癌に倒れ、在宅医療に入った母ですが
ここ何日か症状的には落ち着いており
ベッドから起き出して、何をするかと思えば
「生前整理」というか
元気なうちに、自分の持ち物を娘である私や孫に譲っておきたいという気持ちなんでしょう。
タンス、納戸から贅沢に買い集めた洋服やバッグ、アクセサリーなんかを引っ張り出しては
「これは?使う?」とか
「これはあの子にいいんじゃない?」とか聞くんですけど
じっさい、使わない
物が多いのです。
確かにこれは高かったんだろうなと思われる物が多いんだけど
とにかく古い。古~い物を大切にしまってあるんですね。
それで、いざとなるとそういう物を思い出すみたいで
何かもうベタベタになって匂うようなバッグとかもあるんですけど
本人鼻も効かなくなっててわからないから
高かった、高かったと言って、くれる。
私も冷たく「いらない」とは言えず
仕方なくベタベタのバッグを自分のバッグに。。。泣
山ほどのブーツとかコートとか
結構かさばる物も少しずつせまい我が家に運ぶ羽目に。
帰宅後に娘たちに見せてもやっぱり
いらない。
喜んで持って帰るフリもちょっと悲しく疲れます。
そのうえ、次の日とかに必ず
「あれはどうだった?気に入ってた?」
とか、ちゃんと使ってるかとか確認するんですね。
あんまり嘘をつくのも嫌で、たまに正直に、合わなかったとか言うと
ものすごく寂しい顔をするし。
でも、娘の私もびっくりするくらい、本当に贅沢にいろいろなものを買いあさっていたらしく
ブーツだけでも同じようなものが山ほどあって
しかも一つ一つきちんと箱に入れてとってあったので
せまい家の中はでかい箱の山で占領され(しかもいらないブーツ)
だったらちょっと申し訳ないけど
この金欠を救済すべく、メルカリに出品しようと思い写真を撮りまくりました。
自分は履けないサイズなので、履き心地とかいろいろわからず
母に聞くわけにもいかず、安めの価格で出品したのもあってか
何足かすぐに売れました。ありがたいことです。
まだまだコートとかバッグとかいろいろあるんですが
それはそれぞれ母が気に入っていたものらしくて
何となく罪の意識というか、母がかわいそうな気がして出品できずにいます。
でも、変な話、母がいなくなったら本当にどうする事もできなくなるだろうから
今のうちに・・なんていう気持ちもあり迷っているところです。
難しいですね。
普段はあまり考えないけれど、こういう事があると、自分の持ち物の事なんかも
あれこれ考えます。
私の持ち物なんて、本当に売れるものなんてパソコンくらいしかなく
ゴミとして捨てる手間がかかって申し訳ないような感じですが
それでももしかしたら残される人間にとっては
逆に捨てにくい物だったりするのかも知れないなぁと。
「こんな物を大事にとっていた。」
「サザエさんを宝物にしてたもんなぁ。」
なんてね。
じっさい、母の持ち物はそんな感じで、私も知らなかった物が多いけれど
父の大切な持ち物は(無残にも母によって庭の物置に押しやられている)
ゴミのような物だらけだけど、どれを見ても娘の私にとっても思い出深く
父が大切にする気持ちがわかるというか
もし父がいなくなっても捨てられないかもって思うのです。
自分が元気なうちに身の回りをきちんと整理しておくってのも
必要なのかも知れないと思いました。終活っていうんでしょうか。
だって、まだ大丈夫だろうとかもっと先にとか思っていたらキリがないもんね。
まぁたぶん、やらないけど・・笑