「悪い良い子」

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【挨拶回り】





6歳の時の成人の日
父親一族の家庭に
新年のあいさつ回りに行って来た。

父親は
4人兄弟の3番目の子供で
親兄弟が面倒見てくれなかったと
よくぼやいてた。

その父親が生まれたのは
終戦直後の八王子。

当初都心に住んでたけど
戦争が激しくなり
田舎の八王子に引っ越した。

そして
終戦後スグに父親が生まれる。
( *゚ェ゚))フムフム

俺は
その父親の家族に
毎年あいさつ回りに行って
お年玉をもらうのが楽しみだった。

最初
父親のお婆ちゃんの家に行き
お年玉をもらえた。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪


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【次男さん】



そのおばあちゃんの家は
凄く古くて
戦後に建てられた家を
未だにそのまま使ってる。

しかし家の中は
かなり広くて8部屋もあった!
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!

この家には
不治の病持ちの次男さんが
お婆ちゃんと同居してた。

この次男さんは
車いすにいつも座ってたけど
物凄く俺を可愛がってくれた。
ウフフ♪(。-艸・。)

父親家族は
この次男以外みんなツンデレで
性格があまり良くない。

このときの俺は
「横暴な俺の父親の性格は
きっとここから来たんだ」
そう感じてしまった。

その中でも次男さんだけは
俺に対し優しく接してくれて
この家族の中で
唯一の善意の人と感じてしまった。


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【雪合戦】





そして昼前
父親のお婆ちゃんの家で
しばらく待ってると
父親の兄弟がどんどん集まってきた。

そこで新年会が始まり
父親の奥さんから俺は
お年玉をもらう事が出来た。

この時の父親兄弟は
子供なんてそっちのけで
昼間から酒盛りをして騒いでる。
ヾ(●・▽・●)ノワハハハ♪

それを横目に我々子供達は
目の前の歩道に出て
雪合戦をして遊んでた。

その子供達の中に
父親兄弟の長男の子の
小学6年生がいた。
<(`^´)>

雪合戦の時
こやつが容赦なく雪を投げてきて
低学年だったその他の子達は
酷い目にあわされてしまった。


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【ツンデレ6年生】





その後
雪合戦に疲れた我々は
いったん家の中に入り
温まる事にした。

とりあえず
全員ストーブの前に行き
そこでしばらく温まる。

このストーブは
大きなガス式ストーブで
当時の最新鋭家電だった。
(´∀`*)ウフフッ

しばらく温まってると
ストーブに次男さんが来て
天面の鉄板で
お餅を焼いてくれると言う。

そしてストーブの鉄板に
人数分お餅を乗せてくれて
焼きあがるのを待つ事にした。
ヾ(*´∀`*)ノ

しかし
小学6年生の子は
お餅が嫌いだからいらないと言い
別の場所に行ってしまう。

このとき俺は
「これから楽しいお餅祭りなのに
つれないやつだな」と
感じてしまった。


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【悪い子】





その後お餅が焼けて
みんなでワイワイ話ながら食べ
しばらく楽しい時間を過ごせた。

そしてふと
小学6年生の悪い子が気になり
当たりを探してみたが
どこにも見当たらなかった。

次男さんに俺は
「あの悪い子どこに行ったの?」
そう聞いてみた。

すると
「1人でおもちゃ屋に行ってくる」
そう言ってたそうだ。
( *゚Д゚))フムフム

この時俺は
「きっとお年玉貰ったから
おもちゃ買いに行ったんだ」
そう確信した。

俺も欲しい物があったけど
「今じゃなく後日に
地元でゆっくり買い物しよう」
そう計画してた。

そしてしばらくしたら
悪い子が戻ってきて
凄く大きな袋を抱えてた。
(-_-;)ムムム


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【良い子】





その悪い子は
そのまま我々の所に来て
袋の中身を見せてくれた。

するとそこには
大量の100円ヤマトのプラモがあり
それを我々にくれると言う!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

我々子供達は
大喜びをしてしまい
1人2個ずつプラモを貰う事が出来た!

そして俺は
小学6年生の良い子に感謝し
ご満悦になった。
(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

その後
夕食前に宴会が終わり
お開きになって
全員帰って行った。

しかしその後
何故か父親と長男と気が合い
夕飯を長男の家で
ごちそうになる事にした。

そこで父親の長男の子の
良い子と楽しく過ごせて
模型電車をくれると言ってくれたが
貰い忘れて帰り凄く悔やんでしまった。
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