「百万本のバラ」

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音声・音楽
みなさんこんにちは、音楽クリエイターのMasakiです。

早速ですが、「百万本のバラ」という楽曲はご存知でしょうか?
そして、そのルーツはどこにあるかご存知でしょうか?

少し歴史的な話が入りますが、みなさんに知っていただきたくてブログにしています。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ルーツはラトビア歌謡曲

僕のブログでは度々出てくる、バルト三国の一つ、ラトビア。
実はこの曲、原曲はラトビアの楽曲なんです。かなり古いですが、こちらがその原曲です。

「百万本のバラ」がラトビア原曲ということはあまり知られておらず、ロシア語や英語、日本語といった別の言語で翻訳されたバージョンの方が現在有名になっています。

ラトビアの歴史的背景

日本も例外ではないかと思いますが、多くの国は色々な事象によって歴史が塗り替えられています。特に占領された歴史があればあるほど、その歴史は大きく変わっていきます。

ラトビアは過去に何度も様々な国に占領されている歴史があり、2回の独立を果たしています。最終的に独立を掲げたのは1991年のこと。僕が生まれた翌年、ごく最近のことです。

<ラトビア旧市街の風景>
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原曲はラトビアの歴史的苦難を暗示するものでした

歴史を話すとすごく長くなってしまうのでまたの機会にさせていただきますが、ラトビアの原曲はそういった歴史的なラトビアの苦難を暗示している歌詞になっています。過去にドイツやソビエトなどに占領され、言語まで変えられた中、先代が守って今もラトビア語が母国語として流通しているのは、言葉にはできない努力や苦しみを伴ったと思います。

ただ、ロシア語や日本語での訳はその背景は消えてしまい、少女を授かる母親、そしてその少女の様子を描いています。それはそれで美しい曲ですし、素晴らしい曲ですが、原曲の持っている歌詞も深みがある違った良さがあります。
ぜひ日本語版の百万本のバラも聴いてみてください。とても綺麗な曲です。

<百万本のバラ 加藤登紀子さん>

楽曲制作も同じこと

僕は海外が長かったので英語での翻訳や歌詞の制作などをすることも多く、その時、必ず聞くことは、日本語訳に忠実に沿った訳を希望されるか、意訳を含めた言い回しにするか、ということ。大抵の場合、意訳の方が綺麗に楽曲におさまります。ただ、そうなると原曲のもった意味合いを損ねてしまう場合があります。そのバランスが難しいところですが、楽曲は一つの世界共通言語だと思っています。

言葉を越えて忠実に翻訳できることは難しいことかもしれませんが、作詞・作曲に携わる方の意図を十分に汲み取って制作することが、一つ大切なことだと思い、お仕事させていただいています。

そんな想いを込めて歌いました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
「百万本のバラ(原曲:Dāvāja Māriņa)」を日本の方にもお伝えしたく、ラトビア語と日本語でカバーしましたのでぜひ聴いてみてください!
先ほどの背景を踏まえて聴いていただけるととても嬉しいです。
今後もこういったお話ご興味ある方がいらっしゃればぜひブログにしていきたいと思います。

主観も入るかもしれませんが、僕なりの解釈で伝えられることを伝えていきたいと思っています。

ココナラは仕事だけのプラットフォームではなく、皆さんと色んな角度で繋がっていける場所にしたいと思っています。

ぜひみなさんのご意見お聞かせいただけると嬉しいです!

Masaki
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