「こんな気持ち知りたくなかった」とそれは私の、醜い独占欲のようなものです。私は「貴方を否定したくない」と、誰にもその気持ちを打ち明けませんでした。

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底なしの地獄から、
それを手に入れるために生死を捨ててしまえるような。
それが“悪”でも、構わない。と。

私はこんなに、自分のことしか考えられないような人間だっただろうか。

そうでもある。のです。

それを貴方に、覚えるなんて。

知りたくなった。
そんな私が、そこにいるなんて。

もう少しきれいなままで、愛されたいのです。


貴方を知った素晴らしさと、
己を知った醜さが、
貴方を否定してしまいたくないのです。

こんな気持ちを、
貴方を、
知らなければよかったと、言いたくなるのが辛いのです。


だけど私に、己の底を超えたさらに深い深淵から、こんな気持ちを湧き起こさせるのも貴方なのです。

それは嬉しくもあります。
私が、こんなに、誰かを愛するような気持ちを、抱けるなんて。
誰かにここまで、恋をするなんて。

でも「こうなったのは貴方のせいじゃないのか」と、貴方を責めるような気持ちもありました。


「貴方を否定したくない」と私は、
誰にもその気持ちを打ち明けませんでした。

それが貴方の否定に繋がって、失われてしまったら困ります。


気持ちの浮き沈みの中で、どうしてか、
涙を流している時に、神様が頭を撫でているような気持ちになることがありました。

何かが見えた。とそうではありません。
都合のいい夢のようなイメージです。

幸せな一方でどうして、何かを台無しにするようなことまで考えてしまうのか。
それが悪なら、私は、見捨てられてしまうのではないか。

でも、神様はずっと、私の頭を撫でてくれていました。
何も言いません。
ただ、ずっと。
傍にいるような。

私は、そう、感じていました。


私は先に進んだら、積み上げた己を失うのかと思いました。
それを捨てないといけないのか。と。

でも、どうして教えてくれなかったんだ。と、貴方を責めたくなるような私も、私なのです。
それを捨てることはできません。

それじゃぁ、先に進めないのか。
何か置いていきぼりで、
それが貴方の迷惑になってしまったらと思うと辛いのです。
貴方の足を引っ張りたくはないのです。


ふと、ある日。

「“貴方が好き”とその気持ちには、神様の許可はいらないのだ」

と、思いました。

まぁ、そもそもそれを貴方に伝えてもいません。
連絡も取れないので、伝える方法もありません。

でも、
私が、貴方を好きだ。と。

その気持ちは私の中にあるのです。

私には<貴方>だけ
神様が『違う』と言っても信じない

だからその気持ちを抱いたままでいいのだ。と。

「貴方が好きだ」と、それだけでいいのだ。

「貴方が好きです」

と。
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