Kindle表紙に生成AIを使ったら申告が必要?KDPのAIルールをデザイナー目線で整理しました

Kindle表紙に生成AIを使ったら申告が必要?KDPのAIルールをデザイナー目線で整理しました

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デザインで事業や活動支援をしているオシズです!
表紙制作・AmazonA+画像・ペーパーバック表紙データ・著者様のLPなどなど一括で承っております。

最近は、MidjourneyやChatGPTなどの生成AIを、デザイン制作に取り入れる機会もかなり増えてきました。

私自身もデザイン制作の中で、
案件や目的に応じて生成AIを活用することがあります。

そこでKindle表紙を制作していて、改めて気になったことがあります。


「表紙の一部分にAI生成画像を使った場合も、KDPへの申告は必要なの?」

本文をAIで書いた場合はなんとなく分かる。

でも、

「背景だけ生成AIだったら?」
「AI画像をPhotoshopでかなり加工したら?」
「レイアウトは全部デザイナーが作っている場合は?」

このあたり、デザイナー側も著者側も迷いやすいところだと思います。

そこでAmazon KDPの公式ガイドラインを改めて確認してみました。

結論:AIで生成した画像が表紙に使われていれば申告対象

Amazon KDPでは、新しい本を出版するとき、または既存書籍を編集して再出版するときに、AI生成コンテンツ(テキスト・画像・翻訳)を使用している場合、その旨をAmazonへ申告する必要があります。

そしてAmazonは、

AI生成画像には「表紙画像・本文内の画像・アートワーク」も含まれる

と明記しています。

つまり、

「本文にはAIを使っていないから関係ない」
「表紙だけだから申告しなくていい」

ではありません。

表紙も対象です。

「AI生成」と「AI補助」は別物

ここが一番重要です。

KDPでは、

AI-generated(AI生成)
AI-assisted(AI補助)

を区別しています。

たとえば、Midjourneyなどに指示を出して植物の画像を生成し、その画像を表紙の背景素材として使った。

これはAI生成です。

一方で、自分で制作した画像に対してAIツールを使い、編集・補正・改善などを行った場合はAI補助に該当します。

さらに、AIをアイデア出しやブレインストーミングに使ったものの、最終的な文章や画像自体は自分で制作した場合もAI補助です。

KDPでは、AI補助については申告する必要はありません。

「Photoshopで加工したから自作扱い」にはならない


ここもデザイナーとして知っておきたいポイントでした。

Amazonは、AIツールを使って実際のコンテンツを生成した場合、

その後、人間が大幅に編集していても「AI-generated」とみなす

と説明しています。

つまり、

AIで植物を生成
Photoshopで切り抜く
色調補正
一部を消す
ほかの素材と合成
文字・装飾・レイアウトはデザイナーが制作

という場合でも、

元となるAI生成画像が完成した表紙に残っているのであれば、
AI生成画像を含む表紙

という整理になります。

「どれだけ加工したか」ではなく、最終成果物にAIが生成した実素材が使われているかを見ると判断しやすいです。


① 表紙のメインビジュアルをAIで生成
→ AI生成コンテンツ。申告が必要。

② 背景の植物だけAIで生成し、文字やレイアウトはデザイナーが制作
→ 植物画像はAI生成コンテンツ。申告が必要。

表紙全体をAIがデザインした、という意味ではありません。
あくまで完成した表紙にAI生成画像が含まれているためです。

③ 自分で作った画像をAIツールで補正・改善
→ KDPの定義上「AI-assisted」に該当する使い方であれば、AI補助なので申告不要。

④ AIでラフやアイデアだけ出し、完成画像は自分で制作
→ AI補助なので申告不要。

この違いを知っておくと、かなり判断しやすくなります。

「1ピクセルでもAIなら申告」は公式表現ではない
ここも注意したいところです。

ネット上では、

「少しでもAIを使ったら申告」
「1ピクセルでも残っていたら申告」
といった表現を見かけることがあります。

考え方として分かりやすくはありますが、Amazonがそのような基準を公式に示しているわけではありません。

KDP公式の基準は、
AIツールが実際のテキスト・画像・翻訳を生成したのか
です。

ここは、必要以上に怖がらせないためにも正確に伝えておきたいところです。

デザイナー側も「AI使用の有無」を伝える必要がある
そして、今回調べてみて改めて思ったのがこれ。

Kindle表紙をクライアントワークとして制作する場合、


デザイナー側もAI生成素材を使用したかどうかを著者さんへ伝えておく必要があるということです。

著者さんからすれば、完成したJPEGだけを受け取っても、

「この植物、生成AIなの?」
「Adobe Stockなの?」
「デザイナーさんが描いたものなの?」

なんて分かりません。

でも、KDPで出版手続きをするのは著者さんです。

だからこそ納品時には、

本表紙には、背景の植物画像の一部にAI生成素材を使用しています。タイトル・文字組み・レイアウト等のデザインはAI生成ではありません。KDPへの登録時には、AI生成画像を含むコンテンツとしてご申告ください。

など、制作側から使用状況を伝えておきましょう。

これは今後、Kindle表紙を制作するデザイナーにとって大切な説明責任の一つになっていくと思います。

AIを使うこと自体が問題なのではない
ここは誤解してほしくないところ。

KDPは「AIを使ってはいけない」としているわけではありません。

Amazonが求めているのは、AI生成コンテンツを使用した場合に申告することです。

また、AI生成・AI補助のどちらであっても、著者・出版者側には、知的財産権を含むKDPのコンテンツガイドラインに適合していることを確認する責任があります。

生成AIは、デザイナーにとって表現の幅を広げてくれる便利な道具です。

だからこそ、

「使ったことを隠す」のではなく、ルールを理解したうえで正しく使う。

私はその方が、著者さんもデザイナーも安心して
AIを活用できると思っています。

まとめ

Kindle表紙制作で覚えておきたいのは、

AIが実際の画像を生成し、その画像を表紙に使用 → 申告必要
背景や装飾など一部分だけAI生成 → 申告必要
AI生成後にPhotoshop等で大幅加工 → それだけではAI補助には変わらない
自分で作った画像をAIで補正・改善 → AI補助なら申告不要
AIはアイデア出しだけで、完成画像は自作 → 申告不要

という整理です。

生成AIが当たり前にデザイン制作へ入ってくるようになった今、

「AIを使えること」だけでなく、
「どこに使ったのかを説明できること」もデザイナーの仕事。

Kindle表紙を制作する側として、私自身もここはきちんと確認しながら活用していきたいと思います。


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