「自信がないから、今はやめておきます」
そんな風に、目の前のチャンスをそっと横に置いてしまうことってありますよね。
でも、ちょっとだけ僕の話を聞いてください。
実はそれ、とってももったいないことなんです。
「自信がついてから挑戦する」という順番で考えていると、悲しいことに、その「いつか」は一生やってこないかもしれません。
なぜなら、自信というのは、何もしないで待っている間に湧いてくるものではないからです。
自信は、トライしながら少しずつ手に入れていくもの。
泥臭く動きながら、ゆっくりと育てていくものなんです。
例えば、初めて楽器を手にした時のことを思い出してみてください。
最初からプロのように弾ける自信なんて、1ミリもなかったはずです。
それでも「音を出してみたい」という純粋な気持ちで、弦を弾いたり鍵盤を叩いたりしてみたのではないでしょうか。
最初は変な音が出たり、指が動かなかったりして、思うようにいかなかったはずです。
でも、毎日少しずつ触れているうちに、だんだんと指が形を覚え、音色が変わっていく。
気づけば、一曲通して弾けるようになっている自分に驚く日が来ます。
これでいいんです。
新しいプロジェクトを任された時も、初めての趣味に飛び込む時も、全部同じです。
最初は自信がなくて当たり前ですし、むしろ「できないかも」と不安になるのが普通です。
世の中に、最初から完璧にこなせる人なんて一人もいません。
何度もつまずいて、「次はこうしてみよう」と工夫を重ねる中で、ようやく正解が見えてくるんです。
いわゆる「トライアンドエラー」を繰り返すうちに、少しずつその場の空気に慣れて、コツが掴めてきます。
小さな「できた!」という成功体験が積み重なって、それがいつの間にか、あなたを支える大きな自信に変わっていきます。
そう考えると、「自信がついてからやろう」という考えが、いかに順番待ちをしているようなものか分かってもらえると思います。
もし自信が欲しいなら、まずは一歩、足を踏み出してみることです。
そして、どんどん「エラー」を経験してください。
「失敗しても全然大丈夫!」と自分に言い聞かせて、もっと軽い気持ちで、遊びの延長のようにチャレンジすればいいんです。
経験がゼロの状態で、最初から自信満々でいるなんて、物理的に不可能です。
動かなければ、自信のメーターもゼロのまま動きません。
何度も試行錯誤を繰り返すうちに、あなたの心はその状況に慣れていきます。
慣れてくると、うまくいく回数が少しずつ増えて、それが嬉しい記憶として心に残ります。
その小さな「嬉しい」の積み重ねが、やがて山のような揺るぎない確信となり、本当の自信になるのです。
だから、今は自信がなくても、大いに結構。
「ちょっとやってみようかな」という、ほんの少しの好奇心があれば、それはもう「ゴーサイン」です。
もし心が動くなら、準備なんて完璧じゃなくていい。
練習ゼロで、いきなり本番に飛び込んでみるのも、案外悪くないものですよ。
自信がなくても、震える足で一歩踏み出し、まずはトライしてみましょう。
最初から自信を持って生まれてくる人なんていません。
自信は、あなたが勇気を持って動き出したその道の途中で、少しずつ拾い集めていく宝物なのです。