夜、ふと目が覚めると、隣から聞こえてくるパートナーの独特すぎる寝言。
それだけならクスッと笑えるかもしれないけれど、次は「ゴリッ、ゴリッ……」という凄まじい歯ぎしりの音。
さらには深夜の丑三つ時にゴソゴソと起き出して、静かな部屋に響き渡る冷蔵庫を開ける「バタン」という音。
「頼むから静かに寝てくれ……!」と心の中で叫びながら、暗闇の中で天井を見つめる夜。
そんな日が続くと、睡眠不足で頭はボロボロ、体は重く、心にも余裕がなくなってしまいますよね。
大好きなパートナーのはずなのに、朝起きたときに相手の顔を見るとなんだかモヤモヤしてしまったり、優しく接することができなくなったりして、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
まず、あなたにお伝えしたいのは、あなたが感じているイライラや限界は、決して器が小さいからでも、愛が冷めたからでもないということです。
睡眠は、人間が生きていく上で最も重要な欲求の一つであり、心のエネルギーを回復させる大切な時間です。
それを毎晩のように妨げられてしまえば、誰だって心がすり減ってしまいますし、感情をコントロールできなくなるのは当然のことなんです。
だからまずは、「こんなことでイライラしてしまう私(僕)ってダメだな……」なんて自分を責めるのは、今すぐやめてくださいね。
あなたはこれまで、よく一人で耐えて頑張ってきました。
パートナーの音に悩む方の心理として、「相手に悪気がないからこそ言えない」という優しさの罠にハマってしまうことがよくあります。
「故意にやっているわけじゃないし」「寝ている間のことだから注意しても仕方ないし」と、自分の辛さをギュッと押し殺してしまうんですよね。
でも、この「我慢」こそが、夫婦の間に少しずつすれ違いを生んでしまう原因になってしまうことがあります。
寝不足によるイライラが溜まっていくと、相手の何気ない言動に対しても優しくなれなくなり、関係性がギクシャクしてしまうからです。
だからこそ、自分の大切な睡眠と、二人のおだやかな関係を守るために、少しだけ「工夫」を取り入れてみませんか?
例えば、物理的な対策をしっかりと講じるのは、決して愛情の欠如ではありません。
高性能な耳栓やノイズキャンセリングのイヤホンを試してみたり、思い切って寝室を別々にしてみるのも素晴らしい選択肢です。
「夫婦なのに寝室を分けるなんて……」と躊躇される方もいらっしゃいますが、睡眠の質が上がって、日中にお互い笑顔で優しく接することができるようになるなら、それは二人の関係にとって大きなプラスになります。
また、歯ぎしりに関しては、歯科医院でマウスピースを作ってもらうことで、音の軽減だけでなくパートナー自身の歯を守ることにもつながります。
深夜の冷蔵庫に関しても、「お腹が空くなら枕元に小さなお茶を用意しておく」などのルールを二人で話し合ってみるのも良いかもしれません。
大切なのは、「相手を責める」のではなく、「二人で『快適な睡眠環境』という課題に立ち向かう」というスタンスを持つことです。
「あなたのせいで眠れない!」と伝えてしまうと相手も防衛的になってしまいますが、「最近お互いにぐっすり眠れていない気がするから、こんな工夫をしてみない?」と持ちかけてみるのです。
自分の睡眠の限界をちゃんと認めて、自分を労わってあげること。
それが、巡り巡ってパートナーへの優しさにも戻っていきます。
今夜は少しでも、あなたの心が安らぎ、心地よい眠りにつけることを心から願っています。