近年、既婚者向けマッチングアプリという言葉を耳にする機会が増えました。
「家庭があるのになぜ?」「今のパートナーでは満たされないの?」
そう感じる方も多いと思います。
もちろん、不倫を肯定するつもりはありません。ただ、その背景にある心理を知ることで、夫婦関係や人とのつながりについて、少し違う角度から見えてくるものがあります。カウンセラーとして多くのご夫婦の相談に向き合ってきた立場から、その心理の背景を少し掘り下げてみたいと思います。
ある夫婦の話
大手企業に勤めるある男性がいました。全国を飛び回る仕事で出張も多く、家に帰れる日は限られています。
夫婦の連絡はLINEが中心。「今日帰り遅い」「子どもの迎えお願い」「ゴミ出し忘れないで」。気づけば、会話のほとんどが連絡事項になっていました。
それでも最初は、仕事を頑張ることが家族のためだと信じて疑いませんでした。
♠️夫側の気持ち
夫は家族が嫌いになったわけではありません。家に帰れば「学校の書類見た?」「今度の休みどうする?」「電球替えて」と、必要な話ばかり。家庭を回すためには欠かせない会話です。
けれど、「今日は仕事どうだった?」「最近疲れていない?」というふうに、自分自身を気にかけてもらえる言葉は少しずつ減っていきました。
やるべきことはやる。家族を守るために働く。それでも、ふと「自分は一人の人間として見てもらえているのだろうか」と、寂しさがよぎる瞬間があります。
♦️妻側の気持ち
一方で、妻には妻の事情があります。夫が出張の日は「今日は夕飯を簡単に済ませよう」と、友達と食事に行ったり、子どもとゆっくり過ごしたり、自分のペースで生活できる。正直、少し気が楽になる日でもあります。
だからといって夫が嫌いなわけではなく、「忙しいんだから仕方ない」と理解しているからこそ、あえて多くを求めなくなる。こうして、お互いが「気を遣わなくてもいい存在」になっていきます。
少しずつ始まるすれ違い
夫は「仕事を頑張れば伝わる」と思い、妻は「言わなくても分かってくれている」と思う。けれど実際に交わされているのは業務連絡ばかりです。
恋人だった頃のような「今日こんなことがあったよ」「それは大変だったね」という何気ない会話は、少しずつ姿を消していきます。
専門家の視点: こういうご夫婦、相談の場でも本当によくお会いします。どちらも相手を嫌いになったわけじゃないんですよね。ただ、確認し合う機会がないまま、何年も経ってしまっているだけ。悪気のない沈黙って、案外いちばん怖いのかもしれません。
人は「役割」ではなく、一人の人として見てほしい
誰でも、自分のことを気にかけてもらいたいものです。結婚すると「夫」「妻」「父親」「母親」という役割で生きる時間が増えていきます。その役割は家庭を支えるために大切ですが、役割ばかりになると、一人の人間として話を聞いてもらう時間は少しずつ減っていきます。
そんなとき、「最近忙しそうだけど大丈夫?」「いつも頑張っていますね」という何気ない一言に、心が救われることがあります。
求めているのは恋愛そのものではなく、「自分を一人の人として見てもらえる時間」であり、「自分を気にかけてくれる存在」なのだと思います。新しい出会いを求める背景には、刺激だけでなく「理解されたい」「認められたい」「大切にされたい」という、ごく自然な欲求が隠れていることも少なくありません。
九星気学から見る「新しい出会い」
九星気学では、人との関係にも「気の流れ」があると考えます。代表的なのが比和吉方・生気吉方・退気吉方です。
比和吉方は、一緒にいて安心できる関係。
生気吉方は、お互いの良さを引き出し合い、共に成長できる関係。
退気吉方は、自分にない価値観や魅力を相手が持っているため、刺激や学びが多い関係です。
長い結婚生活では、お互いが役割を果たすことに意識が向き、恋人だった頃の新鮮さが薄れていきます。すると人は無意識のうちに、新しい価値観や刺激を持つ相手を求めることがあります。それが職場の同僚であることもあれば、趣味の仲間、あるいはSNSやマッチングアプリで知り合う相手であることもあるでしょう。
九星気学が伝えたいのは「新しい出会いを求めなさい」ということではなく、新しい出会いをきっかけに、自分自身や今の人間関係を見つめ直すことです。「最近、パートナーに感謝を伝えていなかった」「役割としてしか見ていなかった」——そんな気づきを与えてくれることもあります。
専門家の視点: 「新しい出会いに心が動いてしまった」というご相談、九星気学の鑑定でも本当によくいただきます。そういうとき私がいつもお伝えしているのは、その気持ち自体を責めなくていいですよ、ということ。大切なのは、その気持ちがどこから来ているのか、一緒にゆっくりひもといていくこと。答えは意外と、新しい相手の中じゃなくて、今の関係の中に置き去りにしてきたものの中にあったりするんです。
介護現場で感じたこと
介護の現場で働いたことがある私は、多くのご夫婦を見てきました。年を重ねても自然に笑い合える夫婦もいれば、ほとんど言葉を交わさない夫婦もいます。
その違いは、お金でも健康でもありませんでした。「ありがとう」「今日はどうだった?」という短い会話をどれだけ積み重ねてきたか。その積み重ねが、何十年後の夫婦関係を大きく左右しているように感じます。
現実には、仕事や子育てに追われ、夫婦の会話が「連絡事項」だけになってしまう家庭も少なくありません。そんな中で「誰かに話を聞いてほしい」「一人の人として見てもらいたい」という気持ちから、新しい出会いを求める人がいるのも事実でしょう。
もちろん、どのような選択をするかは人それぞれです。だからこそ大切なのは、新しい出会いを善悪だけで判断するのではなく、「なぜその気持ちが生まれたのか」を理解しようとする姿勢だと思います。
その理由を知ることが、今のパートナーとの関係を見つめ直すきっかけになる人もいれば、新しい人生の一歩を考えるきっかけになる人もいるはずです。
専門家の視点: 占い師・カウンセラーとして、いつもお伝えしたいのはひとつだけです。今の気持ちに、良い悪いのジャッジをする前に。まずはその気持ちの正体を、一緒にそっと見つめてみませんか。九星気学や易経の視点から、あなたの今の関係性や心の動きを、丁寧に読み解くお手伝いができればと思います。
もしあなたがひとりでなやんでるとしたら、不安になってるとしたら、、、
恋愛のことも、夫婦関係のことも、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
恋愛占いや夫婦関係のご相談も承っておりますので、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください