児童発達支援と放課後等デイサービスを組み合わせた多機能型を計画していると、事業計画書のExcelテンプレートについて、次のような点が気になるかもしれません。
「児発と放デイの利用者数は、それぞれ分けて入力できる?」
「同じ職員が両サービスに関わる場合、人件費はどう扱う?」
「家賃や送迎費など、共通する経費も自動で分けて計算できる?」
現在提供している多機能型向けのテンプレートでは、利用者数、基本報酬・加算、職員の勤務時間・給与、月次経費などを設定し、3年間の収支・資金計画を作成できると商品ページで案内しています。
ただし、設定項目があることと、児発・放デイを分けた詳細な計算や、共通人件費・共通経費の自動配賦まで備わっていることは別です。
この記事では、商品選びを一から比較し直すのではなく、多機能型専用Excelが自社の計画に合うかどうかを、購入前に確認する順序で整理します。
1.結論|「2サービスの計画」と「Excelの機能」を分けて確認する
多機能型の収支計画では、事業の運営条件と、Excelで入力・計算できる内容を分けて考える必要があります。
まず経営面では、次の3つを区分して整理しておきましょう。
・児発側の利用・報酬:いつ、何人が利用する計画か。どの報酬条件で計画するか。
・放デイ側の利用・報酬:児発とは異なる利用状況と報酬条件をどう置くか。
・共通する人員・費用:同じ職員や物件・車両の費用を、事業計画の中でどう整理するか。
これらは、多機能型の事業を考えるための実務上の確認軸です。販売中のExcelに、すべてが独立した入力シートや自動計算機能として実装されていると確認できたわけではありません。
見本では「入力できる条件」「自動計算される部分」「見られる計算結果」を分けて確認すると、商品が自社に合うかを判断しやすくなります。
2.商品ページで確認できること|3年間Excelと主な設定項目
商品ページでは、児発・放デイの多機能型向けとして、次の納品物が案内されています。
・事業計画書:編集可能なPowerPoint約50枚
・収支・資金計画:編集可能なExcel3年間分
・ご利用ガイド
Excelの設定項目としては、定員、地域単価、基本報酬、各種加算、土日祝日の営業、利用者数、職員の職種・労働時間・給与、社会保険料、初期費用、月次経費、自己資金、借入条件などが示されています。あわせて、基本報酬・加算・費用の計算式を組み込んだ収支・資金計画書式であることも案内されています。
一方で、児発と放デイそれぞれの入力単位や出力表の構成までは、公開説明から細かく確認できるわけではありません。また、編集可能なファイルがあることと、事業条件を自動的に適切に決めてくれることも別の話です。
購入前に、見本で入力欄と計算結果の構造を確認してください。
3.利用者数|児発と放デイの予定をどこまで分けて入力できる?
多機能型だからといって、児発と放デイの利用人数を一つの合計だけで考えると、実際の運営が見えにくくなります。
たとえば、児発の利用が多い時間帯と、放デイの利用が増える時間帯は異なる場合があります。学校休業日の利用状況も、通常日とは違う可能性があります。
経営計画では少なくとも、児発の予定利用と放デイの予定利用を区別したうえで、事業所全体の利用計画につなげることが大切です。
販売中の商品ページでは、「利用者数」を設定できると案内されています。ただし、次の点は公開説明だけでは確定できません。
・児発と放デイをどのように区分して入力できるか
・曜日別・時間帯別の入力欄があるか
・変更時に売上計算がどこまで連動するか
「2サービスの利用者数を分けて計画したいのですが、どの入力欄と出力表で確認できますか」という質問が、見本依頼の具体的な出発点になります。
4.報酬・加算|サービス別の条件をどう反映できる?
児発と放デイは、サービスごとに報酬の前提を整理する必要があります。多機能型として運営するからといって、両サービスを一つの共通単価で計画すればよいわけではありません。
また、適用する報酬・加算は、予定する人員体制や事業所の条件、最新の制度要件を確認したうえで設定する必要があります。
多機能型の商品ページには、基本報酬、地域単価、各種加算を設定する項目が案内されています。ただし、児発・放デイ別のすべての報酬条件や例外に対応しているか、サービスごとの計算結果をどこまで個別に見られるかは、見本を見なければ判断できない部分があります。
購入前には、自社で予定している報酬条件について、入力場所と月次収入への反映を確認しましょう。なお、加算を算定できるかどうか自体は、Excelの表示だけで判断しないことも大切です。
5.人員・勤務時間|共通職員の費用はどう扱える?
