出来る人出来ない人

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ビジネス・マーケティング
実際、私の経験の中で「知的能力を過剰に評価する人物」は、大した成果をあげることができていない。

知的能力が高く、論理は立派なのだが、実践ができない、継続ができない、誤りを認めない、素直ではない、そういった人物は、結局何事も為すことはないというのが結論。

こういうタイプの人は物事がうまくいかないと、「コンセプトがマズい」「戦略がマズい」「マーケティングがマズい」という外への言い訳をする。
しかも自信満々の言いっぷり。
だが単に行動の量と、継続するだけの工夫が足りないだけだった。
当然、聞いてる周りの人たちは、また言ってるよと冷めている。

時には「計画通りにできないアイツがダメだ、客がダメだ」と言い出し、周りを困らせるのである。このタイプは「ビジネスの成否は、知的能力とは関係がない」という事を受け入れないのだ。
才能に恵まれていながら、実にもったいない話なのです。
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では、ビジネスで成果を出す上でほんとうに重要なことはなんだろうか。

様々な考え方があるだろうが、私が1つの真理だと思ったのは、ある打ち上げの時の会話で聞いたことだった。
「どうしたら、先輩みたいになれますか?最年少でトップマネジャーになったの、先輩ですよね。」
「まあね。」
「どんなやり方をしたんですか?」
「やり方ね……。一所懸命やるだけ。」
「本当にそれだけなんですか?真面目に教えてください。」
すると、マネジャーは新人に向き直って言った。
「個人的な目標は、持ってる?」
「え……、どういうことですか。」
「いや、そのまんまだよ。個人的な目標はあるのか、と聞いてるんだ。」
「もっと稼ぎたい、とか、楽しく仕事したいとか、そういうことですか?」
「ああ、それは目標じゃなく願望っていうんだ。」
「……何が違うんですか?」
マネジャーは言葉を選んでいるようだったが、こう言った。
「リアリティがない。稼ぎたいって、本気で思ってる?」
「……正直、まあ、なんとなく、って言うレベルです。」
「仕事はね、そこなんだよ。「なんとなくやりたい」とか「なんとなくできるようになりたい」って言う人は、ダメ。」
「どうしたらいいですか?」
「ないのか、目標。」
「ま、まあ、なくはないですけど。」
「どんな夢だ。」
「年収で2千万は稼げるようになりたいです。」
マネジャーは身を乗り出した。
「どうやって?」
「わかりません。とりあえず給料を上げたいです。」
「それはまだ、単なる願望だな。まだ「給料が上がればいいな」と思ってるだけだ。」
「どうしろっていうんですか。」
「いいか、仕事で成果出す奴は願望を目標に変えてるんだよ。自分で考えてな。考えてみろ、年収2千万なんて給料は、この会社で無理だ。執行役員でもそんなにもらってない。」
「そんなこと言われても……」
「具体的に考えるやつだけが、仕事も、人生も成果を出すんだよ。これは才能じゃない。ハートの問題だ。真剣な姿勢なんだよ。もちろんこんなことしなくたって、人生楽に生きられる。どっちを選ぶかはお前次第だよ。」
「転職したほうが良いんでしょうか。」
「そんなこと、オレもわからん。まあでも、転職活動してみたら?年収2千万もらえる人間になるために、何が足りないか見えるんじゃないか?」
「あ、具体的に考えるって、そういうことですか。」
「仕事ができる奴は「具体的に何が足りないか」を動きながら考える。オレはマネジャーになりたかったから、目標達成とか上司への売り込みとか、地道にやった。まあ、ただ大抵の奴はあれこれ想像するだけで動かないし、具体化もしないし、継続もできない。それはあくまで「願望」であって「なったらいいな」程度にしか思っていないからだ。」
「……。」
「所詮、会社員の仕事だからな、誰でもできるんだよ。だからさっき聞いた。オマエは何をしたいのか。具体的に決まっている奴が、成功するやつだ。夢物語に逃げたりしないでな。」
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私はこの話を聞いて以来
「その人の持つ目標の具体性」について、強い興味を持つに至った。
それは仕事の能力の有無の判断基準であることは間違いない。

結局、できる人たちはひたすら現実的に考える人たちなのだ。

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