望む結果が出るまで、自分に厳しくし続ける必要はない

望む結果が出るまで、自分に厳しくし続ける必要はない

記事
コラム
スクリーンの前で、自分を責めていた。

思うように進まないとき、  
私は、もう一度自分を追い立てようとしていた。

努力が足りないのだろうか。  
行動が遅いのだろうか。  
もっと何かを変えなければ、いけないのだろうか。

まだ動いていない現実を見つめながら、  
足りないものを、自分の中に探し続けていた。

でも、少し立ち止まってみたい。

今、結果が見えていないことと、  
自分が何もしていないことは、同じではない。

今日の景色だけで、  
これまでの時間を、なかったことにしなくていい。

私はときどき、目の前の状況を、  
映画のスクリーンのように眺めてみる。

そこには、これまでの選択がある。  
相手の意思がある。  
自分では決められなかった事情もある。

そのすべてを、  
「私の気分がつくったもの」とは思わない。

けれど、映っている一場面を見て、  
自分の物語の結末まで決めてしまうことは、やめてみたい。

「また、うまくいかなかった」

その出来事のあとに、

「だから、私はだめなんだ」  
「この先も、何も変わらない」

という言葉を、重ね続けなくてもいい。

スクリーンの中の出来事と、  
それを見ている今の自分。

少しだけ、間をつくってみる。

今、私は焦っているんだな。  
本当は、応えてほしかったんだな。  
ここまで続けてきたことを、認めてほしいんだな。

まずは、そう感じている自分の話を聴く。

無理に、明るい気分へ変えなくてもいい。  
不安なままの自分を、失敗にしなくてもいい。

深く息をつく。  
温かいものを飲む。  
今日は、ここまでにする。

あるいは、  
案内の言葉を一つ直す。  
分からないことを確かめる。  
誰かに、助けを求めてみる。

休むことも、動くことも、  
自分を罰するためではなく、  
今の自分に必要なこととして選びたい。

気分が整えば、必ず望む現実になる。  
そう約束することはできない。

それでも、  
望む結果が出るまで、自分に厳しくし続ける必要はない。

現実に向き合うことと、  
自分と戦い続けることを、  
同じにしなくていい。

映画の比喩を借りるなら、  
今、映っている場面を、力ずくで消すのではなく。

その場面を見ている自分に、  
どんな言葉をかけるか。

そして、次に何をするかを、  
もう一度、自分の手元で考えてみる。

未来のすべてを、書き切らなくてもいい。

今日の自分を追い立てない言葉を、  
一行、置くところから。

現在地は、判決ではない。

ここから、また選んでいくための場所だと、  
私は思っていたい。

灯台と凪  
塾長 細井敬太

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