「0件」が怖くなって、数えるのをやめたくなった夜

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IT・テクノロジー
自分の事業の数字を一画面でパッと見られるようにしたくて、AIと一緒にダッシュボードみたいなものを作っていた時期がある。問い合わせ件数とか、週ごとの動きとか、感覚じゃなくて数字で把握したい、という割と真面目な動機だった。

で、試作版ができて眺めていたら、なんか違和感がある。ある週の欄に「0件」って出てるんだけど、よく考えたらその週、まだ自分で数字を入力すらしてなかった。つまり「ゼロだった」んじゃなくて「まだ数えてない」だけ。なのに画面上はどちらも同じ「0件」。

これ、地味だけど結構まずいなと思った。だって「0件」って表示を見た瞬間、人間の頭は勝手に「今週ダメだったか」とか「ちょっとまずいな」って反応しちゃう。実際は何も起きてないんじゃなくて、単に見てないだけなのに。逆もあって、本当はまだ集計してないのに「あ、今のところ順調順調」って安心しちゃうパターンもある。どっちにしても、事実じゃないものに反応して一喜一憂してたわけで、これはちょっと情けない話だなと思いつつ、多分自分だけじゃなくて結構あるあるなんじゃないかとも思う。

で、直し方は単純で、「0件(確認済み)」と「未集計(まだ入力してない)」を別の状態として扱うようにした。そうしたら画面、見た目がだいぶ地味になった。カラフルに「0」が並んでた画面が、グレーの「未集計」だらけになって、正直ちょっとガッカリした。達成感のある画面じゃなくなったから。

でもよく考えたら、見た目がきれいで分かった気になれる画面より、ちゃんと「分かっていることだけ」が出てる画面のほうが、判断を誤らない。これ、数字に限らずいろんな場面で同じだなと思っていて。報告とか、進捗とか、人に説明するときも、「まだ確認できてません」って言うのは格好悪い気がして、つい「大丈夫です」とか言いたくなる瞬間ってあると思う。でもそれ、後から見たら嘘の安心感をばら撒いてるだけなんですよね。

空欄のまま出すのは勇気がいる。でも、空欄を埋めたふりをするより、空欄は空欄のまま見せたほうが、結局は自分も周りも助かるんだと思う。

こういう「数字の見え方」を整える作業、実はスプレッドシートの集計をAIでレポート化する形でもよくご相談いただいています。

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