お金の不安って、お金を増やしても消えないんです。
これ、ずっと不思議だったんですよね。
NISAを始めた。積立額を増やした。ボーナスが入って少し口座が増えた。
それでも夜中に「これで大丈夫かな」ってスマホを開いてしまう。
あの感覚、わかりますか?
私は25年間、FXと向き合いながら生きてきました。
今は沖縄名護の海の近くで、のんびりと相場を眺める日々を送っています。
窓を開けると、風が入ってくる。遠くで波の音がする。
PCの画面にはチャートが映っている。
思えば、毎晩スマホを握りしめて口座残高を確認し、増えていても不安で、減っていたらもっと不安で……「いったい何があれば安心できるんだろう」と暗闇の中を彷彿としていたのは、もうずいぶん昔のことです。
25年という長い時間をかけて、ようやくそうした不安から解放され、自分のペースで相場と向き合える平穏なライフスタイルを確立できたのが、ここ数年の話。そして半年前、その最高の環境として選んだのが、この沖縄の地でした。
今日は、その「正体」について書いてみようと思います。
お金の専門家っぽいきれいごとじゃなくて、25年間で体が覚えた、生々しい話を。
【お金の不安には、じつは2種類ある】
まずここから整理したいんですが、
多くの人が「お金の不安」をひとくくりで考えています。
でも実際は、全然別物が2つあるんです。
① 「足りない」不安
収入が少ない。貯金が心もとない。老後のお金が全然足りない気がする。
これは現実の問題です。収入を増やすか、支出を減らすか、
資産を運用するか。数字を変えることで、ある程度は解決できます。
② 「わからない」不安
将来どうなるかわからない。自分の判断が正しいかわからない。
もし何かあったときに対応できるかわからない。
これは未来への恐怖です。お金が増えても、なかなか消えません。
ほとんどの人は、①を解決しようとする。
NISAを増やす。副業を探す。節約アプリを入れる。ポイ活を始める。
全部、悪いことじゃないんですよ。
でも、夜中にスマホを開かせるのは、②の方なんです。
「わからない」という感覚は、口座残高が増えても薄まりません。
「足りない不安」が消えたら、今度は「このお金が減ったらどうしよう不安」が生まれる。そっちが消えたら、「将来もっと必要になったらどうしよう不安」が出てくる。
不安は、解決するたびに形を変えて戻ってくる生き物みたいなものです。
「わからない」は、知識と経験と、自分なりのルールで埋めるしかありません。お金の量では、埋まらないんです。
これを知らないまま「とにかくお金を増やせばいつか安心できる」と思っている人は、ずっとこの不安と戦い続けることになります。
【かつての私がやっていた「最悪の不安の増やし方」】
ここからは、少し恥かしい話をします。
今だから笑えるんですが、当時の私は本当にひどかった。
3つのパターンを正直に書きます。
やらかしパターンその1:情報を取りすぎる
FXを始めた頃、毎朝起きたら経済ニュースを3時間読んでいました。
「円安になるかもしれない」 「金利が上がるかもしれない」 「アメリカの雇用統計が予想を下回った」 「中国経済に陰りが見えてきた」
全部読んで、全部心配して、全部不安になる。読めば読むほど、
心配の種が増えるんです。
情報は「答え」を出してくれません。「
新しい心配事」を次々に運んでくるだけでした。
当時の私は「情報を取れば取るほど賢くなる」と信じていました。
でも、賢くなったんじゃなくて、不安になることが上手くなっていたんですよね。
今は情報を取る量を意識的に絞っています。毎朝30分だけニュースを確認して、あとは自分のチャート分析に集中する。それだけで、頭の中のノイズがだいぶ減りました。
やらかしパターンその2:比べる人を間違える
当時の私は、SNSで「今月○○万円稼ぎました」という人のアカウントをフォローしまくっていました。
今思えば完全に正気じゃないんですが、「あの人が稼げているなら自分も」と思いたかったんでしょうね。
結果どうなったか。自分との差を毎日突きつけられて、
不安と焦りが倍になる。
「なんであの人は稼げているのに自分はダメなんだろう」 「手法が間違っているのか」 「センスがないのか」 「そもそも自分には向いていないのか」
比べる相手を間違えると、自己否定のループに入ります。
比べるなら「昨日の自分」だけでよかったんです。昨日より今日、少し理解が深まったか。昨日より今日、感情的なトレードが減ったか。
それだけを見ていればよかった。それに気づくまでに、何年もかかりました。
やらかしパターンその3:「全力」でやろうとする
FXでもそうなん着が、私はかつて「やるなら全部使え」という考え方をしていました。
