連邦公開市場委員会(FOMC)会合に関して
FOMC会合の見通しと概要
1. 追加利下げの確実視
* 今回のFOMC会合では、**0.25ポイントの追加利下げが見込まれています
* 米東部時間29日午後2時(日本時間30日午前3時)に政策金利の決定と声明が発表される予定です。
* フェデラルファンド(FF)金利先物の動向に基づけば、投資家は0.25ポイントの利下げを**ほぼ確実視しています**。
* 今回の会合では、新たな経済見通しや金利見通しの公表はありません。
2. 将来的な政策ガイダンスの回避
* パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、当局者間の見解の相違を背景に政策金利の道筋が見通せないことから、**踏み込んだガイダンスを示すことはないと予想されています**。
* アナリストの間では、議長が今後の会合に関する明確な見通しを示すことを避けるとの見方が広がっています。
* 連邦政府機関の閉鎖が続き、経済指標の公表が滞っていることも、議長が一層慎重になる要因となりそうです。
* 意見の対立が続く限り、議長は「12月以降の方針についてほとんどシグナルを発しないだろう」と論じられています。
3. 政策判断の焦点と見解の相違
* **労働市場のデータが議論の中でますます重要な役割を果たしている**と指摘されています。金融当局がインフレ期待や賃金・サービス分野からの物価圧力の水準に安心を抱く限り、議長は雇用に焦点を合わせつつ、「中立的な政策スタンスに戻す」ことに専念できるとの見方があります。
* 9月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回る伸びにとどまりましたが、当局者の間では、インフレへの懸念が依然として表明されています。
* インフレの基調を示すコアCPIは前年同月比3%上昇しており、物価目標の2%を1ポイント上回っています。また、サービスなどで依然として根強い物価上昇が続いている点や、新たな関税措置の脅威も不確実性をもたらしています。
* この結果、FOMC内の見解の相違は、今年に入って初めての利下げを決めた9月時点よりも、さらに深まる可能性があります。
4. 予想される反対票
* 今回の会合では、トランプ大統領が起用したマイランFRB理事が**0.5ポイントの利下げを主張し、再び反対票を投じる姿勢を示しています**。
* 一方、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は、**金利据え置き(利上げなし)を支持して反対票を投じる可能性がある**とみられています。
5. バランスシート(QT)に関する見通し
* FRBウオッチャーの間では、FOMCが今回の会合で、6兆6000億ドルのバランスシートについて、**米国債のランオフ(償還に伴う保有証券減少)を停止する可能性が高まっている**との見方が浮上しています。
* 当局者はこれまで、翌日物資金市場の流動性を過度に損なわない範囲でポートフォリオを圧縮する方針を続けてきました。
* ここ数週間で短期金融市場にはストレスの兆しが顕在化しており、リスク管理の観点からランオフ終了を「真剣に検討する必要性」が明確に示されています。
* ただし、量的引き締め(QT)の終了を今回の会合で同時に発表するかどうかは不透明であり、ブルームバーグ・エコノミクス(BE)はFOMCが11月をもってQTの終了を発表すると予想しています。
議長は14日に数カ月以内にバランスシートの縮小を停止する可能性を示唆していました。