「いつか本気出す」の末路。山本KIDの半生に学ぶ、選ばれる人間とその他大勢の決定的な差

「いつか本気出す」の末路。山本KIDの半生に学ぶ、選ばれる人間とその他大勢の決定的な差

記事
コラム
「いつか本気を出せばいい」

そう思っているうちは、まだ大丈夫。

本当に怖いのは、

「いつか」が何年も続いているのに、それを問題だと思わなくなることです。

仕事が落ち着いたら。

お金に余裕ができたら。

子どもが大きくなったら。

もう少し若かったら。

体力がついたら。

自信がついたら。

準備ができたら。

そうやって先延ばししているうちに、人生は何も言わずに進んでいきます。

そして、ある日気づきます。

「結局、何も変わっていない」

怖いのは失敗ではありません。

何も始めないまま、時間だけが過ぎていくことです。

山本KID徳郁という男

山本“KID”徳郁さん。

日本の格闘技界を代表するファイターの一人です。

レスリングをバックボーンに持ち、2001年にプロ格闘家としてデビュー。

その後、K-1、HERO’S、DREAM、UFCなど、国内外の大舞台で戦いました。

HERO’Sでは2005年に須藤元気選手を破り、初代ミドル級世界王者となっています。

UFCにも参戦し、最終的なプロ戦績は18勝6敗2ノーコンテスト。

2018年9月18日、41歳で亡くなりました。

(UFC Japan)

ここで一つ、非常に興味深い話があります。

KIDさんは、最初からMMAだけをやっていたわけではありません。

UFCの公式プロフィールによると、本格的にMMAのトレーニングを始めたのは24歳。

きっかけは、姉から渡されたMMAのビデオだったとされています。

その映像を見て、

「自分のほうが強い」

そう感じた。

そして、動いた。

ここが重要です。

人生を変えたのは、

「いつかMMAをやってみたい」

という願望ではありません。

実際に方向転換したことです。

(UFC Japan)