多機能型で人件費を考えるときは、制度上、一定の兼務や共用を検討できることと、実際に職員が働く時間を分けて考える必要があります。
児発側の支援、放デイ側の支援、送迎、記録、保護者対応などが同じ時間帯に重なれば、勤務体制にも影響します。
商品ページでは、職員の職種、労働時間、給与、社会保険料などの設定項目が示されています。しかし、同じ職員の時間を児発・放デイ別に入力できるか、共通職員の人件費を自動配賦できるか、必要職員数や勤務シフトまで自動判定されるかは、公開説明からは確認できません。
これは、非対応と確定したという意味ではありません。自社の勤務計画をどの程度反映したいかを整理したうえで、見本で入力・計算の範囲を確かめてください。
6.家賃・送迎・共通経費|自動配賦を決めつけない
児発と放デイを同じ場所で運営する場合、物件費や設備費など、両サービスに関係する支出の扱いも確認しておきたいところです。
たとえば、家賃、光熱費、送迎車両費、教材、管理費などは、サービスに直接関係する費用と共通して発生する費用を区別しておくと、数字を確認しやすくなります。
ただし、同じ場所を使うから費用が半分になる、職員が兼務するから人件費が半分になるという関係ではありません。実際の利用状況、職員の勤務、設備や車両の使い方をもとに前提を設定する必要があります。
商品ページには、初期費用や月次経費の設定が案内されています。ただし、家賃や送迎費などの専用入力欄、共通費の自動配賦、サービス別の採算表がどこまで用意されているかは、公開説明だけでは判断できません。
自社が必要とする計算単位や費用の扱いは、購入前に見本で確認しましょう。
7.購入前の見本で確認したい5つのポイント
多機能型のテンプレートが自社の運営モデルに合うかを判断するには、見本依頼の際に次の5点を整理しておくと確認しやすくなります。
1.どの2サービスを、どの形で運営するか
児童発達支援と放課後等デイサービスの組み合わせや、予定している指定・運営の構成を伝えます。特別な支援ニーズに対応するモデルを検討している場合は、その旨もあわせて伝えます。
2.児発・放デイの利用者数と利用時間帯
月次利用者数を分けて設定できるか、曜日や時間帯ごとの詳細を入力できるかを確認します。
3.報酬・加算をどの単位で設定・確認したいか
児発・放デイそれぞれの報酬条件が、どの入力欄・計算結果に反映されるかを質問します。
4.共通職員と経費の扱い
兼務する職員の勤務時間・給与や、家賃・送迎費の入力・集計方法を確認します。
5.どの計算結果を見たいか
サービス別の数値、事業所全体の収支、3年間の資金計画など、必要とする出力範囲を伝えます。
この5点は購入時の必須提出書類ではなく、見本で商品が自社に合うかを確認するための実務上の質問例です。具体的な数値がまだ決まっていなくても、検討している運営モデルと確認したい事項は伝えられます。
8.まとめ|自社の多機能型モデルに合うかを見本で確かめる
児発・放デイの多機能型では、2つのサービスの利用・報酬を区別し、人員・共通経費を自社の運営計画に合わせて考えることが大切です。
販売中の多機能型テンプレートでは、利用者数、基本報酬・加算、職員・給与、月次経費、資金条件などを設定できると案内しています。
ただし、児発・放デイ別の細かな入力、共通職員の人件費や共通経費の自動配賦、サービス別損益の表示範囲は、商品ページだけでは確定できません。
必要な入力・計算の範囲を整理し、購入前に見本で確かめたうえで判断してください。
購入前に見本をご希望の場合は、予定している児発・放デイの利用計画と、人員・共通費について確認したい内容を添えて、商品ページのメッセージから「見本希望」とお知らせください。