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【抱き締め合い・殴り合い】
記事
学び
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2021/02/15 20:05
「他者の存在を認知している」、つまり、
「あなたがそこにいることを私は知って
います」、という意味の「ストローク」。
3種類の「ストローク」で肌を触れ合う
のが、「身体的ストローク」なのである。
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肯定的な肌の触れ合いには、抱きしめる、
撫でる、等、否定的な肌の触れ合いには、
叩く、殴る、等がある。恋人と抱き合う
のも、嫌な相手と殴り合うのも「身体的
ストローク」だ。好いていようが嫌って
いようが、「相手の存在を認知している」
ことに何ら変わりはない。ただ、現在は、
何かと言うと暴力だと騒ぎになり、昔で
言うところの「教育的指導」もできない。
だから、心理カウンセラー養成学校でも、
「身体的ストローク」を教えてはいるが、
否定的な「身体的ストローク」の実行は
不可能ではないかと疑問を呈したものだ。
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私自身、親しい友人から悩みを聴かされ、
感情移入するようなことがあると、その
相手が愛しく思えてきて、抱き締めたく
なることがある。かと思えば、思い出す
度に、殴ってやりたい、法律が許すなら
殺してやりたいくらいに思うほど憎んで
いる相手もいる。しかしながら、前者は
セクハラと言われかねず、後者は犯罪だ。
故に、どちらの「身体的ストローク」も
実行できない。そしてストレスが溜まる。
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人間、ストロークに飢えると心が荒れる。
私自身、過去に職場で存在を認知されて
いなかった時には、職場内の良くないと
思うことを厳しく指摘しまくり、非常に
嫌がられ、煙たがられていた。最後には、
喧嘩両成敗の原則を踏みにじる理不尽な
やり方でお払い箱にされた。そのことは
今も許していないし、メンタルヘルスの
大切さを私に再認識させ、カウンセラー、
メンタルケア・アドバイザーへと向かう
原動力となったものは正しくそれなのだ。
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親しい者同士が抱き締め合い、誰にでも
心をぶつけて殴り合える、数十年前には
普通に見られたこうした光景が今はない。
再放送の刑事ドラマを見てすら、刑事が
犯人や容疑者、場合によっては直接的に
犯人の犯行動機を作った一般市民にまで
手を出しているのを拙いと思うくらいだ。
人間同士が思いをぶつけ、抱き締め合い、
殴り合う。そういう「身体的ストローク」
が普通に交わせる世の中であってほしい。
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駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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