2026年3月現在、ココナラの仕事募集の中には、継続案件というカテゴリがあります。(仕事を探す>継続(時給/月給)の仕事)
契約前に面接(面談)があり、面接の場にはココナラ運営も参加するというものです。
ココナラアシストが安全性を担保してくれるように聞こえるかもしれませんが、そんなことはないという話をします。
この記事の対象者は、継続案件への応募を考えている方と、既に応募した方です。落ち着いて、最後まで読んでください。重大なことのようで、大したことでもないかもしれません。それを判断するために、最後まで読んでください。
継続案件の募集・応募の流れ
継続案件の仕事募集・応募の流れを見てみましょう。分かりやすくするために、募集をかける側を「企業」と記載します。(実際は単なるココナラユーザーです。個人が継続の仕事を募集したっていいわけですからね)
1.企業が募集記事を公開
2.あなたが応募
※履歴書・職務経歴書を添付する欄あり
3.企業が「お見送り」または「書類選考通過」を決定
4.「書類選考通過」の場合、企業は面接の日程候補をあなたに送信
5.あなたが面接日程を候補から選択
6.面接に、ココナラ運営が立ち会う(立ち会わないこともある)
以上です。
いくつか注目したい点があります。一つずつ見ていきます。
1.企業が募集記事を公開
募集記事を公開するに当たって、審査はありません。
AIが記事作成をサポートする機能もあるので、それらしい求人を30秒で公開できます。
入力項目には「企業情報」や「URL」の欄がありますが、これは手入力ですので嘘を書き放題です。
それらしいホームページはツールを使えば誰でも作れます。
電話番号の入力欄もありますが、SMS認証を求めるものではなく、何のチェックにもなっていません。
2.あなたが応募
履歴書を添付するかどうかは任意ですが、「書類審査」がある以上、添付は必須のように思えてしまいます。
というか、画面上の表示では「アップロードしてください」と表示されますので、大抵の人は添付してしまいます。
3.企業が「お見送り」または「書類選考通過」を決定
企業はワンボタンで「お見送り」可能です。お断り文言は定型文が自動送信されます。
全員「お見送り」した上で、企業はいつでも、募集を非公開にしたり、終了したりできます。
ここまでで、危険性はお分かりになっていることと思います。
「誰でも企業になりすまして、個人情報を収集できる」ということです。
しかも、相手の方から履歴書を差し出してくれる仕組みになっています。
ユーザープロフィールは自由に設定できます。
例えば、私は「dandy_sun」というハンドルで活動していますが、「合同会社XXX YYY」などと名乗って、継続募集をかけることができます。(表示名は、他のユーザーが使用していない限り、自由に設定できます)
プロフィール欄には、「AIベンチャー企業の人事担当です」的なことを丁寧に書いておけば、それらしく見えるでしょう。
「本人確認」は済ませていますので、なおさら、信用度の高い仕上がりになるでしょう。
私は人を雇う気などありません。それでも、継続案件の募集をかけることは可能です。あなたの履歴書を確認次第、「お見送り」して、募集を終了することができます。
ココナラがこの行為を事前に止めることは不可能です。ココナラが後日にログを調査し、怪しいと思い私に問い合わせたとしても、私は「要件に合う人材がいなかったので、全員お見送りしただけです」と返せば済みます。
悪徳業者は、ノーリスクであなたの顔写真や、電話番号や、現住所を収集することができるのです。
(あなたが履歴書にそういうことを書いて、送信したなら)
ちなみに履歴書を送らなくても、応募した時点で「本名」などの非公開属性のプロフィールは伝わります。
就職活動にはそういうリスクがつきものと言えばそれまでですが、いくらなんでも危険過ぎる印象です。
「ココナラが間に入ってくれるから安心」というのは、間違った認識です。ココナラが間に入る前に全ての悪事は完了します。
全てあなたの責任ですので、覚悟して応募してください。
ユーザー同士が匿名でやりとりできるのがココナラのメリットですが、継続案件はその関係が崩れるようになっています。あなたが自分から個人情報を差し出すように、誘導する仕組みになっています。注意してください。
きっかけ
なぜこんな記事を書いたのかというと、もちろんきっかけがありました。
スパムっぽい継続案件に思い切って応募したところ、「採用枠が埋まったので案件をクローズします」と、企業側から面接を当日キャンセルされて、不審を抱いたからです。
私は愚かにも履歴書を送っていましたから、「ああ、個人情報の収集が目的だったのか」と思い至りました。
(情けないことに、このことがあるまでは、そういったリスクがあると気付いていなかったのです)
さて、募集者名を見てみると、「株式会社ココナラ ココナラアシスト」……。いやいや、さすがに? と思いつつも、偽物であるかもしれないという不安は拭い切れず、問い合わせしました。
結果、「本物なので大丈夫です」とのこと。ただ失礼なだけだったというオチです(笑)
「ココナラアシスト」と「ココナラテック」に関しては、募集記事の募集者情報からプロフィール画面に遷移すると、『ココナラ運営』というラベルが表示されます。これによってなりすましではないことが確認できる、とのことでした。
過去、ココナラを騙るユーザーの見分け方としても紹介されていました。
それで一安心して、この記事を書くことにしましたとさ。私が運良く無事だっただけで、危険であることに変わりはありませんからね。
慌てないで!
