※Webサイトに掲載している記事のダイジェスト版となります。
■『ネガティブセレクション』とは?
ビジネスや組織マネジメントにおいて、本来は長く活躍してもらいたい「優秀な人」が企業組織を見限って退職し、パフォーマンスの低い人や会社にしがみつこうとするだけの人ばかりが残る現象のことを『ネガティブセレクション』と呼びます。
この、周囲からの信頼が厚く、仕事で成果を出す「優秀な社員」が突然退職してしまい、逆に成果に乏しい社員ばかりが残ってしまう現象は、企業にとって大きな損失になってしまいます。
そのため、企業組織側としては、この『ネガティブセレクション(逆選択・逆淘汰)』を防止しなければなりません。
ちなみに、「組織の中に力不足な人だけが残る・蔓延してしまう」現象としては、『腐ったリンゴの法則』や『デッドウッド(枯れ木)現象』などが挙げられます。
■『ネガティブセレクション』によって「優秀な人」が退職することによる悪影響
「優秀な社員」が辞める場合、単に一人の社員がいなくなるだけに留まらず、組織全体に影響を及ぼすことになります。
●「業務効率」が低下する
●ほかの社員の「士気」が低下する
●残された社員の「業務量」が増加する
●「連鎖」してほかの社員も退職してしまう
●「採用コスト」が増える
◆「業務効率」が低下する
「優秀な社員」が辞めてしまうと、業務の引継ぎをしなければならないため、一時的に生産性が低下してしまいます。
特に、「優秀な社員」の場合、専門的なスキルや知識を保有していることが多く、その穴を埋めるのは容易ではないケースも。
また、新たに採用する人材が「戦力」になるまでの間は、どうしても業務効率が低下してしまいます。
最も大きな影響としては、辞めた社員が保有していた「ノウハウ」や「顧客との関係性」が失われてしまうことです。
担当者が変われば、後任が1から信頼関係を築かなければならず、結果として最適な提案ができずに受注量が減少し生産性が著しく低下してしまうリスクが生じてしまうのです。
◆ほかの社員の「士気」が低下する
「優秀な社員」が辞めてしまうと、残された社員の中から「なぜあの人が辞めてしまったのか」と不安が広がってしまったり、「この会社に将来性が無いから辞めたのだろう」と推測して、仕事へのモチベーションが低下してしまうことも。
こういった不安感や諦めムードは、組織全体の雰囲気を悪化させる要因になってしまいます。
◆残された社員の「業務量」が増加する
「優秀な社員」が辞めてしまうと、その穴を埋めるために残された社員の業務量が増加します。
そのため、特定の社員に業務が集中してしまい、過度な負担がかかってしまうケースも。
◆「連鎖」してほかの社員も退職してしまう
俗に「退職ドミノ」と言われる現象のように、「優秀な社員」が辞めると連鎖的にほかの社員も辞めてしまうケースは少なくありません。
特にリーダー的な存在であったのであれば、「目標とする人がいなくなってしまった」と離職するリスクは高まってしまいます。
特にこの「退職ドミノ」と呼ばれる現象は、『ネガティブセレクション』によって引き起こされる大きな悪影響と言えます。
具体的には、以下のような組織の崩壊にまでつながってしまうリスクがあるのです。
優秀な社員が退職する
↓
残された現場の社員の業務負担が増加
↓
責任感のある有能な社員も退職してしまう
↓
意見を言わない・能動的に動かない社員ばかりが残る
↓
組織全体のレベルが下がり、優秀な社員の定着率も下がる
◆「採用コスト」が増える
「優秀な社員」が辞めてしまうと、欠員補充のため採用活動を進める必要がありますが、同等の社員を見つけることは容易ではありません。
結局、高額な給与を提示して採用することになれば、結果的に人件費は上昇することになります。
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