【大逆転!学級委員選挙! 認知の歪み③】

記事
学び
 メンタルヘルス不調の人が悪循環に陥る
 ネガティブな思考の癖にアプローチする
 認知再構成法とは、過度にネガティブな
 気分・感情や不適応的行動と結びついた
 認知(自動的な思考やイメージ)を同定
 して様々な視点からその認知を検討する
 ことによって代わりとなる新たな認知を
 自分で再構成するための技法なのである。
 認知の構造としては、ある特定の場面に
 おいて、瞬間的にオートマチックに頭に
 浮かぶ考えやイメージ(自動思考)には、
 妥当なものと「妥当でないもの、或いは、
 部分的にしか妥当ではないもの(否定的
 自動思考=認知の歪み)」があるもので、
 この「認知の歪み」について話をしたい。
 3回目は「肯定的側面の否定や値引き」。
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 この「肯定的側面の否定や値引き」とは、
 肯定的な自己の経験や、功績、長所等を
 不合理に無視するか、割り引いて考える。
 ということである。例えば、私の経験で
 言うと、高校2年生の文化祭、クラスの
 男子の学芸委員だった私は、相棒となる
 べき女子の学芸委員が病気で動けない中、
 何とか勤め上げ、その盛り上がりを維持
 したままで、後期の学級代表(俗に言う
 学級委員)にまで選ばれた。このことを、
 「文化祭は成功、学級代表にもなれたが、
 実力でなく運が良かっただけ」、これが、
 「肯定的側面の否定や値引き」。これを、
 「努力とキャラ得(人に好かれ易い)か、
 色々な人が助けてくれ、文化祭は成功し、
 学級代表にもなれた。私は運が良い」と、
 出来事を単一の原因で説明せず、複合的
 に説明するモデルを考えることが大切だ。
 「実力でなく運が良かっただけ」でなく、
 自分も努力したし、好かれる人柄で男女
 問わずクラスメイトと親しくできたから
 こそ積極的な支援も得られ、担任の先生
 にまで「きっとそうなると思ってた」と
 言われる形で学級代表にも選ばれたのだ。
 当時、私は、実際本当にそう思っていた。
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 確かに一人の力でできることなどたかが
 知れているし、成功体験を自分の実力だ
 などと思い上がらない謙虚さも必要では
 あるが、謙虚が過ぎて自己肯定をしない
 ことも精神衛生上良くない。肝心なのは、
 謙虚と自己肯定のバランスを上手く取り、
 様々な要素を踏まえて考えることで自己
 否定は不要だ。少なくとも私はそう思う。
 このように思うことが「認知の修正」だ。
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 好かれる自分を認めたって、学級代表に
 選ばれる自分を認めたって、いいと思う。
 因みに、学級代表には3年生の前期にも
 選ばれたが、その時の選挙では、元々は
 学級代表など一度で十分だし、やる気も
 ないしと暢気に構え、とある男子生徒に
 集中的に票が集まるのを見て学級代表は
 彼で決まりだなと思ったのが、そこから
 状況が一変。急に私に票が集まり始めて、
 確か、彼と私で、9-0から9-10の
 逆転だったろうと思う。日本シリーズの
 3連敗4連勝にも劣らぬ衝撃ではないか。
 前半は彼、後半は私が「やめてくれよ~」
 と頭を抱えて困り果てるという選挙選で、
 下した相手から「お前のお陰で助かった」
 と礼を言われたのも複雑な思い出である。
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 因みに、学級代表は立候補ではなく任意
 選出性であり、自ら望んで得た地位では
 ない、ということを念のため申し添える。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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