障害者グループホーム(GH)の事業計画を作るとき、「GH専用のテンプレートなら、自分が予定している事業にも使えるのか」と迷うことがあります。
「介護サービス包括型を開きたい場合は?」
「日中サービス支援型にも対応している?」
「1つの共同生活住居だけでなく、複数の住居を想定している場合は?」
事業計画の作り方を学ぶ前に、まずは購入する書式が自社の計画に合うかを確認しておきたいところです。
結論から言うと、現在提供しているGH専用テンプレートは、介護サービス包括型を基本とし、日中サービス支援型も選択できます。ただし、日中サービス支援型は単棟モデル対応と商品ページで案内しています。
一方、介護サービス包括型の単品テンプレが複数住居・多棟にどこまで対応するかは、公開説明だけでは判断できません。この点は、購入前に見本で確認しておくことが大切です。
この記事では、制度の詳しい比較ではなく、テンプレートが自社の計画に合うかを確認する順番を整理します。
1.結論|GHテンプレは「類型」と「住居の構成」を分けて確認する
GHの計画書式を選ぶ前に、次の2点を分けて考えます。
・① 介護サービス包括型か、日中サービス支援型か
・② 単一の共同生活住居か、複数の住居を計画しているか
サービス類型が同じでも、住居の数や運営の形まで同じとは限りません。反対に、建物が複数あっても、指定事業所が必ず複数になるわけではありません。
まずは自社の計画をこの2軸で整理し、そのうえで必要な入力項目と計算範囲を見本で確認します。
2.商品ページで確認できること|介護サービス包括型・日中サービス支援型
現在のGH専用テンプレートには、次の資料が含まれています。
・事業計画書(PowerPoint約50枚)
・3年間の収支・資金計画(Excel)
・ご利用ガイド
PowerPointとExcelは、いずれも編集可能です。
商品ページには、介護サービス包括型を基本とし、日中サービス支援型も選べると記載されています。
Excelでは、定員、地域単価、報酬・加算の条件、開所日数、利用者数、職員の勤務時間・給与、初期費用、月次経費、自己資金・借入条件などを設定します。
ただし、入力項目がそろっていることと、あらゆる住居構成に対して自動的に適合することは別です。自社が作りたい計画と合っているかは、個別に確認する必要があります。
3.まず類型を整理する|運営条件の違いと商品選択は別問題
介護サービス包括型と日中サービス支援型では、支援体制や報酬・人員など、収支計画を考える前提が異なります。
注意したいのは、テンプレートの商品名だけで自社の運営条件まで判断しないことです。まずは「どの類型で指定・運営を検討しているのか」を整理し、そのうえで書式を確認します。
なお、本記事では制度上の人員配置・報酬単位の一覧は扱いません。制度上どの類型が自社に適切かという判断と、購入するExcelがその類型の計画に使えるかという確認は、分けて考えてください。
4.日中サービス支援型を希望する場合|単棟モデル・購入後の連絡
日中サービス支援型については、商品ページで次のように案内しています。
・日中サービス支援型の書式も選択できる
・日中サービス支援型は単棟モデル対応
・日中サービス支援型を希望する場合は、購入後に連絡する
日中サービス支援型を計画している場合は、購入後の連絡方法に加えて、購入前に見本を依頼し、想定している住居構成や計算範囲に合うかも確認しておくと安心です。
複数住居・多棟を前提とする場合は、単棟モデルのまま当然にすべて計算できるとは考えないようにしてください。
5.複数住居・多棟を計画する場合|対応範囲を推測しない
複数住居を検討している場合に最も注意したいのは、「GHのテンプレートだから、多棟の人件費や費用まで自動で計算できるはず」と決めつけないことです。
実務でいう「棟」と、制度上の「建物」「共同生活住居」「指定事業所」は同じ意味ではありません。たとえば同じ総定員でも、住居が1つか複数かによって、必要な人員や物件費の確認方法は変わり得ます。
介護サービス包括型のGH単品テンプレについて、複数住居・多棟モデルの標準対応範囲は公開説明だけでは確認できません。 非対応と断定することも、対応していると決めつけることもせず、見本で確かめるのが適切です。
なお、別商品の31点収支計画セットには、介護サービス包括型の「単棟・5棟モデル」が収録対象として明記されています。ただし、別商品の仕様をGH単品にも当てはめることはできません。 複数住居での個別の計算方法についても、必要な範囲を確認してください。
6.見本依頼前に整理しておく5つの条件
購入前の問い合わせでは、細かな収支表を完成させるよりも、次の5点を整理して伝えるほうが確認しやすくなります。
1.検討しているサービス類型:介護サービス包括型か、日中サービス支援型か
2.共同生活住居の構成:1住居か複数住居か、どのような建物・住居構成を想定しているか
3.定員と入居計画:各住居の定員、開業後の入居見込みをどう置くか
4.人員・費用の前提:夜間・日中の支援、職員・給与、家賃など、何を分けて管理したいか
5.確認したい計算・資料の範囲:住居別の数字、事業所全体の3年間の収支・資金、PowerPointの編集など
これらは商品ページで指定された必須提出書類ではなく、見本や対応範囲について相談するための整理項目です。
7.見本で確認したい3つのポイント
見本を見る際は、次の3点を重点的に確認します。
1.希望する類型の書式か
介護サービス包括型か、日中サービス支援型か。日中サービス支援型を希望する場合は、単棟モデルの扱いもあわせて確認します。
2.住居の構成に合う計算範囲か
複数住居を想定する場合は、住居別・事業所全体など、どの単位まで入力・比較できるかを具体的に確かめます。
3.自社で変更する項目が分かるか
入居者数、人員、給与、報酬条件、物件費、借入条件など、自社で変更したい項目と計算結果の関係を見ます。
分からない点がある場合は、購入前に商品ページから「検討している類型と住居数」を添えて見本を依頼すると、質問が具体的になります。
8.まとめ|自社の類型・住居構成に合う書式を確かめる
GH専用テンプレートを選ぶときは、「GH用」と書かれていることだけで、すべての類型・住居構成に対応すると考えないことが重要です。
現在の商品は介護サービス包括型を基本とし、日中サービス支援型も選べます。ただし、日中サービス支援型は単棟モデル対応で、希望する場合は購入後に連絡する案内です。
一方、介護サービス包括型の単品テンプレで複数住居・多棟をどこまで扱えるかは、購入前に見本で確認する必要があります。
まずは自社の類型・住居の構成・使いたい計算範囲を整理し、見本と商品説明が自社の計画に合っているかを確かめてから判断してください。
購入前に見本を希望する場合は、検討中の類型と住居の構成を添えて、メッセージで「見本希望」とお知らせください。