SNS運用の相談を考えている方の中には、
「投稿を頑張らないといけないのは分かるけど、何から手をつければいいのか分からない」
という状態の方も多いのではないでしょうか。
特に小規模事業者の場合、SNSの担当者が自分ひとりだったり、他の業務と兼任していたりして、十分に時間をかけられないことも多いと思います。
そんな中で、いきなり「毎日投稿しよう」「リールを増やそう」と動き出しても、途中で苦しくなってしまうことがあります。
今回は、小規模事業者がSNS運用を始めるとき、または見直すときに、最初に整理しておきたいことをまとめます。
1. まず整理したいのは「何のためにSNSを使うのか」
SNS運用の話になると、つい「フォロワーを増やしたい」「バズりたい」という話が先に来がちです。
もちろんそれ自体は悪いことではありません。
ただ、事業として運用する場合は、最初に「何のためにSNSを使うのか」を整理しておいた方が、後でブレにくくなります。
たとえば、目的はこんなふうに分かれます。
• 認知を広げたい
• 商品やサービスへの興味を高めたい
• 来店や問い合わせにつなげたい
• 既存のお客様との接点を増やしたい
• ブランドの雰囲気や考え方を伝えたい
ここが曖昧なままだと、投稿内容もバラバラになりやすいです。
逆に、目的が整理されていると、「何を投稿するべきか」がかなり見えやすくなります。
2. 次に見るべきは「誰に向けて発信するのか」
SNSがうまく続かない原因のひとつに、発信相手がぼんやりしていることがあります。
たとえば同じ商品を扱っていても、
• 初めてそのジャンルに触れる人に向けて発信するのか
• すでに興味がある人に向けて発信するのか
• 既存のお客様との関係を深めたいのか
で、見せ方はかなり変わります。
ここが曖昧だと、
「初心者向けにやさしく説明したい日」
と
「詳しい人向けに深く話したい日」
が混ざって、アカウント全体の印象が散らかりやすくなります。
もちろん、いろいろな層に届けたい気持ちは自然なことです。
でも最初の段階では、まず「今いちばん届けたい相手」を決めた方が、発信は組み立てやすくなります。
3. 投稿内容より先に「何を軸に見せるか」を決める
「何を投稿すればいいか分からない」という悩みはとても多いです。
でも実際には、ネタがないというより、軸が定まっていないことの方が多い印象があります。
たとえば、発信の軸にはこんなものがあります。
• 商品やサービスの魅力を伝える
• 運営者の考え方やこだわりを伝える
• お客様の体験や事例を紹介する
• 役立つ知識を届ける
• 日々の活動や裏側を見せる
どれも使えますが、全部を同じ熱量でやろうとすると大変です。
だからこそ、まずは「このアカウントでは何を中心に見せるか」を決めることが大切です。
発信の軸が決まると、投稿ネタもかなり出しやすくなります。
逆にここが曖昧だと、毎回ゼロから考えることになってしまい、継続がしんどくなります。
4. 最初から完璧な運用を目指さない
小規模事業者のSNS運用では、ここがかなり大事だと思っています。
最初から、
• 毎日投稿
• 全媒体運用
• 動画も静止画もやる
• 数字管理も細かくやる
のように全部を背負うと、かなり苦しくなります。
実際には、無理なく続けられる形を作る方が大切です。
たとえば、
• まずは週2〜3本から始める
• ひとつの媒体に集中する
• 投稿ジャンルを3つくらいに絞る
• 反応を見ながら少しずつ増やす
といった形の方が、現実的に続けやすいです。
SNSは、短距離走というより、調整しながら続けるものだと思っています。
だからこそ、最初に背伸びしすぎないことが意外と重要です。
5. 「何を改善すべきか」を判断するための基準を持つ
SNS運用をしていると、どうしても数字が気になります。
ただ、数字を見る前に、「自分は何を良い状態と考えるのか」をある程度持っておくと判断しやすくなります。
たとえば、
• 見てほしい人に届いているか
• アカウントの印象が伝わっているか
• 商品やサービスへの興味につながっているか
• 問い合わせや来店につながる導線があるか
このあたりを整理しておくと、単純に「いいねが多い・少ない」だけで振り回されにくくなります。
もちろん数値は大切です。
でも、小規模事業者の発信では、数字だけで判断しきれない価値もあります。
だからこそ、運用の目的と照らし合わせて、「何を改善対象とするのか」を決めておくことが重要です。
SNS運用は、投稿を増やす前に整理した方が進みやすい
SNSの相談では、「もっと投稿しないといけない気がする」という声をよく見かけます。
でも実際には、投稿量を増やす前に、
• 何のために発信するのか
• 誰に届けたいのか
• 何を軸に見せるのか
• どのくらいなら続けられるのか
を整理した方が、結果的に前に進みやすいことが多いです。
発信は、勢いだけでは続かないことがあります。
だからこそ、最初の段階で少し立ち止まって整理することには意味があると思っています。
ひとりで整理しきれない時は、壁打ちも有効です
SNS運用は、ひとりで考えていると視野が狭くなったり、優先順位が分からなくなったりしやすいです。
「何となく迷っているけど、何に迷っているのか自分でも言葉にできない」
そんな状態も珍しくありません。
そういう時は、誰かと壁打ちしながら整理することで、頭の中がかなりクリアになることがあります。
私自身、SNS運用、企画、サイト、文章まわりを横断して見ていることが多く、小規模事業者の方が「何から手をつけるべきか」を現実的な形に整理するお手伝いをしています。
SNS運用の方向性に迷っている方は、壁打ちのご相談も受けています。
今の状況を整理しながら、次にやることを一緒に考えたい方は、お気軽にご相談ください。