占いで副業を決めるのではなく、占いを自己分析に使うという考え方

占いで副業を決めるのではなく、占いを自己分析に使うという考え方

記事
マネー・副業
占いに頼るなんて、ちょっと恥ずかしい。そう思いながらも、気になって開いてしまうページはありませんか。

占いコーナーで自分の星座やタイプを探してしまう。誕生日から性格を診断するサイトに、つい生年月日を入力してしまう。「非科学的だ」と分かっていながら、結果が出るとやっぱり気になって読んでしまう。

副業や生き方の相談で占いという言葉を出すと、抵抗を感じる人は少なくないと思います。僕自身も、占いの結果だけを根拠に、進む道を決めることには賛成しません。

ただ、占いには、もうひとつの使い方があります。占いを、答えを出す道具としてではなく、自分を言葉にするための道具として使う方法です。

この記事では、「占いで決める」ことと「占いを自己分析に使う」ことの違いについて、なぜその違いが重要なのかも含めて書きます。

この記事で扱う範囲

今日扱うのは、占いが当たるかどうかではありません。占いをどう使うかという、使い方の話です。

まず、占いで決めることがなぜリスクになるのかを整理します。次に、自己分析としての使い方を具体的に見て、そのうえで使うときの注意点まで扱います。占いに抵抗がある人ほど、最後まで読むと使い方の見え方が変わるはずです。

「占いで決める」がリスクになる理由

占いで決めてしまうと、うまくいかなかったときに、自分で考えて修正する力が育ちません。

決めたのは占いであって自分ではないので、責任の所在が曖昧になります。「占いが違った」で終わってしまい、そこから何かを学び取ることが難しくなります。

占いは、未来や適性を保証するものではありません。にもかかわらず、結果をそのまま受け取って行動を決めてしまうと、次の判断もまた外側に預けることになります。一度これに慣れると、副業選びに限らず、人生の他の場面でも、自分で決めることそのものが苦手になっていきます。

もう一つのリスクは、占いの結果を「言い訳」に使ってしまうことです。「自分にはこの星回りだから向いていない」「今は運気が悪い時期だから動かない方がいい」というように、動かない理由として占いを使ってしまうケースです。これは、決断を占いに預けているのと同じ構造で、行動しない自分を正当化する道具になってしまいます。

もう一つ、見落とされがちなリスクがあります。それは、占いを転々とすることです。ある占いで納得できる答えが出なかったとき、別の占い師や別の占術を試し、それでも納得できなければまた別のものを試す。この動き方は、講座やツールを次々に買い替えるのと、実はよく似た構造をしています。答えが自分の外にあると思っている限り、探す対象を変えても、探し続ける行為そのものは終わりません。

自己分析としての使い方は何が違うのか

自己分析として使う場合、決めるのは占いではなく、あくまで本人です。

占いは、自分では気づきにくい傾向や、うまく言葉にできていなかった特徴を、言語化するための手がかりとして働きます。結果を鵜呑みにするのではなく、実際の経験と照らし合わせて確かめる作業が入ります。

たとえば、占いの結果に「人と深く関わるより、裏方で支える役割が向いている」と出たとします。これをそのまま信じて仕事を選ぶのではなく、「そういえば、これまでの仕事でも、前に出るより資料を整えたり調整したりする役割を任されることが多かった」と、実際の経験と重ね合わせて確認します。この確認作業があるかないかが、占いで決めることと、占いを自己分析に使うことの最大の違いです。

一つの占術だけを見ると、その占術特有の偏りがそのまま結果に出やすくなります。占術にはそれぞれ得意な切り口があり、ある占術では才能に注目し、別の占術では人間関係の傾向に注目する、といった違いがあります。複数の占術を組み合わせて、共通して出てくる部分を見ると、偶然の偏りではなく、自分の中に再現性のある傾向である可能性が高くなります。

なぜ複数の占術を組み合わせるのか

一つの占術の結果だけを見て「当たっている」「当たっていない」と判断するのは、実はかなり不安定な作業です。占術ごとに得意な領域が違うため、ある占術では自分の特徴をうまく言い当てていても、別の占術では的外れに感じることがあります。

そこで有効なのが、複数の占術を横に並べて、共通して浮かび上がる傾向を探すという方法です。ある占術では「粘り強さ」が出て、別の占術でも近い意味合いの特徴が出ているなら、それは一つの占術のブレではなく、自分の中に実際にある傾向だと考えやすくなります。逆に、一つの占術だけに出てきて他では出てこない特徴は、参考程度にとどめておく方が安全です。