「24歳だから遅い」は、誰が決めたのか

24歳。

今の感覚で考えれば、

「まだ若いじゃないか」

と思うかもしれません。

しかし、競技の世界では決して「何でも始めればいい年齢」とは限りません。

まして、すでに別の競技でキャリアを積んでいた人間です。

普通なら、

「今さら新しい競技を始めるのは遅い」

「これまでやってきたことを捨てるのはもったいない」

「失敗したらどうする」

そんな考えが出てきても不思議ではありません。

でも、人生を大きく変える人は、

「遅いかどうか」

だけで判断しません。

「やるのか、やらないのか」

で判断します。

ここに、人生の分岐点があります。

その他大勢は、

「できるようになったら始める」

と考えます。

選ばれる側に行く人は、

「始めるから、できるようになる」

と考えます。

この差は、とてつもなく大きい。

なぜなら、

「準備ができる日」

は永遠に来ないからです。

自信がないから始めない。

経験がないから始めない。

失敗が怖いから始めない。

周りから笑われそうだから始めない。

忙しいから始めない。

体力がないから始めない。

そして数年後、

「もっと早く始めればよかった」

と言います。

しかし、その「もっと早く」は戻ってきません。

人生で最も高い買い物は、お金ではない

人生で本当に高いもの。

それは時間です。

10万円失えば、また稼げる可能性があります。

仕事を失っても、もう一度探せる可能性があります。

人間関係を失っても、新しい関係を築けることがあります。

でも、

昨日という時間だけは買い戻せません。

1年前に戻ることもできません。

10年前に戻ることもできません。

だから、

「いつかやろう」

という言葉は、実はかなり高価です。

その「いつか」の代金として、

人生の時間を支払っているからです。

そして恐ろしいのは、

本人がその支払いに気づかないことです。

毎日同じ時間に起きる。

仕事に行く。

疲れて帰る。

スマホを見る。

動画を見る。

寝る。

また仕事に行く。

週末になる。

少し休む。

そして月曜日。

また同じ生活。

もちろん、普通に生きることが悪いわけではありません。

仕事をすることも、

家族を守ることも、

休むことも、

何も悪くありません。

問題なのは、

「自分の人生を変えたい」

と思いながら、

何も変えないことです。

「いつか本気を出す」の正体

「いつか本気を出す」

という言葉。

実は、

「今の自分を変えるのが怖い」

という気持ちを、きれいな言葉に変えているだけかもしれません。

本気を出せば、

結果が出なかったときに言い訳できなくなります。

だから、本気を出さない。

中途半端にやっていれば、

「まだ本気じゃないから」

と言えます。

失敗しても、

「今回は本気じゃなかった」

と言えます。

これは、とても便利です。

でも同時に、とても危険です。

なぜなら、

「本気を出していない自分」

を守るために、

「本気を出す機会」

まで失ってしまうからです。

本気を出した結果、

負けるかもしれません。

笑われるかもしれません。

途中で辞めるかもしれません。

思ったような結果が出ないかもしれません。

それでも、

「やった人間」にしか見えない景色があります。

KIDさんのキャリアも、決して勝ち続けた人生ではありません。

MMAで連勝を重ねた時期がある一方、2002年には敗戦を経験しています。

その後、UFCではデメトリアス・ジョンソン、ダレン・ウエノヤマ、ヴォーン・リーに敗れています。

怪我によるトレーニング不足もあったとUFCは紹介しています。

(UFC Japan)

