トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#002

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画面を開いた途端、岩を縫って落ちる水の音まで部屋へ連れて帰ってきたみたいだった。

あの日、沢のそばまで下りると、日差しは明るいのに空気は少し冷たくて、苔のついた岩へ手を置くたび慎重になった。

座ってしまえば、水しぶきが細かく光るのを、しばらく黙って見ていられた。
名前の分からない場所は、あとから地図で探すのが難しい。

でも、冷えた指先や靴のそばを抜けた水の速さは、写真より先に思い出せます。

旅の記憶には、地名より長く残るものもあるのだと思います。

咲久良みお・ブータン紀行002.png

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