こちらもReference To Videoモードで、画像4枚を参照して生成していましたが、スクリプトの再現度が非常に低かった、設計通りの動きをしていなかったのです。テイクを重ねた中で、映像として成立したものをサンプルとして上げた、というのが実態です。
Reference To Video モードは、名前の通り画像は参照しかしません。しかも、Image To Video モードのように、1枚目の画像が開始時の画像にはなりません。
Reference To Video モードで決まっているのは動画の長さだけ。仮に10秒の長さだとすれば、開始から終了の10秒の間に参照画像が漂っているようなイメージです。つまり、Image To Videoは参照画像は開始画面(1枚)か、開始と終了(2枚)かというふうに時間軸とリンクしてるので、
2.1秒:席に座る
4.5秒:あくびをする
このようなタイムライン方式のシナリオの書き方がAIにも理解されやすかったのですが、Reference To Video モードはタイムラインで動作を固定するという概念が通用しません。確定してる時間は動画の尺だけ。動画の開始から終わりまでの人物や構図の因果関係を時系列順でつなぎながら記述し、AIがその記述と参照画像の映像の中身を確認して尺の長さに合わせて生成を調整しているというのがReference To Video の生成の実態だったということで、そのAIの生成機序に一番あったプロンプトの最初の書き方が出来たのがこの映像でした。
プロンプトについては、今回は大人の事情でまだお見せ出来ないのですが、Image To Video モードや前回コラムで説明したような「タイムライン方式」ではありません。プロンプトには時刻の指定は一切入っていないのです。
タイムライン方式のように時刻と動作を紐づけるのではなく、描写と参照画像が紐づくのがReference To Videoの生成原理なのです。
結論だけ言ってしまうと、タイムライン方式で書かれたプロンプトでは、Reference To Videoモードでほとんど機能しないという事です。
これは今回の動画の参照画像をGPT-image-2で生成したものです。(2880×2880)各画像を正確に生成するため、1枚あたりのプロンプト量が増え、相当な長さのプロンプトになりましたが、GPT-image-2は文字数制限が32000字と桁違いに多いので安心して6枚生成が行なえます。ただし、GPT-image-2の画像参照モード(Image To Image)はモデレーションのハードルが高く、しばしばモデレーションエラーで生成できず、Grok-imagine-image APIを使うこともありました。