つまり、

「選ばれる人=失敗しない人」

ではありません。

むしろ逆です。

選ばれる人とは、

失敗する可能性がある場所へ、

それでも踏み込んだ人です。

負ける可能性があるリングに上がる。

笑われる可能性がある場所に行く。

自分には無理かもしれない場所に挑戦する。

だからこそ、

他の人には見えない景色を見ることができます。

人生を変えるのは、大きな決断ではない

ここで勘違いしてはいけません。

人生を変えるために、

いきなり会社を辞める必要はありません。

いきなり大金を使う必要もありません。

誰もが大きな夢を持つ必要もありません。

むしろ重要なのは、

今日、小さく動くことです。

腕立て伏せを10回やる。

5分だけ歩く。

本を1ページ読む。

興味のあったことを調べる。

誰かに相談する。

やりたかったことを一つだけ始める。

明日の自分に、

「今日の自分は何もしなかった」

と言わせない。

これだけでも違います。

人生を変える人は、

毎日大きなことをしているわけではありません。

「行動する人間である」

という自分との約束を、

小さく守り続けています。

この積み重ねが、

数か月後、

数年後、

大きな差になります。

才能の差ではありません。

環境の差だけでもありません。

年齢の差でもありません。

毎日の小さな選択の差です。

そして、その差は最初は誰にも見えません。

だから、多くの人は途中でやめます。

「こんなことをやって何になるんだ」

と思うからです。

しかし、

変化はいつも、

見えないところから始まります。

筋トレを始めても、

最初の数日で人生が激変するわけではありません。

勉強を始めても、

翌朝いきなり賢くなるわけではありません。

新しい挑戦を始めても、

すぐに結果が出るわけではありません。

だからこそ、

「続ける人」が少ない。

そして、

続ける人が少ないから、

続けた人が目立つ。

これが、

「選ばれる人」と「その他大勢」の差の正体です。

特別な人間だから選ばれるのではない

よく、

「あの人は特別だから」

と言われます。

才能がある。

メンタルが強い。

行動力がある。

環境に恵まれている。

もちろん、それらが影響することはあります。

しかし、

最初から特別だった人だけが結果を出すわけではありません。

むしろ、

普通の人が、

普通の日に、

普通ではない一歩を踏み出す。

その積み重ねが、

後から「特別」に見えるだけです。

KIDさんが24歳からMMAに本格的に取り組み始めたことも、

その象徴の一つとして見ることができます。

「もう少し考えてから」

ではなく、

「やってみる」

という選択をした。

そして、

やったからこそ、

その後の人生が始まった。

もし映像を見ても、

「まあ、いつか」

で終わっていたら。

もし、

「自分には無理」

と考えていたら。

その後のKIDさんのキャリアは存在しません。

人生は、

「やらなかった未来」

を見ることができません。

だから怖いのです。

挑戦して失敗した未来は想像できます。

でも、

挑戦しなかった未来は、

静かすぎる。

何も起きない。

だから気づかない。

そして気づいたときには、

何年も過ぎている。

これが、

「いつか本気を出す」の末路です。

41歳という現実が突きつけるもの

山本KID徳郁さんは2018年9月18日、41歳6か月で亡くなりました。

同年8月にがんを公表し、その翌月のことでした。

(RIZIN FIGHTING FEDERATION)

