(278日目)適者生存。

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ワイ「生き抜くということは大変なことです。」

助手「そうかしら?」

ワイ「野生に放たれて生きていく自信はありますか?」

助手「なぜ私が野生に放たれる前提になってるの?」

ワイ「例えですよ。」

助手「野生はさすがに難しいかも。弱肉強食の世界だもんね。」

ワイ「弱肉強食?」

助手「強い者が生き残る世界だもん。」

ワイ「それは少し違いますね。正しくは適者生存でしょう。」

助手「同じでしょ?」

ワイ「意味が異なります。強い者が絶対的に生き残るなら、世の中はクマ・トラ・ライオンだらけになってしまう。」

助手「メルヘンな世界だわ。」

ワイ「しかし、この世界には多くの種が存在し繁栄しています。一見弱者のように思われる小動物や昆虫さえも。」

助手「そう言われるとそうだね。」

ワイ「捕食される側の動物が多く繁栄しないと、捕食側の生き物も生きていくことはできませんし。」

助手「確かにそうだね。」

ワイ「適者生存とは、すなわち現在の環境に最も馴染んだ者が生き残る状態のことと言えます。」

助手「生きていくための能力は必ずしも強さだけではないと言うことね。」

ワイ「そうです。適者生存にはそれこそ無限の多様性があって、あらゆる種が存在しているんですよ。」

助手「なるほどね。」

ワイ「そして、その中から突然変異が生まれたとして、それが環境に最も適した能力ならば子孫を残すことができます。」

助手「うん。」

ワイ「言ってしまえば変化に対応できる者が生き残るということ。これこそが進化と言われるものです。」

助手「なるほど。絶滅した動物は適者じゃなくなったってことね。」

ワイ「組織にも同じことが言えますね。」

助手「?」

ワイ「変化を受け入れられない組織・・・会社でもグループでも何でもいいんですけど、そういうものはいずれ淘汰されます。」

助手「突然の話題転換。」

ワイ「安定を求めたり、異物を排除しようとするのは人間の本能的には理解できます。」

助手「変化をするのは理由なく嫌だと感じることがあるからね。」

ワイ「ただそこで変化できない・しようとしない組織は生き残ることができません。というよりただの害となる存在になり得ます。」

助手「なんかメッチャ力説してるけど何かあった?」

ワイ「いえ、別に。ただ変化を拒む組織が多いなぁというのが私の経験から言えることなので。」

助手「そうなん?」

ワイ「面接の時に”新しい風を入れてほしい”とか言うくせに、新しい風を吹き込んだら突然戸を閉められるケースはままあります。」

助手「アナタが好き勝手しすぎたからじゃない?」

ワイ「まぁそれはそうですけど、新風を吹き込んで欲しいなら一定の痛みは受け入れて欲しいものです。」

助手「傍若無人ね。」

ワイ「目的はミッションに適ってるんですけどね。ただ今までにないやり方やこれまでの組織の常識をひっくり返すものだと、反対勢力が現れます。」

助手「それは分かる気がする。」

ワイ「大切なのは目的達成が共通であるか、です。そのプロセスは多様であって然るべきかと思うんですよね。」

助手「言ってることは理解できるよ。けれど味方作りは必要じゃない?」

ワイ「味方を作るということは即ち何かを妥協することも必要になります。また味方をしてもらったことで対価を求められることもあり得ますよ。」

助手「人間不信の塊ね。」

ワイ「違います。人間は一定の利得が無ければ動きません。信念・理念・情熱だけで動ける人間はごく僅かですから。」

助手「私も何かメリットがなければ動かないかも。」

ワイ「ということは何らかの利を求められ、それによって自分の信念を曲げなければならない恐れも出るということですよ。」

助手「そういうことね。」

ワイ「適者生存のためには誰かしらにとっての不都合・不合理も受け入れなければならないこともあるってことを言いたかったのです。」

助手「生き抜くということは大変なんだね。」

ワイ「そうですよ。生き抜く=変化し続けるということなのです。」

助手「喋りすぎて疲れた。」

ワイ「そんな時は息抜くことも大切ですよ。」
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