資金があるなら全部入れる。ポジションを持てる余裕があるなら全部使う。
チャンスだと思ったら、最大レバレッジで勝負する。
「どうせやるなら本気でやれ」という感覚です。
その結果どうなったか。
2013年4月4日、6,812万円を損切りした日のことは、
今でも忘れられません。
全部使ったから、全部なくなったんです。
「余力」こそが、心の余裕を作ります。
お金でも、体力でも、時間でも、それは全部同じでした。
【損切りできなかった夜の、あの感覚】
少し踏み込んだ話をします。
FXで含み損を抱えた夜というのは、独特の感覚があります。
画面が赤い。じわじわと数字が下がっていく。
「まだ戻るかもしれない」という声と「もう終わりかもしれない」という声が、頭の中でずっとぶつかっている。
手が震えているのに、指が動かない。心臓の音が、なんか少し大きく聞こえる気がする。
「損切りすれば確定する。でも今切ったら負けを認めることになる。もう少しだけ待てば絶対戻る」
この思考が、延々とループします。
これは「意志が弱い」とか「メンタルが弱い」の話じゃないんですよ。
人間の脳は、損失を「利益の2倍以上の大きさ」で感じるように設計されています。1万円得することより、1万円失うことの方が、感情に与えるダメージが大きい。これは感情の話じゃなくて、脳の構造の話です。
だから損切りが怖い。だから「もう少し待てば戻るかも」という声に、何度でも負ける。意志力で乗り越えようとしても、そもそも勝ち目のない戦いをしているんです。
私が6,812万円を失ったのも、突き詰めればこれでした。
「今切れば確定する。待てばもしかしたら戻るかもしれない。」
その「もしかしたら」に、どれだけの資金が消えていったことか。
じゃあどうすればいいか。「決める前」に、ルールを作っておくこと。
感情が動く前に、「ここまで下がったら切る」と先に決めておく。迷う余地を作らない。これだけです。
言葉にすると簡単に見えるんですが、これが本当に難しい。でも、これができるようになってから、夜中に目が覚めることが格段に減りました。
【お金に強い人の「意外な共通点」】
25年間、いろんなトレーダーを見てきました。長く生き残っている人たちには、共通点があります。それが意外すぎて、最初は信じられなかった。
「お金に強い人ほど、お金を使わない」
いや、正確に言うと「使えるお金の量を、常に大きく残している」んです。
勝っているトレーダーほど、ポジションは小さい。余裕がある人ほど、無駄な取引をしない。お金が増えている人ほど、派手な生活をしていない。
反対に、資金を全部突っ込んで「絶対勝つ」と思っているときほど、判断が狂う。心に余裕がなくなると、人間は視野が狭くなります。「取り返さなければ」という焦りが生まれた瞬間、思考は正常じゃなくなる。
お金の不安を消したいなら、もっと貯金するより先に「余力を作る習慣」を身につける方が早い。これ、シンプルですが本当のことです。
もうひとつ共通点があります。「わからないことを、わからないままにできる」こと。
これが最初、全く意味がわかりませんでした。「わからないなら調べればいいじゃないか」と思っていたからです。
相場の世界にいると、どれだけ調べても「確実にわかること」なんてほぼない。
明日の為替レートも、来月の株価も、1年後の物価も、誰にもわからない。
それを「わからない、でも大丈夫」と思えるかどうかが、長期戦を生き抜けるかどうかの分岐点でした。「わからないことへの耐性」とでも言うんでしょうか。お金に強い人は、不確かな未来を「受け入れる力」を持っています。この感覚を手に入れるまでに、私は本当に長い時間がかかりました。
【お金の不安を「育てているのは自分」かもしれない】
少し厳しいことを書きます。
情報を取りすぎている人ほど、不安が強い傾向があります。
「今年の経済はどうなる」「NISAは本当に大丈夫か」「円安はいつまで続くのか」「物価がこのまま上がり続けたら老後はどうなる」「AIに仕事が奪われたら収入がなくなる」
全部読んでも、答えは出ません。読み終わった頃には、もう次の心配が生まれています。
情報はゼロにしろとは言いません。ただ、「知ること」と「動くこと」は別物です。知識を100個増やしても、「自分はどうするか」が決めていなければ、不安は減りません。むしろ増える。
なぜかというと、知識が増えるほど「リスク」も見えてくるからです。お金について何も知らない人は、リスクに気づかないから不安にならない。知識がある人は、リスクが見えるから不安になる。だとしたら、知識を増やすだけでは不安は消えない、ということです。
