【メンタルヘルスと創作】好きなことができない日も、自分を嫌いにならなくていい

【メンタルヘルスと創作】好きなことができない日も、自分を嫌いにならなくていい

記事
コラム
「せっかく時間があるのに、何もできなかった」

「好きだったことなのに、最近は手をつける気になれない」

そんなふうに、自分を責めてしまうことはありませんか?

以前は楽しかった趣味。
夢中になっていた創作活動。
時間を忘れて取り組んでいたこと。

それなのに、心が疲れていると、好きだったはずのことさえ遠く感じてしまうことがあります。

やりたい気持ちはあるのに、身体が動かない。
始めようと思っても、気力が湧いてこない。
何かを作ろうとしても、完成させるところまでたどり着けない。

そして、何もできなかった自分を見て、さらに落ち込んでしまう。

でも、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいのです。

好きなことができない日は、本当に無駄な一日なのでしょうか。

❇️好きなことにも、成果を求めてしまう

大人になると、何をするにも理由を求められる場面が増えていきます。

仕事なら成果。
勉強なら知識。
趣味でさえ、上達や評価、誰かに見せられる結果を期待されることがあります。

絵を描くなら上手になりたい。
文章を書くなら多くの人に読んでほしい。
何かを作るなら、誰かに喜んでもらいたい。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

自分の作品を誰かに見てもらい、喜んでもらえるのはうれしいものです。
私自身も、創作したものを届けられる喜びを知っています。

けれど、いつの間にか「楽しみたい」という気持ちより、「結果を出さなければ」という思いが強くなってしまうことがあります。

反応が少なければ、自分の作品には価値がないように感じる。
思うように作れなければ、自分の能力まで疑ってしまう。

本来は自分の楽しみだったはずのものが、自分の価値を証明するための課題に変わってしまうのです。

そうなると、好きなことに取り組む時間さえ、心を休ませてくれなくなります。

❇️心が疲れているときは、楽しむことにも力がいる

心の調子が悪いとき、以前なら簡単にできていたことが難しくなる場合があります。

趣味を楽しむ気力が出ない。
好きな作品を見ても心が動かない。
創作を始めても、すぐに疲れてしまう。

そんな変化に戸惑い、「自分は変わってしまった」と悲しくなることもあるでしょう。

けれど、今まで好きだったものを楽しめないからといって、その気持ちがすべて消えてしまったとは限りません。

心に余裕がなくなれば、楽しむためのエネルギーも不足することがあります。

そんなときに必要なのは、無理に以前の自分へ戻ろうとすることではなく、今の自分にできることを認めることではないでしょうか。

今日は絵を描けなかった。
文章を書けなかった。
趣味に手をつけられなかった。

それでも、あなたが過ごした一日が失敗だったことにはなりません。

心を休ませることも、何もせずに過ごすことも、目に見える成果がないだけで、人生から消えてしまう時間ではないのです。

❇️誰にも見せないものがあってもいい

もし、何かを作りたい気持ちが少しだけ残っているなら、完成を目指さずに始めてみるのもひとつの方法です。

一行だけ文章を書く。
紙に小さな丸を描く。
好きな色を眺める。
頭の中で物語を想像する。

それだけで終わってもかまいません。

誰かに見せる必要も、SNSに投稿する必要もありません。
上達しなくても、役に立たなくても、売れるものでなくてもいいのです。

途中でやめたってかまいません。

もちろん、何かをする気力さえない日は、無理に始めなくても大丈夫です。「好きなことをすれば元気になれる」と、自分に新しい課題を課す必要もありません。

創作は、心の不調を治すための義務ではありません。
できる日もあれば、できない日もあります。

その両方を認めながら、自分のペースを探していけばいいのだと思います。

❇️何も生み出せなかった日にも、あなたの時間はある

子どもの頃、ただ楽しいという理由だけで遊んでいた時間を思い出してみてください。

誰かに評価されるためでも、将来の役に立てるためでもなく、目の前のことに夢中になっていた時間です。

大人になった今、同じように過ごすことは難しいかもしれません。
生活もあれば、責任もあります。
好きなことを仕事にしている人なら、成果を意識せざるを得ない場面もあるでしょう。

だからこそ、ほんの少しだけ、結果を求めない時間を残しておいてもいいのではないでしょうか。

好きなことを好きなまま置いておく。
何かを作れない自分にも、厳しい評価を下さない。
休んでいる自分に、理由を説明させない。

それは、怠けることでも、成長を諦めることでもありません。

自分の心を、成果だけで測らないということです。

もし今、好きだったことができずに苦しんでいるなら、どうかそのことで自分を責めすぎないでください。

また楽しめる日が来るかもしれませんし、今までとは違う楽しみ方に出会うこともあるでしょう。
すぐに答えを出さなくてもいいのです。

何かを生み出せた日だけが、価値のある日ではありません。

何もできなかった日にも、あなたはあなたの人生を生きています。

好きなことまで、役に立つものにしなくていい。

あなたの時間は、誰かに説明できる意味を持っていなくても、あなた自身のものなのです。


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