近年の品質要求は「過剰品質」と「選択的品質」の二極化が進んでおり、企業はコスト・納期・サステナビリティとのバランスを求められています
消費者・企業の品質要求の最新傾向
1. 消費者側の傾向(2025年調査より)
節約志向とプレミアム志向の共存
物価高の影響で「コスパ重視」が強まる一方、「自分にとって価値あるものにはお金を使う」傾向も顕著です
サステナビリティと透明性への関心
環境配慮・トレーサビリティなど、品質の定義が「性能」から「社会的価値」へと拡張しています
一方で「不良品」志向の強化
SNSによる情報拡散リスクから、消費者は「不良=企業不信」と捉える傾向が強まり、いわゆる「炎上」を恐れます
2. 企業側の傾向と課題
過剰品質要求による現場負荷
取引先からの「絶対不良を出すな」「設計変更は不可」などの要求が、現場のストレス源になっています
費用対効果の無視と調達難
日本企業は「品質不良ゼロ」を追求するあまり、見積→稟議など手続きが煩雑で、海外から「取引しづらい」と見なされるケースも
品質の“自己目的化”
品質向上が目的ではなく手段化し、改善の本質を見失い、企業業績の伸び悩みの原因にも
これからの課題~品質の再定義と未来志向
これからは、 製品性能だけでなく、企業姿勢・顧客体験・環境配慮などを含めた「総合的品質」が求められています
バランス感覚ともいえるでしょうか
また、AI・IoT・クラウドを活用したリアルタイム品質モニタリングや、SNSを活用した、顧客フィードバックの即時対応もますます重要となっていくと考えます