こんにちは。
突然ですが、子育て中のパパ・ママは、本当に忙しいです。
朝は子どもの着替え。
朝ごはんを食べさせて、保育園や学校の準備をして、仕事へ行く。
仕事が終われば、今度はお迎え。
帰宅してから夕食を作り、お風呂に入れて、子どもの相手をする。
そして、ようやく子どもが寝た。
「やっと自分の時間だ……」
そう思ってスマートフォンを開いた瞬間、動画が流れてくる。
そのとき、あなたが作った動画が、
「こんにちは。本日は弊社のサービスについてご紹介いたします」
と始まったらどうでしょうか。
……たぶん、見てもらえません。
なぜなら、子育て世代は「動画を見るための時間」が、そもそも少ないからです。
だからこそ、子育て世代に向けて動画や広告を作るなら、
「綺麗な映像を作る」
だけでは不十分です。
必要なのは、
「この動画、私のために作られている」
と、最初の数秒で感じてもらうことです。
今回は、子育て世代をターゲットにした動画広告やYouTube動画を制作するときに、ぜひ押さえておきたい5つのポイントを、具体例を交えながら解説していきます。
---
第1の法則
「動画を作る前」に、目的を1つに決める
動画編集を始めるとき、多くの人はすぐに編集ソフトを開きます。
Premiere Proを開く。
素材を並べる。
カットする。
テロップを入れる。
BGMを入れる。
効果音を入れる。
そして完成。
……しかし、ここで一つ問題があります。
「この動画を見た人に、最終的に何をしてほしいのですか?」
これが決まっていない動画は、どれだけ綺麗に編集しても、成果につながりにくくなります。
たとえば、子育て世代向けの英会話サービスを紹介するとします。
この動画の目的が、
「サービスを知ってもらうこと」
なのか、
「無料体験に申し込んでもらうこと」
なのか、
「公式LINEに登録してもらうこと」
なのか。
目的によって、動画の構成はまったく変わります。
認知が目的なら、
「こんなサービスがあります」
で十分かもしれません。
しかし、無料体験への申し込みが目的なら、
「なぜ今、このサービスを利用する必要があるのか」
「利用すると何が変わるのか」
「どうやって申し込めばいいのか」
まで伝える必要があります。
これは料理に似ています。
「とりあえず健康に良さそうな食材を全部入れてみました!」
……これでは、何の料理なのかわかりません。
動画も同じです。
目的を決めずに、伝えたいことを全部詰め込むと、結局何を伝えたい動画なのかわからなくなります。
だから、編集を始める前に、まず一つだけ決めてください。
**「この動画を見た人に、最後に何をしてほしいのか?」**
これが動画制作のスタート地点です。
---
第2の法則
「すべての子育て世代」に届けようとしない
次に大切なのが、ターゲット設定です。
よく広告で、
「すべての子育て世代におすすめ!」
という言葉を見かけます。
もちろん、間違いではありません。
しかし、これでは少し広すぎます。
なぜなら、「すべての人」に向けたメッセージは、誰の心にも深く刺さらないからです。
たとえば、
「子育て中のお母さんへ」
と言われても、
「はい、私です」
で終わってしまいます。
しかし、
「毎朝、子どもが着替えてくれなくて、家を出る時間がどんどん遅れてしまうお母さんへ」
と言われたらどうでしょうか。
「……それ、私のことです」
となりますよね。
ここが重要です。
広告で大切なのは、
「誰にでも当てはまる言葉」ではなく、「特定の人が自分のことだと思う言葉」
です。
たとえば、
「子どもの食事に悩んでいるお母さん」
よりも、
「毎日『野菜を食べて!』と言っているのに、子どもが一口も食べてくれないお母さん」
のほうが、具体的です。
さらに、
「今日も夕食を作ったのに、子どもが『いらない』と言って、結局お菓子だけ食べている……そんな毎日に疲れていませんか?」
ここまで具体的になると、
「わかる……」
と感じてもらいやすくなります。
人は、自分の悩みを正確に言い当てられると、その先の話を聞きたくなります。
ですから、動画を作るときは、
「子育て世代」
だけで終わらせないでください。
「どんな生活をしていて、今、何に困っている人なのか」
ここまで考えてみてください。
ターゲットが具体的になるほど、動画のメッセージも強くなります。
---
第3の法則
最初の5秒で「自分に関係ある」と思わせる
YouTubeやSNSの動画では、最初の数秒が非常に重要です。
なぜなら、視聴者はいつでも動画を見るのをやめられるからです。
しかも、子育て中のパパ・ママは特に忙しい。
子どもが泣く。
電話が鳴る。
料理が焦げる。
洗濯機が終わる。
……そして動画も終わる。
いや、動画が終わる前に視聴者が離脱しています。
だからこそ、動画の冒頭で、
**「これは自分に関係がある話だ」**
と思ってもらう必要があります。
たとえば、
「こんにちは。本日は子育てについてお話しします」
よりも、
「毎朝、子どもが着替えてくれなくて、家を出る時間がギリギリになっていませんか?」
のほうが、明らかに自分ごと化しやすいですよね。
また、
「子どもが野菜を食べてくれない」
という悩みなら、
「今日も子どもが食べたのは、白いご飯とバナナだけ……そんな経験ありませんか?」
