放課後等デイサービスの事業計画書・収支計画を作るために専用のExcelテンプレートを探していると、次のような疑問が出てくるかもしれません。
「利用者数を入力すると、収入はどこまで計算できる?」
「人員や給与を変えたら、費用はどう確認する?」
「加算や送迎費も、すべて自動で計算される?」
結論として、現在提供している放デイ専用テンプレートでは、利用者数、基本報酬・加算、人員・給与、初期費用・月次経費、資金調達条件などを設定し、収支・資金計画を確認できます。これは商品ページで案内している内容です。
ただし、「項目を設定できる」ことと、「送迎や時間区分など細かな運営条件まで自動処理できる」ことは別です。公開説明だけでは分からない部分は、購入前に見本で確認する必要があります。
この記事では、放デイの一般的な収支計算方法ではなく、【太字】自社で使えるかを判断するために、購入前に何を確認すればよいか【太字ここまで】を整理します。
1.結論|「設定できる条件」と「見本で確認する範囲」を分ける
商品を検討するときは、情報を次の2種類に分けて見ると判断しやすくなります。
一つは、商品ページに設定項目として明記されている内容です。利用者数、営業日、報酬・加算、人員・給与、経費・借入条件などがこれに当たります。
もう一つは、公開説明だけでは入力欄や自動連動の範囲まで確認できない内容です。曜日ごとの利用人数、送迎加算の個別処理、送迎車両の費用計算などが該当します。
後者は「対応していない」と確定したものではありません。どこまで扱えるかを、見本で確認したい項目です。
2.商品ページで確認できる項目|利用者・報酬・人員・資金
現在の商品ページでは、主に次の条件を設定できると案内しています。
・利用・営業の条件:定員、土日祝日の営業、利用者数
・報酬の条件:地域単価、基本報酬、各種加算
・職員・人件費の条件:職種、労働時間、給与、社会保険料
・費用・資金の条件:初期費用、月次経費、自己資金、借入額・返済年数・利率
これらの条件をもとに報酬と費用を計算し、月次から3年間の収支・資金計画を確認できる、という説明です。
納品物は、3年間の収支・資金計画Excel、編集可能なPowerPointの事業計画書式(約50枚)、ご利用ガイドです。
つまり、売上と経費を書き込むだけの表ではなく、事業条件を設定して計画を組み立てる書式と考えると分かりやすいでしょう。
3.利用者数と営業条件|収入側の前提を設定する
放デイの収入を考えるとき、利用定員と実際の利用計画は同じではありません。
「定員」と「毎月どれだけ利用があるか」は別の前提です。学校のある日と休業日、曜日ごとの利用状況をどう見込むかも、運営上確認しておきたい点です。
商品ページには、利用者数や土日祝日の営業を設定できると記載されています。
一方で、曜日別・児童別の利用人数をどこまで入力できるか、条件を変えたときにどこまで自動連動するかは、公開説明だけでは確定できません。
曜日別に計画を組みたい場合は、「月次の利用者数以外にどのような入力欄があるか」を見本で確認すると判断しやすくなります。
4.人員・勤務条件・給与|人件費側も自社で決める
放デイの収支では、売上側と同じく、人員・人件費側の前提も重要です。
商品ページでは、職員の職種、労働時間、給与、社会保険料などを設定できると案内しています。
自社の勤務時間や給与の条件を設定し、その結果として費用計画を確認する、というイメージです。
ただし、利用者数を変えると必要な職員数やシフトまで自動で決まる、という意味ではありません。
勤務体制や実際の配置条件は事業者側で確認し、必要に応じて入力条件を見直します。自社が必要とするシフト・人件費の詳細な計算範囲は、見本で確認してください。
5.加算・報酬|「設定できる」と「算定できる」は別
現行の商品ページでは、基本報酬、地域単価、各種加算を設定でき、報酬の計算式を組み込んだExcelであると説明しています。
注意したいのは、Excelに加算の設定項目があることと、自社がその加算の算定要件を満たしていることは別という点です。
どの報酬条件・加算を計画に採用するかは、適用される制度と自社の運営条件を確認したうえで決める必要があります。
この記事では、報酬単位や加算要件の詳細は扱いません。購入前には、自社が使う予定の報酬条件を設定・変更したとき、その内容が収支へどう反映されるかを見本で確認するのが適切です。
6.送迎費・送迎加算・サービス提供時間|自動連動を決めつけない
放デイでは、送迎を行うかどうかで事業計画上の確認事項が増えます。
その際は、送迎の報酬側の条件と、送迎車両・運転手などの費用側の条件を分けて考える必要があります。
確認したい項目の例は、次のとおりです。
・送迎に関する加算の設定・計算範囲
・送迎件数や送迎ルート、車両台数の扱い
・燃料費、リース料、保険料などの車両費をどこへ入力するか
・送迎に関わる職員の勤務時間・人件費をどこへ反映するか
・サービス提供時間の詳細な設定・連動範囲
ただし、これらは商品ページ上で、それぞれ専用の入力欄や自動計算があると確認できた項目ではありません。
公開商品ページには「各種加算」「月次経費」「職員の労働時間」などの記載がありますが、それだけで送迎費・送迎加算・時間区分の詳細な自動処理まで保証されているとは判断できません。
送迎が収支に与える影響を詳しく確認したい方ほど、購入前に見本で具体的に質問しておくことが大切です。
7.購入前の見本で確認したい4つのポイント
テンプレートが自社に合うか迷ったときは、見本を依頼する際に次の4点を確認してみてください。
1.予定するサービス形態とモデルに合うか
自社が計画している放デイの形態・定員・営業条件が、書式の対応範囲に合うかを確認します。主として重症心身障害児を通わせる事業所や多機能型などを計画している場合も、単品商品の名称だけで適合を判断しないようにしてください。
2.利用者数・営業条件をどの単位で入力できるか
月次・曜日別など、想定している利用計画をどの程度まで入力・確認できるかを見ます。
3.人員と送迎関連費用がどこへ反映されるか
勤務時間や給与、送迎車両・人員の費用が、それぞれどの入力項目に入り、どの計算結果に反映されるかを確認します。
4.報酬・加算を設定した結果をどこで確認できるか
検討している報酬条件を設定したとき、収入や月次計画にどう反映されるかを確認します。なお、実際に算定できるかどうかは、制度と自社の条件を別途確認する必要があります。
これらは提出が必須の書類ではなく、見本を見るときに確認しておくと判断しやすい実務上のポイントです。
8.まとめ|自社の条件に合うかを確かめてから選ぶ
放デイ専用の収支計画テンプレートでは、利用者数、基本報酬・加算、人員・給与、費用・借入など、商品ページに記載された条件を設定できます。
一方、送迎費・送迎加算、提供時間、曜日別の利用計画などは、どこまで個別入力・自動計算できるかが、公開説明だけでは分からない部分があります。
「対応していない」と決めつけず、「すべて自動でできる」と期待しすぎず、必要な条件を整理したうえで見本で確かめてから選んでください。
購入前に見本をご希望の方は、予定している利用計画・人員条件・送迎の有無などを添えて、「見本希望」とメッセージでお知らせください。