【そっちよりこっち見て! 認知の歪み⑦】

記事
学び
 自殺対策支援センターの電話相談員の件、
 本日の二次審査では、「身を捨ててこそ
 浮かぶ瀬もあれ」とまではいかなかった。
 一次審査の時のように、「死の問い」を
 しないという致命的なミスはなかったが、
 「絶対に大丈夫」だと自信を持てるほど
 確り傾聴できた訳でもない。希死念慮が
 高く、「話を聴いてほしい」「こういう
 自分がいることを誰か一人にでも知って
 ほしい」という気持ちを受け止めるのが
 精一杯で、「聴いてほしい」という話の
 腰を折るまいとひたすら耳を傾けている
 うちに時間は経ち、社会との関わり方を
 一緒に考えることはできませんか?との
 申し出は拒否され、「死にたい」という
 気持ちを否定せず受け止めるのみだった。
 審査を通過する自信はないが、今の私が
 心理カウンセラーとして出来得ることは
 成し得たので例え不合格でも悔いはない。
 合否連絡は一週間以内にメールであるが、
 一週間後の3月19日は自分の誕生日だ。
 今まで、高校の合格発表、運転免許取得、
 新聞の投稿の掲載連絡、これらのことが
 誕生日にはあった。つまり、誕生日には
 自分で自分にプレゼントしているように
 結構目出度いことが多い。そう考えると、
 来週の誕生日に良い知らせがあると思い、
 期待して待つくらいが丁度良い気がする。
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 メンタルヘルス不調の人が悪循環に陥る
 ネガティブな思考の癖にアプローチする
 認知再構成法とは、過度にネガティブな
 気分・感情や不適応的行動と結びついた
 認知(自動的な思考やイメージ)を同定
 して様々な視点からその認知を検討する
 ことによって代わりとなる新たな認知を
 自分で再構成するための技法なのである。
 認知の構造としては、ある特定の場面に
 おいて、瞬間的にオートマチックに頭に
 浮かぶ考えやイメージ(自動思考)には、
 妥当なものと「妥当でないもの、或いは、
 部分的にしか妥当ではないもの(否定的
 自動思考=認知の歪み)」があるもので、
 この「認知の歪み」について話をしたい。
 7回目となる今日は、「心のフィルター
 (選択的抽出)」についてサクサクッと。
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 「心のフィルター(選択的抽出)」とは、
 全体像を見る代わりに一部の要素だけに
 過度に着目する。ということで、これは、
 物事全体の内、悪い部分の方だけへ目が
 行ってしまって、良い部分が除外されて
 しまうこと。を指す。早い話が、うちの
 親などは、息子のテストの答案を見ても、
 5教科全体としての成績は中の上であり、
 特に国語などずば抜けているというのに、
 そんなところには目もくれず、悪い教科
 ばかり見ている。あれは、忘れもしない
 苦手の理科で初めて50点超え(64点)
 を果たした時、そこはあっさりスルーで、
 英語が21点だったことだけ責められた。
 この経験により、当時中学2年生ながら、
 全体像を見る代わりに一部の要素だけに
 過度に着目する。ということがどういう
 ことかを肌で感じ、「人は悪い一面だけ
 ではなく、違った一面、いい所にも目を
 向けなければならない」ことを教わった。
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 大人社会も構造は同じだ。一昨日話した
 「レッテル貼り」も全体像を見る代わり
 に一部の要素だけに過度に着目する。と
 いう点で類似しているように思う。人を
 悪い一面だけでしか捉えていないことに
 どちらも変わりなどありはしない。人と
 して避けるべきことだし、まして、心理
 カウンセラーともなれば尚更ではないか。
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 「心のフィルター(選択的抽出)」では、
 人の一面しか捉えないので人間関係構築
 を阻む元凶になる。日頃から、他者との
 交流を深める努力をし、あらゆる機会に
 様々な一面を知ることだ。そのことから、
 違う視点を持てれば関係性が変えられて、
 親しくもなろう。だから、この人は実際
 どういう人なのかと人物に興味を大いに
 持つのに限る。少なくとも私はそう思う。
 このように思うことが「認知の修正」だ。
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 他者に興味を持ち、積極的に交流を求め、
 相互理解を深めること。究極の限定品で
 ある人間同士でそれがうまくいかないと
 いうことに私は忸怩たる思いでいるのだ。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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