～手放すことで手に入れるもの～ うお座さん8月仕事運

　23年も折り返し地点を過ぎ、後半戦となりました。暑い日が続きますが、体調管理に気を配りつつ、残りの期間も大切に過ごしていきたいところです。2023年8月、うお座生まれの方向けに仕事運を占ってみました。

・過去・・・ソード2（逆）

　・現在・・・カップナイト（逆）

　・近未来・・・死神（逆）

　・アドバイス・・・カップ8

　・周囲の状況・・・月　

　・障害になっていること・・・ペンタクル2（逆）

　・最終結果・・・カップ3（逆）

今回のスプレッドに現れたカードは全体的に青みがかった色調で、現在の猛暑とは対照的に落ち着いた印象を与えます。暑さに負けず、冷静に判断が出来ている状況を示しているように感じます。

　過去から近未来のカードは変化に乏しく、停滞気味な印象を与えます。特にカップナイト、死神のカードは描かれている馬の動作が、前進と言うよりその場で足踏み、という印象を与えます。死神は変化、新しいステージへの移行という意味がありますが、逆位置ということでその変化の兆しはまだ見えていないことを表しているように思います。またこの2枚のカード、手にしているもの、背景は違いますが、馬に人物がまたがるという構図は同じです。カップを持つ騎士から旗印を手にする死神へ、状況が進んでいることを意味しているように感じます。カップ＝情に囚われることなく、自分に必要なものを見極めそれを手にするために行動する、そんな状況を表しているように思います。

　過去のソード2逆位置はそこに至るまでの思考の揺れを表しているのかもしれません。周囲との関係性、またはこれまでの仕事の進め方など、大規模な現状変更を望まない状況に抵抗することの葛藤を表しているように思います。

　そのソード2と同じく「2」の数字を持つペンタクル2が「障害になっていること」を表しています。2つの金貨を両手に楽しげにジャグリングする人物、逆位置で見てみるとその表情は曇りがちに見えます。現状に不満を感じながらも、日々仕事に取り組んでいる、そのような状況を表しているように思います。

　周囲の状況を表すのは「月」のカードです。曖昧な状況を表すこのカード、中央のザリガニが浸っている水面も、流れがなく淀んでいるように見えます。周囲の状況はビジョンを掲げ現状を打破する、というより現状維持、表面上平穏に過ごしている、そのような状況に見えます。現在から近未来への流れはこのような周囲の状況に付き合わされることにフラストレーションを感じている、そんな中でも日々の仕事は進めなければならない、といったそこに生じる葛藤を表しているように思います。

　アドバイスのカップ8、最終結果のカップ3逆位置はそんな状況から距離を置く、そのような意味を表しているように思います。居心地は悪くないものの何となくしっくりこない、先行きが見通せない状況から一歩外に出ることを考えてみては？という問いかけに感じます。カップ8は積み上げたカップを置き去りにして、新たな方向を目指し歩き出した人物を描いています。積み上げたカップは安定し変化のない予定調和のうちに終わっていく毎日、ルーティンワークに終始する日々を表しているのかもしれません。このカップを積み上げるために長い期間、数々の試行錯誤を繰り返し、ようやくたどり着いて手にしたのですが、ここで得た経験やスキルはもはやこの人物にとって関心のないものとなってしまったようです。

カップ3逆位置は「交わりを断つ」といった意味でしょうか？先ほどのカップ8の「積み上げたカップ」に後ろ髪をひかれるような思いであったり、問題なく関係性を保っていた周囲の人たちから離れていくことに対して未練やうしろめたさを感じているのかもしれません。ですがアドバイスのカップ8も含めて考えると、この状況は避けられないのかもしれません。またこのカードは今までの関係性から現状を大きく変えることをためらう気持ちを戒めているのかもしれません。葛藤を抱えて日々を過ごすより、一度そこから離れ自分自身の考えをまとめることを勧めているように思います。

・補足・・・ワンド3（逆）　・吊るし人（逆）　・ソードクイーン

　この3枚のカードはカップ8の意味を補足する意味で引いてみました。ワンド3逆位置は「実際に一歩を踏み出す」、吊るし人逆位置は「解放」といった意味だと思います。やはりカップ8の新しい方向性の模索といった意味を強調しているように思います。ソードクイーンはその新しい方向性の模索は、決して現実逃避や問題解決を放棄するといった後ろ向きの理由によるものではなく、自分の求める理想的な状況を手に入れることが目的なのであって、その判断は間違っていないことを表しているようです。

・今月の1枚・・・手紙

　カップ8に描かれている人物はどこを目指しているのでしょう？慣れ親しんだ毎日から離れ、新たな方向性を模索し、その実現のためのヒントを得るために歩みを進めます。そしてたまたま立ち寄った建物の一室、または歩くのに疲れて戻ってきた自宅の室内のテーブルに1通の手紙が置かれているのに気が付きます。その手紙には目的地に向かうためのヒントが記されているように感じます。それを手にした時、自分の考え方が間違っていなかったことを実感するのかもしれません。この「手紙」はそんな楽しいストーリーを連想させるカードです。良いメッセージが届けられることを表しているように思います。

　まだまだ暑い夏は続きます。思考や行動力を減退させるような過酷な毎日になると思いますが、惰性で毎日を過ごすことなく思考を働かせ、自分の理想的な状況を追求していきたいと思います。