知識の次に必要なのは、「それを踏まえた上で、自分はどうするか」という決断です。「自分はどうしたいか」を決めた人は、悪いニュースを見ても揺れない。決めていない人は、何を見ても不安になります。決めている人は、「そうか、でも自分のルールは変わらない」と思える。
この差は、情報量の差じゃなくて「自分の軸があるかどうか」の差です。
【「仕組み」に任せるという考え方】
ここまで読んでくれた方の中に、「わかってるけどできない」という人もいると思います。正直、私もそうでした。
頭でわかっていても、感情が勝つ。ルールを決めたつもりでも、相場が動くと崩れる。そういう経験を何十回、何百回と繰り返してきました。
そこで気づいたのが「仕組みに任せる」という発想です。
人間は感情の生き物なので、どれだけ決意しても限界があります。だとしたら、感情が入り込まない部分を増やしていけばいい。
家計管理なら、先取り貯金で自動的に引き落とされる仕組みを作る。投資なら、毎月自動で積み立てられる設定にする。
そして、トレードなら、「感情が入らない自動売買の仕組み」を取り入れる。
私が数年前から自動売買EA(自動で取引するプログラム)を本格的に自社開発し、使っているのも、この理由です。
最初は「機械に任せるのは怖い」と思っていました。でも実際に使い始めてわかったのは、「自分の判断が入らない分、後悔が減る」ということでした。決めたルール通りに動いた結果なら、負けても納得できる。感情で動いた結果の負けは、悔しさと自己嫌悪しか残りません。
ただ、誤解してほしくないのは、EAは「全部任せれば勝てる魔法の機械」じゃないということです。
ルールを設計するのは人間。リスクを判断するのは人間。市場の大きな変化に対応するのは人間。EAはあくまで「人間の判断ミスを減らすための補助」です。
プログラムのコードが1行狂っているだけで、あるいはインジケーターのロジックが今の相場とズレているだけで、強固だったはずの「仕組み」は一瞬で崩壊します。だからこそ私は、自分のトレードルールを100%正確に再現するコードの正確性に、何よりも命を懸けています。
【25年経って、今思うこと】
半年前、東京から沖縄に移住して、今は名護で暮らしています。
毎朝、海を見ながらコーヒーを飲む。午前中にチャートを確認する。午後は好きなことをする。
こんな日々を送れるようになったのは、お金が増えたからじゃないんですよ。「わからないことへの耐性」が身についたからだと思っています。
相場は明日どう動くかわからない。経済がどうなるかわからない。自分の判断が正しいかどうかわからない。外でも、「わからないなりに、自分のルールで動く」ことができるようになった。それだけで、夜中にスマホを開くことがなくなりました。
お金の不安を消したいなら、お金を増やすことよりも先に、「自分のルールを作ること」、そしてそれを忠実に実行してくれる「信頼できる仕組み(ツール)」を持つことです。
上限を決める。最悪のシナリオを一度考え切る。コントロールできないことは手放す。
難しいことじゃないんですが、これを「やり続けること」が一番難しい。
でも、やり続けた先には、確実に「夜中にスマホを開かなくていい夜」が来ます。
6,812万円を失って、どん底を経験して、今ここにいる私が言えることは、それだけです。
あなたにも、穏やかな夜が来ることを願っています。
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【MIRAI SYSTEM LAB からの技術相談のご案内】
もし皆さんがいま、「自分のトレードルールをEA(自動売買システム)化して感情を排除したい」と考えていたり、「使っているEAの挙動がおかしい、今の相場に合わせてコードを修正したい」「古いEAをデコンパイルしてロジックを直したい」といった技術的な壁にぶつかっているなら、私にその仕組み作りをお手伝いさせてください。
25年間、相場の光と影を誰よりも見てきたからこそ、単に「動くだけ」のコードではなく、トレーダーのメンタルと口座残高を守るための「本当に実戦的なツール」へと落とし込むことができます。
・MQL4 / MQL5によるカスタムインジケーター作成
・既存EAのコード修正・ロジック最適化
・デコンパイルファイルの修正・復元相談
【お見積もり・事前の技術相談は無料です】
「こういうロジックはインジケーター化できる?」
「他人が作ったEAのこの部分だけ直したいんだけど…」
といった、ざっくりとしたご相談だけでも大歓迎です。プロフィール欄のメッセージより、まずはお気軽にお問い合わせください。
あなたのトレード環境を、技術の力でもっと強固なものにするお手伝いを、
KAWAIがさせていただきます。
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