たとえば、ある占術では「一つのことをじっくり深める力」が出て、別の占術では「几帳面さ」や「計画を立てて進める力」が出てきたとします。表現は違っても、どちらも「腰を据えてコツコツ取り組む」という共通点でつながっていると読めます。この共通項こそが、複数の占術を並べる意味です。単独では言葉の強さに差が出ますが、重なる部分を拾っていくと、輪郭がはっきりしてきます。

自己分析の道具として占いを使う場合も、注意すべき点があります。

占いの結果だけを根拠に、これまでの経験や実績と矛盾する方向へ進まないことです。占いはあくまで、気づいていなかった傾向を拾うための入り口であり、最終的な判断は、自分がこれまで実際に積み上げてきたものと重ね合わせて行う必要があります。

占いが言葉にしてくれた部分と、自分がこれまで経験してきた事実が重なっていれば、それはかなり信頼できる自分の特徴だと考えていいと思います。逆に、まったく重ならない場合は、一度立ち止まって考える価値があります。占いが間違っているというより、その部分は今の自分にはまだ実感がない、もしくは今後伸ばしていく余地がある部分だと捉える方が、建設的です。

▼ここからコピー
占い結果を自己分析に使うときの確認シート
・占いで出てきた特徴は何か
・その特徴が当てはまると感じる、実際の経験や場面はあるか
・逆に、当てはまらないと感じる部分はどこか
・その特徴は、これからの副業選びにどう関係しそうか
▲ここまで

占いを自己分析に使うと決めても、実際にやってみると「結局どれが本当の自分なのか分からなくなる」ということも起こります。これは失敗ではなく、むしろ自然な過程です。複数の情報を並べて矛盾を感じるのは、それだけ自分を多面的に見ようとしている証拠でもあります。矛盾を無理にひとつにまとめようとせず、「こういう面もあれば、こういう面もある」と、いったんそのまま受け止めておくくらいでちょうどいいと思います。

このチェックシートは、一度書いて終わりにする必要もありません。数年ごと、あるいは大きな環境の変化があったタイミングで見直すと、以前は当てはまらなかった項目が、今は当てはまるようになっていることに気づくこともあります。人は経験を重ねるごとに変わっていくので、占いの結果との重なり方も、そのときどきで変わっていくのが自然です。

占いという言葉自体に抵抗がある人にとっては、ここまでの話も「結局は占いを肯定しているだけではないか」と感じるかもしれません。ただ、ここで扱っているのは、未来を言い当てる道具としての占いではなく、自分の中にある言葉にしづらい傾向を、外から与えられた言葉を借りて整理する作業です。星座や生年月日そのものに力があるかどうかは、この記事の主題ではありません。使う人が、その結果をどう扱うかの方が、はるかに重要だということです。

もし占いにまったく馴染みがなく、何から始めればいいか分からない場合は、無理に占いから入る必要はありません。先に、自分の経験を振り返って気づいたことを書き出しておき、そのあとで占いの結果と照らし合わせるという順番でも構いません。むしろ、先に自分の言葉を持っておくと、占いの結果を鵜呑みにせず、照らし合わせる作業がしやすくなります。占いは答えを与えてくれるものではなく、すでに自分の中にある材料に、光の当て方を変えて見せてくれるもの、というくらいの距離感で付き合うのがちょうどいいと思います。

まとめ

占いで副業や人生を決めることと、占いを自己分析に使うことは、似ているようでまったく違います。

前者は、答えを外側に預けてしまう使い方です。うまくいかなかったときに、自分で考えて修正する力が育ちません。後者は、自分では気づけなかった部分を、実際の経験と照らし合わせながら言葉にする手助けとして使う方法です。

占いという言葉に抵抗があっても、使い方さえ間違えなければ、自分を理解するための一つの手がかりになります。大切なのは、占いに決めてもらうことではなく、占いを借りて、自分自身で確かめることです。

この「借りて、確かめる」という作業を、一人で行うのは案外骨が折れます。そうした照らし合わせの作業をお手伝いするサービスも用意しています。

50代の副業・働き方の迷いを整理します
6占術と自己分析を組み合わせて、経験、強み、合いやすい働き方、次に試す候補までを言語化します。
占いだけで進む道を決めるものではなく、将来の収入や成功をお約束するものでもありません。ただ、何から手をつければいいか分からない段階の入口として使っていただけます。
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