【微笑み返し・睨み返し】

記事
学び
 「他者の存在を認知している」、つまり、
 「あなたがそこにいることを私は知って
 います」、という意味の「ストローク」。
 3種類の「ストローク」で表情や動作を
 使うのが「非言語的ストローク」である。
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 肯定的な表情や動作には、微笑みかける、
 会釈する、等、否定的な表情や動作には、
 睨む、避ける、等があるが、肯定的とは
 言いながらも、社交辞令としての心にも
 ない微笑みや会釈もある筈だから、その
 表情や動作をもって直ちに肯定的だとは
 認め難いのではないかと私は思っている。
 否定的な表情や動作に関しては、退職の
 原因となった喧嘩相手(両成敗の原則を
 無視し、私だけが処分された)を業務中
 ずっと睨み続けていたし、人間的に感心
 できない相手とは仕事以外で接触しない
 ようにしていたので、経験上納得できる。
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 私個人は、言葉に表さなくても気持ちを
 分かってほしい、自分の考えや気持ちは
 言葉よりも態度で伝えたいタイプである。
 故に、別れた妻や元カノと意思の疎通が
 うまくいかず、独身貴族と聞こえだけは
 いい退屈なる一人暮らしに甘んじている。
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 あれは確か、高校二年生の夏休みの失敗。
 クラブ活動で登校していた私は、廊下で
 普段国語を教わっている先生とすれ違い、
 軽く会釈をした(非言語的ストローク)。
 すると、かの先生、「ちゃんと声出して
 挨拶せんか!」、と言語的ストロークを
 お求めになり、私をお叱りになったのだ。
 私の中では、会釈する、という非言語的
 ストロークは、その先生に対する礼儀や
 尊敬、敬愛の意味を持つものだったので、
 渡したいストロークと欲しいストローク
 がお互いに食い違っていたということだ。
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 私の人生の中でも最も忘れ難い微笑みは、
 元カノにある衝撃的な過去を聞かされた
 時のもの。その時、私は、何も言わずに、
 ただ黙って微笑みかけた。彼女の全てを
 肯定し、受容する、そんな気持ちだった。
 反対に、私の人生で最も忘れ難い睨みは、
 退職の原因となった喧嘩相手(両成敗の
 原則を無視し、私だけが処分された)を
 業務中ずっと睨み続けていた時のものだ。
 あれほど他人の顔を憎しみの目で睨んだ
 ことはない。よく睨み返されなかったと
 今は思っているが、喧嘩の原因を作った
 相手に対する怒りや憎しみは、「6つの
 気づき」をもってしても決して消せない。
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 素敵な微笑みを返されるような微笑みと、
 睨み返されないように自分も睨まないと
 いうことを心掛けていきたいものである。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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