袖触り合うも他生の縁 〜出会いと別れの中で〜

袖触り合うも他生の縁 〜出会いと別れの中で〜

記事
占い
産土神社鑑定士
開運カウンセラーの 
佐藤舞由加です。

今朝は、
鎮守神社の近くにある
お気に入りのカフェで、
穏やかな時間を過ごしています。

朝の澄んだ空気が心地よく、
境内や参道には、
早い時間から
多くの参拝者の姿が
見られました。

そんな参道を
歩いていた時のことです。

80代くらいでしょうか。

一人の男性がふと足を止め、
私の方を向いて、

「おはようございます」と、

深々とお辞儀を
してくださったのです。

私も自然と足を止め、 
深くお辞儀を返しました。

「おはようございます」

たったそれだけのことなのですが、
何とも清々しく、
心が温かくなるひとときでした。

お互いに名前も知らず、
どこから来たのかも知りません。

おそらく、
もう二度とお会いすることは
ないでしょう。

それでも、
同じ朝の光の中で出会い、
言葉を交わしたということ。

そこにも、
目には見えないご縁があるのだと思うと、
何だか不思議な気持ちになります。

古くから、

「袖触り合うも他生の縁」

という言葉がありますね。

「他生」とは、
前世など、
今生とは異なる生のこと。

道ですれ違うだけのような、
ほんのわずかな出会いでさえ、
決して偶然ではなく、
深いご縁によるものだという教えです。

私たちは日々、
数えきれないほどの出会いを
重ねながら生きています。

でも、

その一つひとつを意識することは、
あまりありませんね。

さて、
皆様もこれまでの人生の中で、
様々なお別れを
経験されてきたことと思います。

大切な人との別れ。

思いがけず訪れた別れ。

あるいは、
どうすることもできず、
ただ受け入れるしかなかった
別れもあったことでしょう。

耐えがたきを耐え、
今日という日を
迎えられた方も
いらっしゃるかもしれませんね。

私自身も、
ここ数年の間に、
父や母、
親戚、
お世話になったお医者様、
幼い頃に一緒に暮らしていた方々など、
大切な人たちとの別れを
経験してまいりました。

子供たちも 
それぞれの人生を歩み始め、
友人との別れもありました。

そんなことが重なったある時、

「人生って、別れることばかりなんだな……」

ふと、
そんな思いが
心に浮かんだことがありました。

父が亡くなった後には、

「これからの人生を、 
どう生きていこうか」

「せっかく生かされているのだから、
しっかり生きていかなければ」

そんな思いを抱きながら、 
これからの生き方を
模索していた時期もありました。

けれども、
ある時、
ふと気づいたのです。

別れの数だけ、
出会いがあったのだと。

別れがあるということは、
その前に 
必ず出会いがあったということ。

考えてみれば、 
私たちの人生そのものが、
出会いから始まっています。

父と母が出会い、
結ばれたからこそ、
私たちは
この世に生を受けることができました。

そして、
この世界と出会い、
人生という
長い旅が始まったのです。

生まれてから今日まで、
一体どれほど多くの人たちと
出会ってきたことでしょう。

嬉しい出会いもあれば、
辛い経験につながった
出会いもあったことでしょう。

その時には 
意味がわからなかった出来事も、
長い年月を経て振り返ってみると、
今の自分につながっていたのだと
気づくことがあります。

私も、
これからの生き方を
模索していたあの時期に、
貴人と呼ばれるような
素晴らしい方々との
出会いがありました。

そして、
産土神社とのご縁にも恵まれ、
今の私があります。

あの頃には想像もしていなかった道を、  
今こうして歩んでいるのですから、 
人生とは本当に不思議なものですね。

そして、
出会いというものは、
決して
人間同士だけに限られたものでは
ありません。

動物との出会い。

植物との出会い。

ある土地や場所との出会い。

何気なく手に取った一冊の本が、 
その後の人生を
大きく変えることもあるでしょう。

私たちは、
気づかないうちに、
実に多くのご縁に支えられながら
生きているのですね。

ただ、
そのご縁がいつまで続くのかは、
誰にもわかりません。

昨日まで当たり前のように 
顔を合わせていた人と、
今日も同じように
会えるとは限らないのです。

当たり前のように
交わしていた言葉。

何気なく
一緒に過ごしていた時間。

そんな日常の一つひとつが、
実はかけがえのないものだったのだと、
別れを経験して初めて
気づくのです。

だからこそ、
今、
目の前にあるご縁を
大切にしてほしいと
思うのです。

出会えたことに感謝し、
今あるご縁を大切にする。

そんな心を忘れずに、
一つひとつのご縁を
愛おしみながら、
日々を重ねていきたいものですね。

今日という日が、
皆様にとっても、
温かなご縁に恵まれる
一日となりますように。

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