この事実を、

「だから今すぐ夢を追え」

という単純な話にしてはいけません。

病気になる時期も、

寿命も、

誰にも分かりません。

だからこそ、

「いつかやる」

という言葉の危うさを考えさせられます。

人生には、

期限があります。

しかも、

その期限を自分で知ることはできません。

明日が当たり前に来る保証はありません。

それなのに、

「いつか」

と言い続ける。

これは、

かなり危険な賭けです。

やりたいことがあるなら、

今日、ほんの少しでもいい。

動いておく。

会いたい人がいるなら、

連絡しておく。

挑戦したいことがあるなら、

調べておく。

身体を変えたいなら、

今日10回でもいいから動く。

勉強したいなら、

5分でもいいから始める。

人生を変える一歩は、

派手である必要はありません。

重要なのは、

「今日も何も変えなかった」

という日を、

一日減らすことです。

本気とは、気合いではない

「本気を出す」

という言葉を、

「死ぬほど頑張ること」

だと考えている人は多いでしょう。

しかし、

本気とは必ずしも、

毎日限界まで努力することではありません。

本気とは、

自分の人生を、

他人任せにしないことです。

今日何をするか。

何をやめるか。

誰と付き合うか。

何に時間を使うか。

それを自分で決める。

これが本気です。

だから、

疲れている日は休んでもいい。

失敗してもいい。

立ち止まってもいい。

ただし、

「また明日から」

を何十回も繰り返さない。

一日休むことと、

人生を先延ばしにすることは、

まったく違います。

今日休むなら、

明日また動けばいい。

小さくてもいい。

遅くてもいい。

前に進む。

それだけで、

昨日までとは違う人生になります。

「選ばれる側」に行くために

では、

具体的に何をすればいいのでしょうか。

答えはシンプルです。

まず、

「いつかやること」を一つ決めてください。

そして、

それを今日できるサイズまで小さくしてください。

例えば、

「筋トレを始める」

では大きすぎます。

「腕立て伏せを10回」

まで小さくする。

「本を読む」

ではなく、

「1ページ読む」。

「資格を取る」

ではなく、

「今日は10分だけ勉強する」。

「人生を変える」

ではなく、

「明日の朝、10分早く起きる」。

重要なのは、

完璧な計画ではありません。

今日できる行動です。

そして、

もう一つ。

誰かに報告してください。

これが意外と重要です。

一人で決める。

一人で始める。

一人で続ける。

一人で失敗する。

この状態は、

思っている以上に弱いものです。

人間は、

自分との約束を破ることには、

案外慣れてしまいます。

「今日は疲れたからいいか」

「明日やればいい」

「今週は忙しかったから仕方ない」

こうやって、

少しずつ自分との約束を破ります。

だから、

誰かとつながる。

「今日は筋トレしました」

「今日は5分だけ歩きました」

「今日は勉強できませんでした」

「仕事で嫌なことがありました」

それを言える場所があるだけで、

行動は続きやすくなります。

愚痴を言うことだって、

悪いことではありません。

抱え込んで壊れるくらいなら、

吐き出したほうがいい。

悩みを話して、

頭の中を整理する。

誰かの頑張りを見て、

「自分も少しやろう」

と思う。

自分の行動を報告して、

「今日もできた」

と確認する。

こうした小さな循環が、

人生を前に進めます。

一人で人生を変えようとしなくていい

「変わりたい」

と思っている人ほど、

一人で頑張ろうとします。

でも、

一人で全部解決する必要はありません。

悩みを聞いてもらう。

愚痴を吐き出す。

筋トレを報告する。

朝活を報告する。

新しいチャレンジを報告する。

誰かの行動を見て刺激を受ける。

それだけでも、

「何もしない自分」

から抜け出すきっかけになります。

人生を変えるのは、

特別な才能ではありません。

「今日も一歩だけ進んだ」

という日を、

少しずつ増やすことです。

そして、

その一歩を続けるために、

人とのつながりを使う。

これは決して弱さではありません。

むしろ、

自分を変えるための賢い戦略です。

「いつか本気を出す」を今日で終わらせる

最後に、

一つだけ考えてみてください。

もし、

「いつか」

という言葉を使えなくなったら、

今日、何をしますか?

もし、

あと一年しかないとしたら、

何を始めますか?

もし、

今の生活がこのまま10年続いたら、

それでも後悔しませんか?

少し怖い質問かもしれません。

でも、

こういう問いから、

人生は動き始めます。

山本KID徳郁さんの人生から学べることは、

「強くなれ」

だけではありません。

「自分の人生を、自分で選べ」

ということです。

やりたいことがあるなら、

いつかではなく、

今日少しだけやる。

変わりたいなら、

今日一つだけ変える。

悩んでいるなら、

一人で抱え込まない。

誰かと話す。

誰かと励まし合う。

誰かの頑張りを見て、

もう一度立ち上がる。

それでいいのです。

人生は、

一発の大勝負で変わるとは限りません。

小さな一歩を、

何度も繰り返した結果、

気づけば、

まったく違う場所に立っている。

その瞬間に、

過去の自分を振り返って、

こう思うのです。

「あのとき、始めておいてよかった」

人生を変えるのに、

特別な日を待つ必要はありません。

今日です。

今日の10分です。

今日の一歩です。

「いつか本気を出す」を、

今日で終わらせましょう。

そして、

明日の自分に、

「昨日より少しだけ前に進んだ」

と言える一日にしてください。

もし、それでも一人では動けないなら

ここまで読んで、

「分かっているけど、なかなか動けない」

と思った方もいるかもしれません。

それは珍しいことではありません。

悩みを抱えているときほど、

頭では分かっていても、

身体が動かなくなります。

仕事のストレス。

人間関係の愚痴。

将来への不安。

運動不足。

何か始めたいけれど続かない。

そんな状態を一人で抱え続けていると、

「明日からやろう」が、

また一日延びてしまいます。

そこで、誰かと話しながら、

小さな行動を続ける環境を作る方法があります。

用意しているのは、

愚痴や悩みを話したり、

筋トレや朝活、チャレンジを報告しあったり、

お互いに声をかけながら継続していく場です。

特別な能力は必要ありません。

最初から頑張る必要もありません。

「今日はできました」

「今日はできませんでした」

それだけでも大丈夫です。

一人では続かなかったことを、

誰かと一緒なら続けられる。

そんな環境を持っておくことが、

「いつか」を「今日」に変えるきっかけになるかもしれません。

「今年こそ変わりたい」

「何か始めたいけれど、一人では続かない」

そう感じているなら、

まずはサービス内容を見てみてください。

無理に頑張る場所ではありません。

小さく動き、

報告し、

励まし合いながら、

少しずつ前に進むための場所です。

今の自分を変えるなら、

大きな決断より、

小さな一歩から。

その一歩を踏み出す場所として、

ぜひ一度のぞいてみてください。

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