「傷つけたくない」の裏にあるもの。婚活でフェードアウトを選びそうになったあなたへ

「傷つけたくない」の裏にあるもの。婚活でフェードアウトを選びそうになったあなたへ

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コラム
少しずつ朝夕の風が涼しくなり、婚活の世界はこれから秋のハイシーズンを迎えます。パーティーやイベントが増え、新しい出会いに向けて動き出す人も多い時期です。

けれど、新しいご縁を探しに行く前に、心の中でずっと引っかかっている「終わらせ方」に悩んでいる人はいませんか。

先日、婚活中の40代のある方から相談を受けました。

何回かお会いしたものの、どうしても結婚への決め手が見つからない相手がいる。「でも、面と向かってお断りするのは申し訳ないし、気まずい……。このまま少しずつ連絡を減らして、フェードアウトしてしまってはだめでしょうか」と。

そしてその一方で、スマホを開いては「次はどの婚活イベントに行こうか」と物色している自分もいるのだそうです。

断るのが怖い気持ち、そして気まずい関係から目をそらして「次の出会い」へ気持ちを逃がしたくなる焦り。その心理は痛いほどよく分かります。

相手に悲しい思いをさせたくないし、自分だって「断る側の悪者」にはなりたくない。大人になればなるほど、角を立てない処世術を身につけているからこそ、気まずい衝突は避けたくなるものです。

でも、あえて厳しいことを言わせてもらうなら、未完了の関係を残したまま次を物色しても、良い結果には繋がりません。フェードアウトは「優しさ」ではなく、自分を守るための「保身」だからです。

返信が遅くなり、やがて途絶えるまでの間、相手は何を考えていると思いますか?

「忙しいのかな」「何か気に障ること言ったかな」「もう少し待ってみようかな」。

白黒つけられない曖昧な時間は、相手の貴重な時間を奪い、自信をすり減らします。はっきり断られる痛みは一瞬ですが、理由のわからないフェードアウトは、じわじわと長く相手を苦しめるのです。

お互いに時間を無駄にできない大人の婚活だからこそ、その「宙ぶらりんの時間」はあまりにも酷なもの。

そしてもう一つ、フェードアウトの最大の罠は「自分自身の婚活運を下げる」ことにあります。

目の前の気まずさから逃げる癖がついていると、いざ「この人だ」という本命に出会えたときにも、踏み込んだコミュニケーションが取れません。パートナーシップとは、言いにくいことや気まずい場面に、どう誠実に向き合えるかの連続だからです。

「今までお時間をいただき、本当にありがとうございました。誠に残念ですが、今回はご縁がなかったということで……」

たった数行の言葉で構いません。相手への敬意を込めて、自分の手できちんとピリオドを打つこと。

それは相手を尊重することであり、同時に「自分は誠実な人間である」という誇りを自分自身に取り戻す行為でもあります。

曖昧な関係をきっちり手放して、心のスペースを空けた人から、新しい良縁は入ってきます。

秋の素敵な出会いを迎えにいく前に、まずは今あるご縁に、まっすぐ向き合ってみませんか。
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