子と家庭の状況に合いそうなものを、一つ選んでみてください。

3つを一度に変えず、止まりやすい場面を一つ選ぶ

声かけには、どの家庭にも同じように当てはまる正解があるわけではありません。

子どもによって、分かりやすい言葉や必要な時間は異なります。
保護者側にも、忙しい時間帯や続けやすい方法があります。

そのため、
「肯定的に言い換えたのに動かなかった」
「具体的に伝えたのに変わらなかった」
という結果だけで、方法が失敗だったと決めなくても大丈夫です。

次の3つを分けて考えてみます。

⒈最初の一歩が分かる言葉になっていたか
⒉言葉を受け取りやすいタイミングだったか
⒊始めるためのきっかけが必要ではないか

ただし、3つを一度に変えると、何が合っていたのか分かりにくくなります。

まずは、
「朝の着替えで止まりやすい」
「宿題を始めるまでに時間がかかる」
「ゲームを終えるときにぶつかる」
など、毎日繰り返しやすい場面を一つ選びます。

そのうえで、
「今日は最初の行動だけを伝える」
「明日は5分前に予告する」
というように、一つずつ試してみてください。

子どもの反応を見ながら調整することで、その家庭で使いやすい伝え方が見えてくることがあります。

家庭に合う声かけを個別に整理したい方へ

一般的な声かけを試しても、ご家庭の状況に合わないことがあります。

同じ子どもでも、
・朝の支度では動ける
・宿題になると止まる
・ゲームの終了では親子でぶつかる
というように、場面によって反応が変わることもあります。

そのような場合は、言い換え例を増やすだけでなく、
・どの場面で止まりやすいか
・普段どのように声をかけているか
・比較的うまくいったときは何が違ったか
・家庭で無理なく続けられる方法は何か
をまとめて整理する方法があります。

「親子の伝わる声かけ個別設計」では、困っている場面や、これまで試した方法を伺いながら、ご家庭で使いやすい声かけと関わり方を個別に整理します。

お子さんを評価したり、思いどおりに動かしたりするためのサービスではありません。

また、医療的な診断や発達検査を行うものでもありません。

一般的な方法を試しても家庭に合わず、一人で言葉を考え続けることに疲れてしまった方にとって、状況を整理する選択肢の一つです。

必要だと感じたときに、サービス内容をご覧ください。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す