「幸せになりたいのに、なぜかうまくいかない」
「せっかくチャンスが巡ってきたのに、自分から手放してしまった」
あなたは、このような経験をしたことはありませんか?
幸せになりたいと願っているはずなのに、いざチャンスが目の前に現れると、不安になったり、行動できなくなったりする。
そして、気がつけば自分から幸せを遠ざけてしまっている。
実は、その背景には、私たちの心の働きが関係しているのかもしれません。
今回は、チャンスや幸せをつかめない理由と、本当の意味で幸せになれる方法について考えていきます。
この世界は「うまくいくこと」と「うまくいかないこと」で成り立っている
この世界は「うまくいくこと」と「うまくいかないこと」で成り立っている
私たちが暮らす世界には、さまざまな対になるものが存在します。
例えば、昼と夜、晴れと雨、成功と失敗、喜びと悲しみ。
どちらか一方だけが正しく、もう一方が間違っているというわけではありません。
それぞれに役割があり、両方が存在することで世界のバランスが保たれています。
私たちの人生も同じです。
何をしてもうまくいく時期があれば、努力しても思い通りにならない時期もあります。大切な人との出会いがあれば、別れを経験することもあるでしょう。
しかし、私たちはうまくいくことを歓迎する一方で、うまくいかないことをできるだけ避けようとします。
失敗したくない。傷つきたくない。悲しい思いをしたくない。
そう考えるのは、ごく自然なことです。
ただ、嫌な経験をすべて避けようとすると、人生で起こるさまざまな出来事を受け止める機会まで失ってしまう可能性があります。
喜びだけを味わい、悲しみは一切感じない。そんな生き方を実現するのはほぼ不可能です。
大切なのは、うまくいくことも、うまくいかないことも、自分の人生の一部として受け止めていくことなのです。
嫌な感情を避け続けると、心の成長が止まってしまう
私たちは過去に傷ついた経験があると、同じような思いを二度としたくないと考えます。
例えば、恋愛でひどく傷ついた人は、次の恋愛に慎重になるかもしれません。
仕事で失敗した人は、新しい仕事に挑戦することをためらうかもしれません。
人間関係で裏切られた経験がある人は、誰かを信頼することが怖くなるかもしれません。
こうした反応には、自分を守ろうとする心の働きがあります。
しかし、過去の経験をもとに、これから起こることまで拒絶してしまうと、新しい可能性に出会う機会が少なくなってしまいます。
本当は恋愛をしたいのに、傷つくのが怖くて誰とも親しくなれない。
本当は海外で暮らしてみたいのに、失敗したときのことを考えて挑戦できない。
本当は自分の好きな仕事をしたいのに、周囲から批判されるのが怖くて諦めてしまう。
このような状態が続くと、自分が本当に望んでいることよりも、不安を感じずに済むことを優先するようになります。
もちろん、危険を避けたり、自分を守ったりすることは大切です。
ただし、必要以上に失敗や悲しみを恐れているとしたら、一度立ち止まって考えてみてもよいでしょう。
・私が本当に望んでいることは何か
・本当に望むものを手に入れるには、困難が必ずついてまわる。それでもなお、そのものが欲しい、体験したいと思うかどうか
この問いかけが、自分の本当の気持ちに気づくきっかけになるかもしれません。
幸せを受け取るために必要なのは「心の器」を育てること
では、どうすればチャンスや幸せを素直に受け取れるようになるのでしょうか。
大切なのは、どんな感情が湧いてきても、自分の気持ちを否定せずに受け止める練習をすることです。
ここでは、そのためにできることをご紹介します。
不安な感情を否定しない
悲しいときには、悲しいと感じてもよいのです。
悔しいときには、悔しいと感じてもかまいません。
不安になったからといって、自分が弱い人間だと決めつける必要はありません。
私たちは、つらい感情が湧いてくると、早く忘れようとしたり、気にしないようにしたりします。
しかし、無理に感情を押し込めるのではなく、「私は今、悲しいんだな」「本当は怖かったんだな」と、自分の気持ちを認めてあげることも大切です。
感情を認めることと、その感情に振り回されることは違います。
感情を認めることは、自分を客観視することにも繋がります。
まずは、自分の内側で何が起きているのかを知ることから始めてみましょう。
小さな幸せを受け取る練習をする
幸せを受け取る力は、特別な出来事だけで身につくものではありません。
例えば、おいしいものを食べたときに、素直に「おいしい」と感じる。
誰かに親切にされたときに、「申し訳ない」と考えるだけでなく、「ありがとう」と受け取ってみる。
こうした小さな経験を大切にすることも、幸せを受け取る練習になります。
幸せになるために、無理に自分を変える必要はない
私たちは、幸せになるためには何かを変えなければならないと思いがちです。
・もっとお金を稼がなければならない。
・もっと魅力的にならなければならない。
・もっと努力して、周囲から認められなければならない。
もちろん、現実的な目標を持ち、行動することは大切です。
ただ、それと同じくらい大切なのが、今の自分の気持ちを置き去りにしないことです。
本当はやりたいことがあるのに、失敗が怖くて諦めていないでしょうか。
幸せになりたいと願いながら、幸せになった後の責任や変化を恐れていないでしょうか。
もし思い当たることがあれば、自分を責める必要はありません。
過去の経験から身についた考え方を、すぐに変えることは難しいものです。
だからこそ、焦らず少しずつ、自分の本当の気持ちに耳を傾けていきましょう。
まとめ:幸せを遠ざけるのではなく、本当に望むものに目を向けよう
チャンスや幸せをつかめないと感じるとき、その原因は能力や努力の不足だけではないのかもしれません。
過去に傷ついた経験から、再び悲しい思いをすることを恐れ、無意識のうちに新しい可能性を避けている場合もあります。
また、幸せを手に入れた後に失うことが怖くなり、自分から手放してしまうこともあるでしょう。
そんなときに必要なのは、無理に前向きになることでも、不安を完全になくすことでもありません。
・自分が本当に望むものは何か?
・望むものを手に入れるには困難がついてまわるが、それでもなお、そのものを得たいと思うか?
それらの問いの積み重ねによって、少しずつ自分の選択肢を広げていくことができます。
人生には、思い通りになることもあれば、ならないこともあります。
それでも、何が起こるか分からないからこそ、私たちには新しい出会いや経験の可能性があります。
幸せは、何かを完璧に達成した人だけが受け取れるものではありません。
今の自分の気持ちを大切にし、本当に望むものを見極めること。
その先に、これまで気づかなかったチャンスや、自分らしい幸せへの道が見えてくるかもしれません。