「履歴書送っちゃった。どうしよう……」と不安になっている方も多いことでしょう。
住所を知られたなら、誰かが突然、訪ねてくるかもしれません。顔を知られたなら、夜道で刺されるかもしれません――などというのは気にし過ぎです。悪徳業者は情報が欲しいだけです。わざわざあなたをピンポイントで狙うことはありません。なぜって、狙ったら逮捕されちゃいますからね。こそこそと活動している意味がなくなります。
だから大丈夫なのです。アイドルから届いたメールにうきうき気分で返信しちゃったようなものだと思ってください。恥ずかしいだけで、この世の終わりというわけではありませんよね。好条件の求人広告に引っ掛かった。ただそれだけです。
「そんなに大したことではないな。今度から気を付けよう」と、忘れるようにしましょう。そもそも、あなたが履歴書を送った先はまともな企業である可能性も十分あるのですから。
それと、ココナラに怒鳴り込むのはお門違いだと思います。向こうからしたら「知らんがな。自分で送ったんでしょうが」となるでしょう。正論です。
もっとも、このようなサービスを、危険性を強調せずに提供していることは疑問に思います。むしろ「ココナラ運営が同席するから安心!」という雰囲気になってしまっています。先述の通り、ココナラに対しては「フィッシングかと不安に思った」件は恥を忍んで伝えてあります。「共有して、サービス改善の参考にする」とのことでしたので、何らかの改善を期待しています。
応募時の履歴書の添付欄を消せばいいだけという気がしないでもないですが、そうすると「書類選考」とやらで困るのかもしれませんね。
応募前に確認すること
企業(風)のユーザーが公開している継続案件については、履歴書を送信する前に、次のことを確認してください。
・募集者情報に記載されている企業が実在し、信頼できること
・募集をかけているココナラユーザーが、その企業に在籍していること
現状の問題点は、この確認が困難であることです。企業側がホームページやSNSにて、「ココナラにて、このURLで募集をかけています」と明言しているなら、応募者が突き合わせして確認できるのですが、そのような運用ルールは存在しません。
応募者数が多い案件だから大丈夫――ということにもなりません。サブアカウントを使えば応募者数は水増しできます。「みんな応募してるから、私も応募してみようかしら」は一番危ない思考です。
きっと真面目な方は「サブアカウントはココナラルールで禁止されてるよ!」と叫ぶことでしょう。ですが、今しているのは悪徳業者の話です。彼らがルールを守るメリットがありません。それを前提にしたルール作りとセキュリティ対策が必要なのです。
ということで、ココナラ公式以外に応募する際は、とにかく慎重に検討してください。
おわりに
「なるほど、確かに危険だ」と思った方は、ココナラユーザー間で拡散してください。「出品者同士の交流会」的なものでつながっている相手には、「あんた、変なとこに応募してないよね?」と教えてあげてください。
関係のないSNSでの拡散はやめてください。悪徳業者が「これは素晴らしい。我々のために作られた夢の機能だ」と寄ってきてしまいますからね。
あと、この記事はスクショ等で保存しておいてください。今回、この記事を書くためにサブアカウントを作って募集者・応募者の操作性や表示等を確認しましたので、私はBANされる可能性があります。(もちろん、他の誰かの個人情報には一切触れずに用が済みましたので、ご安心ください)
それから、継続案件のサービス見直しのために一時的にサービス閉鎖等になった場合は、この記事は手動で非公開にします。(勝手に非公開にされるパターンもあるかもね)
以上、念のための注意喚起でした。
それでは皆さん、さようなら。