2つの「矛盾」したメッセージによって離職リスクが高まってしまう!?『ダブルバインド』

2つの「矛盾」したメッセージによって離職リスクが高まってしまう!?『ダブルバインド』

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※Webサイトに掲載している記事のダイジェスト版となります。

■『ダブルバインド』とは?

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『ダブルバインド(double bind)』とは、矛盾した2つのメッセージを出すことで、相手の混乱を招くコミュニケーション方法のことを指します。

受け取ったメッセージに沿ってアクションを起こしたとしても、理解を得られない・満足させられない状況に陥ってしまうことが特徴で、心理的なストレスを感じやすく、混乱しやすい傾向があります。

よく知られている『否定的ダブルバインド』のほかにも、ポジティブな『肯定的ダブルバインド』もあります。

 ◆起源・提唱したのは?

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ダブル(Double)は「二重」、バインド(Bind)は「拘束」という意味があり、日本語では「二重拘束・二重束縛」と呼ばれています。

この『ダブルバインド』を提唱したのは、イギリス出身で文化人類学や精神学の研究を行っていた グレゴリー・ベイトソン 氏。

精神病棟での勤務で得た知見に基づき『ダブルバインド』という概念を生み出し、1972年に執筆された『精神の生態学』において理論が構築されました。

■『ダブルバインド』の発生例

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『ダブルバインド』は、日常のシーンでもビジネスシーンでもよく起こります。

典型的な例としては、以下のようなケースが挙げられます。

 ◆「怒らないから正直に話して」

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親子関係においても『ダブルバインド』は生じます。例えば、子どもが悪いことをしてしまった時。

親から「怒らないから正直に話して」と言われたから、正直にしたことを話すと「なんでそんなことをしたの!」と怒られてしまう。

「話せば怒らない」というメッセージと、「悪いことをしたことを話したら怒る」という2つの矛盾したメッセージが親から発信されたために、受け手である子どもが精神的な混乱状態に陥ってしまう。

 ◆「わからないことがあったら何でも聞いて」

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職場での上司と部下のコミュニケーションにおいても『ダブルバインド』は起こります。

例えば、「わからないことがあったら何でも聞いて」と上司に言われ、部下が業務を進める中で不明点があった際に聞くと「そんなことは自分で考えなさい」と言われてしまう。

「わからないことがあったら何でも聞いて」というメッセージと「そんなことは自分で考えなさい」というメッセージが矛盾しているため、部下にとっては「正解」がなく、ストレスを感じたり困惑してしまうというわけです。

 ◆「業務の進捗報告をするように」

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ほかにも、上司が部下に対して「業務の進捗報告をするように」と指示した場合。

その指示を受けて部下が進捗を報告しようとすると、上司から「君の意見は聞いていないから、事実や結果だけを話してくれ」と言われてしまう。

「業務報告を求める」というメッセージと「意見は聞いていない」というメッセージが、部下にとっては「矛盾している」と捉えられるため、萎縮したりモチベーションの低下につながってしまいます。

 ◆ミスの理由を伝えたら「言い訳するな」

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また、上司から業務上のミスに関する理由を聞かれて答えた際、「言い訳は聞いていない」と言われてしまうケース。

部下からすると、ミスの理由を聞かれたので答えたのに「言い訳するな」と注意されてしまうのは、『ダブルバインド』であり混乱を招くことになってしまいます。

 ◆「黙って仕事をしなさい」

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さらに、「喋っていないで集中して仕事をしなさい」と上司から言われたので、黙って仕事を進めていたら「周りの人たちとコミュニケーションをとりなさい」と言われてしまうケース。

喋らずに仕事をするよう言われて、黙々と仕事をしていたら注意をされてしまう。このケースも『ダブルバインド』といえます。

■『ダブルバインド』によって生じるデメリット

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2つの「矛盾」するメッセージを受け取る『ダブルバインド』の状態が続くと、以下のような悪影響が生じるようになります。

 ◆コミュニケーションエラーが生じる

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『ダブルバインド』の影響を受けると、2つのどちらのメッセージ(指示・命令など)の通りに行動しても、叱責などのネガティブな言動を受けることから、すべき行動がわからなくなってしまいます。

さらに、そのメッセージを発信する人との接触を拒否するようになり、自身の判断で進めるようになってコミュニケーションエラーが生じるようになってしまいます。

 ◆仕事のパフォーマンスが低下してしまう

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また、『ダブルバインド』の影響を受けることで、どうすべきか「正しい答え」がわからなくなってしまいます。

そういった状態が続くと、自己肯定感が低下し、自分に自信が持てなくなります。

結果、目の前の業務に対して消極的になり、業務パフォーマンスが低下することにつながってしまいます。

 ◆メンタルの不調や疾患、退職につながるリスクも

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『ダブルバインド』の影響下に居続けると、メッセージを発信する相手から「否定され続けている」と感じるようになり、受け手は緊張やストレス、混乱を強いられることになります。

その結果、メンタルに不調をきたす可能性が生じます。最悪の場合、統合失調症などの精神疾患に陥ることも考えられます。

精神疾患になってしまうと出社できる状態ではなくなるので、個人の問題に留まらず組織や企業全体に悪影響を及ぼすことにつながります。

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