「最後まで聞いて!」を繰り返しても変わらないとき|話を遮る子に伝えたい3つのこと

「最後まで聞いて!」を繰り返しても変わらないとき|話を遮る子に伝えたい3つのこと

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「今、話しているでしょ」
「最後まで聞いて」
「ちょっと待って」

今日、何回言っただろう。

親が話し始めると、途中から自分の話を始める。
きょうだいが話していても、「ねえ、聞いて!」と割り込んでくる。
大切な説明をしているのに、いつの間にか別の話題になっている。

何度伝えても同じことが続くと、
「人の話を聞く気がないのかな」
「もっと厳しく注意したほうがいいのかな」
と悩むことがあります。

ですが、最初にお伝えしたいのは、
おしゃべりなこと自体を、直す必要はない
ということです。

話したいことがたくさんある。
自分の思いを言葉にできる。

それは、その子が持っている大切な力です。
必要なのは、話す力を小さくすることではありません。

話したい気持ちを残したまま、会話の順番を分かりやすくすることです。

【同じ「話を遮る」でも、理由は一つではありません】

子どもが会話へ割り込む姿だけを見ると、どれも同じ行動に見えます。
しかし、子どもの中で起きていることは、それぞれ違う場合があります。

たとえば、
・今言わないと、話したいことを忘れそう
・相手の話がいつ終わるのか分からない
・もう話し終わったと思った
・思いついた瞬間に言葉が出た
・気持ちが高まり、いったん止めるのが難しい
といった状態です。

子どもにとって「最後まで聞く」ことは、ただ黙っていればよいわけではありません。

自分が話したかったことを覚えておく。
話したい気持ちをいったん止める。
相手の話へ注意を戻す。
自分の番が来るまで待つ。

こうしたことを同時に求められる場合があります。

そのため、
「最後まで聞いて」
だけでは、子どもに必要な情報が足りないことがあります。

【伝えたいこと1|今は誰の番か】

「静かにして」では、子どもにとって何をすればよいのか分かりにくいことがあります。

代わりに、
「今はママが話す番だよ」
「終わったら、次はあなたの番だよ」
と、会話の順番を具体的に伝えます。

たとえば、きょうだいが話している途中に入ってきたときは、
「言いたいことがあるんだね」
「今はお姉ちゃんの番」
「この話が終わったら、次に聞くよ」
と、短く分けて伝えます。

話したい気持ちを受け止めることと、その場ですぐに話を聞くことは同じではありません。

気持ちは受け止めながら、順番は変えない。
この二つを分けて伝えることがポイントです。

【伝えたいこと2|いつ話せるのか】

「あとでね」と言われても、子どもには「あと」がいつなのか見えないことがあります。
できる範囲で、具体的な区切りを伝えてみてください。

たとえば、
「この話が終わったら聞くよ」
「お皿を並べ終わったら聞かせて」
「時計の長い針が6になったら話そう」
といった伝え方です。

ただし、時間を細かく約束しすぎると、親が守れなくなることもあります。
大切なのは、親が実際に戻りやすい区切りを選ぶことです。
毎回ぴったりでなくても構いません。

遅くなったときは、
「聞くと言ったのに遅くなってごめん。今から聞いてもいい?」
と、会話へ戻れます。

最初から最後まで完璧に進めることよりも、途切れたあとに戻る経験も、親子の会話では大切です。

【伝えたいこと3|待つ間にどうするのか】

言いたいことを忘れそうな子に、
「我慢して待って」
と伝えるだけでは難しい場合があります。

そんなときは、言いたいことを残す方法も一緒に渡します。
たとえば、
・指を一本立てて「話したい」の合図をする
・紙に一言だけメモする
・話したい物を手に持って待つ
・親が「工作の話ね」と短く復唱する
といった方法です。

目的は、話したい気持ちを抑え込むことではありません。

言いたいことを守りながら、相手の番も守れる方法を増やす
ということです。

【一般的な声かけが合わないこともあります】

ここまでの方法を試しても、うまくいかない家庭もあります。
それは、親の伝え方が悪いからでも、子どもがわがままだからでもありません。

同じ子どもでも、
・夕方だけ割り込みが増える
・きょうだいの会話には入りやすい
・好きな話題になると止まりにくい
・一対一なら待てる
・長い説明の途中で別の話を始める
など、場面によって様子が変わります。

また、親が使いやすい言葉や、家庭で続けられる方法もそれぞれ違います。
大切なのは、一般的な正解をそのまま当てはめることではありません。

「どの場面で待ちにくいのか」
「どんな伝え方なら分かりやすいのか」
「親が無理なく続けられる方法は何か」

を、一つずつ整理することです。

【まとめ】

子どもが話を遮ったとき、すぐに話す量を減らそうとしなくても大丈夫です。

まず伝えたいのは、次の3つです。
・今は誰の番か
・いつ話せるのか
・待つ間にどうするのか

次に割り込んできたときは、
「言いたいことがあるんだね。今はママの番。終わったら聞くよ」
と、短く分けて伝えてみてください。

すべてを一度に変えなくても構いません。
まずは「今は誰の番か」を伝える。
次は、約束したあとに子どもの話へ戻る。
そのくらいの小さな見直しからで十分です。

おしゃべりを止めるのではなく、親子が会話へ戻りやすくなる方法を、一つずつ探していきましょう。

【家庭に合う声かけを整理したい方へ】

「最後まで聞いて」
「何度言えば分かるの」
と繰り返しても、一般的な声かけがご家庭の状況に合わないことがあります。

お子さんが話を止めにくい場面、保護者の方が使いやすい言葉、親子ですれ違いやすい流れを一度整理すると、試すことが見えやすくなります。

「親子の伝わる声かけ個別設計」では、親子それぞれの特徴や、実際に困っている場面を整理しながら、そのご家庭で続けやすい声かけや関わり方を一緒に考えます。

無理に購入をおすすめするものではありません。
「一般的な方法ではなく、家庭に合う伝え方を具体的に整理したい」と感じたときの選択肢として、ご覧ください。

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