と始めることもできます。
重要なのは、最初から商品を説明することではありません。
まず、
「あなたの悩み、わかっていますよ」
と伝えることです。
そのうえで、
「実は、その悩みは〇〇という方法で解決できるかもしれません」
と続ければ、視聴者は自然に続きを見たくなります。
動画の最初に必要なのは、長い挨拶ではありません。
**視聴者が抱えている「悩み」や「疑問」を一瞬で提示すること。**
これが、最初の5秒で視聴者を引き込むポイントです。
---
第4の法則
「見ながら考えさせない」動画を作る
子育て中の人は、とにかく忙しいです。
子どもを抱っこしながら動画を見る人もいます。
料理をしながら音だけ聞く人もいます。
電車の中で、音を出さずに字幕だけを見る人もいます。
つまり、動画を見る環境は人によってバラバラです。
だからこそ、編集では、
「一つの見せ方だけに頼らない」
ことが重要になります。
たとえば、
「ワンオペ育児を少しでも楽にする方法」
というテーマなら、重要な言葉をテロップで大きく表示します。
そして、話している内容とテロップを連動させます。
さらに、必要に応じて写真やイラスト、図解などを入れます。
そうすることで、
「目で見てもわかる」
「耳で聞いてもわかる」
という動画になります。
ここで大切なのは、派手にすることではありません。
視聴者が迷わないようにすることです。
小さな文字を大量に入れる。
画面いっぱいに情報を詰め込む。
テロップと話している内容が違う。
BGMが大きすぎて声が聞こえない。
これでは、視聴者の脳が疲れてしまいます。
動画編集は、情報を増やす作業ではありません。
むしろ、
「必要な情報だけを残して、不要な情報を削る作業」
です。
子育て世代に向けた動画なら、
「忙しい人でも、短時間で理解できる」
ことを意識してください。
これが、視聴者に対する一番の優しさです。
---
第5の法則
動画の最後に「次に何をすればいいか」を伝える
ここまで動画を見てもらったら、最後にもう一つ大切なことがあります。
それは、
「次に何をすればいいのか」を明確に伝えることです。
たとえば、動画を見終わったあとに、
「ありがとうございました!」
だけで終わってしまう。
これでは、視聴者は、
「……で、私は何をすればいいの?」
となってしまいます。
動画を見てもらうことが目的なら、それでも構いません。
しかし、
「商品を購入してほしい」
「無料相談に申し込んでほしい」
「LINEに登録してほしい」
という目的があるなら、最後に具体的な行動を伝える必要があります。
たとえば、
「子どもの食事に悩んでいる方は、概要欄のリンクから無料相談にお申し込みください」
「もっと詳しく知りたい方は、公式LINEに登録してください」
「無料体験をご希望の方は、画面下のボタンからお申し込みいただけます」
このように、
「何をすればいいのか」
を具体的に伝えます。
これは、駅から目的地まで案内することに似ています。
「この辺です」
だけでは、目的地にたどり着けません。
「右に曲がって、次の信号を左です」
と教えてあげるから、迷わず進めます。
動画も同じです。
最後まで見てくれた視聴者を、
「ありがとうございました」
で帰してはいけません。
次の一歩まで案内してあげる。
それが、動画広告における大切な役割です。
---
まとめ
綺麗な動画を作るだけでは、成果は生まれない
ここまで5つの法則を紹介してきました。
改めて整理すると、
① 目的を決める
この動画を見た人に、最後に何をしてほしいのかを決める。
② ターゲットを絞る
「子育て世代」ではなく、「どんな悩みを抱えている人なのか」まで具体的に考える。
③ 最初の5秒で興味を引く
冒頭で「これは自分のための動画だ」と感じてもらう。
④ 情報をわかりやすく整理する
テロップ、映像、音声を使って、視聴者が迷わず理解できるようにする。
⑤ 次の行動を明確にする
動画を見たあと、「何をすればいいのか」を具体的に伝える。
この5つです。
動画編集というと、
「綺麗な映像」
「かっこいいエフェクト」
「おしゃれなBGM」
に目が行きがちです。
もちろん、それも大切です。
しかし、動画の本当の目的は、綺麗に見せることではありません。
「誰かの心を動かし、その人に行動してもらうこと」
です。
4Kで撮影しても、誰にも見られなければ意味がありません。
高価なカメラを使っても、最初の5秒で離脱されたら意味がありません。
どれだけおしゃれな編集をしても、視聴者が「自分には関係ない」と思った瞬間に、動画は終わります。
だからこそ、動画を作るときに考えてほしいのです。
「私は、誰のために、この動画を作っているのか?」
子育て中のパパやママが、毎日どんな生活をしているのか。
何に困っているのか。
夜、子どもが寝たあと、どんなことを考えているのか。
そこまで想像できたとき、動画はただの「映像」ではなくなります。
誰かの悩みに寄り添い、
「これ、私のための動画だ」
と思ってもらえるコンテンツになります。
そして、その瞬間。
動画は初めて、人を動かす力を持ちます。
綺麗な動画を作るだけではなく、誰かの悩みを解決する動画を作る。
それが、これからの動画クリエイターに求められる、本当の仕事なのではないでしょうか。