【教養としての読書】岡倉天心「茶の本」①

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コラム
大企業産業医、かつ内科専門医のココナラドクターです。
今回は茶道家の友人から勧められた「茶の本」をご紹介。

【特徴】
◎約100年前に、ニューヨークで”The book of tea"の名前で出版
◎明治時代、美術運動の指導課・思想家である岡倉天心の著書
◎日本文化の原点は、茶にあると説いた
◎茶道の作法を説いた本ではない

【おいたち】
幕末に横浜で生まれた
父の岡倉覚右衛門は外国人相手に生糸を売っていた商人であった
6歳よりアメリカ人の先生が英語を教え、日本で最初のバイリンガルになる
14歳で東京大学へ入学、アーネスト・フェノロサ教授に出会う

フェノロサと奈良・京都の寺院を訪れた際、僧侶はおらず、仏像が破壊されていて、言葉を失う
明治初期、天皇中心の社会では廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の方針で神道が正しく、仏像は破壊の対象となっていた

大学卒業後、文部省に就職した際、政府に仏像復興計画を提案
さらに東京芸術学校(現在の東京藝術大学)を設立
日本芸術の保護だけでなく、横山大観や菱田春草など芸術家の育成に努めた
当時の日本は脱亜入欧を目指し、西洋化が進んでいたため、天心は反発にあい、校長を辞することになる

1904年、ボストン美術館の顧問に就任、東洋の美術品の収集に励んだ
日本はそのころ日露戦争で勝利し、新渡戸稲造の武士道のヒットもあって
日本は強い国であるイメージが定着したが
「戦争に勝ったことだけで、文明国とされるのは腑に落ちない」と感じ、
日本の平和的な文化を世界に広めようと”The book of tea"を出版した















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