【褒めたり・叱ったり】

記事
学び
 「他者の存在を認知している」、つまり、
 「あなたがそこにいることを私は知って
 います」、という意味の「ストローク」。
 3種類の「ストローク」の中で、言葉を
 使うのが、「言語的ストローク」である。
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 肯定的な言葉には、応援する、褒める等、
 否定的な言葉には、叱る、貶す等がある。
 ただ、言葉は、人によって受け取り方が
 違うため、応援の言葉が重圧を与えたり、
 褒めたつもりが怒らせたり、叱る貶すと
 いう意味で言った言葉を何故か褒め言葉
 だと思わせたり、こんなことがよくある。
 特に、鬱病等の人に励ますつもりで応援
 の言葉がけをするのは厳禁とされている。
 励ますことで、「これ以上どう頑張れと
 言うのか」とか、「こんなにまで言って
 もらってるのに今の自分って…」という
 気持ちにさせる危険性があるからである。
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 私は、褒められることで伸びるタイプだ。
 叱られると結構引きずってしまい、真の
 実力を発揮できない。どうも親はそこを
 よく理解していなかったようで、子供の
 頃から今に至るまで、褒められたことは
 一度もない。叱ることだけは飽きもせず
 毎日のように続けられた。今から思うと、
 誤解や価値観の違いにも原因は多かった。
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 兎に角、両親共に、我が子の悪いところ
 にばかり目を向け、いいところは無視だ。
 だから、私が成人するまで、私が多少は
 歌に自信があることや、芸術志向である
 こと、食べ物の好み等、両親が知らない
 ことが相当あった。父は、自分の価値感
 しか認めぬ男で、始終我が子を見下して
 いたし、母も、それまで苦手にしていた
 理科のテストで初めて64点を取った時、
 それには目もくれずに、英語のテストが
 21点であったことだけを烈火のごとく
 怒ったものだ。二人共そういう親だった。
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 世間では「うちの子に限って」と言うが、
 我が家では「うちの子のことだから何を
 しでかすか分からん」という構えだった。
 我が子だからといって盲目的に信頼する
 のも良くないと思うが、少し極端過ぎる。
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 まあ、考えてみれば、褒めたり叱ったり
 のバランスは大変悪かったが、こうして
 何らかの「言語的ストローク」が絶えず
 我が子に対してあったのだから、家族を
 見下す父の言動に起因する機能不全家族
 (①親(又はその立場の人)が肉体的・
 精神的に虐待する家庭。②親(又はその
 立場の人)が多大な期待をしたり、子供
 が家庭内の不和等を見て調和させようと
 して大人の振舞いをしなければならない
 家庭)で育った結果、自己肯定感の低い
 大人になり、特に、恋愛において多くの
 失敗を繰り返してきたとしても、ここは、
 良しとするべきなのかも知れないと思う。
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 自分は、褒めたり叱ったりのバランスを
 取り、良い人間関係を構築したいものだ。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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